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- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103078104
感想・レビュー・書評
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人は満ち潮どきに生まれ、干き潮どきに亡くなるという
表題「逆事」を含む短編集。
不思議と言うか何とも捉えどころのない話。女性が語り手であり、とても丁寧で型式ばった話し言葉で綴られる。特になんということもなく淡々と綴られる状況と感情に、もしやこれはエッセーであったのでは?と感じてしまうほど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
老境に至ってもなお作品を淡々と生み出している作家河野多恵子さんの作品『逆事』を読んでみた。正直な感想はさすがに文章は研ぎすまされていて美しく、枯れているなあといったところです。短編集で、著者の自伝ともとれるような部分もありつつも小説として微妙に成り立っている。こういう人の事を手練といってもよいのかも。