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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103090199
作品紹介・あらすじ
八十八歳の老人が挑む人生終幕の旅――「昭和と戦争の三部作」最後の長編小説。亡き父の遺言を果たすため南太平洋の島に遺骨収集の旅に出た昭平。辿りついた地は村の人々が原始的な生活をして平和に暮らす桃源郷だった。彼は村で暮らす決心をする。だが迫り来る大国企業の天然ガス採掘の足音に脅かされる原住民たち。昭平は共に村を守り闘う決意を固める。渾身の力で未来を切り拓いていく老人の成長物語。
感想・レビュー・書評
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88歳の昭平は父との遺言を果たすために、瀕死の日本兵である父を助けてくれたニューギニア奥地のゴラン村に辿り着く。同行するのは豪華客船で知り合ったアメリカ人の90歳の若々しい肉体をもつツルコ。
狩猟と農耕、物々交換で平和に暮らす桃源郷のような村にも開発の嵐が吹き荒れるが・・・
ニューギニアに着くまでの第一章は全く面白くなく、それを我慢して読み続けるのが若干辛いか(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
火を熾す
水を汲む
機を織る
その地でできた
モノを食べる
その地で暮らす
当たり前であることが
当たり前でなくなってしまった
先日、訪れた
保育園では
プラスチックのおもちゃは一切なく
木の床と
土の庭で
子供たちは
何不自由なく
遊んでいた
当たり前であることが
当たり前でなくなってしまった
今さらながら
考えてしまう
我々は どこから来て
我々は どこに行こうとしているのだろう
敗戦から73年目の夏に
読んだ一冊
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