建築家 安藤忠雄

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1045
感想 : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103090519

作品紹介・あらすじ

建築で闘い続ける男、初の自伝。

感想・レビュー・書評

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  • 建築家、安藤忠雄の自伝
    とても良かった
    進路選択の時期に一つの選択肢として建築の道も考えていたけど、その気持ちを再燃させてくれる本だった

    独学でここまでの偉業を成し遂げられることはもちろん、どんな挑戦にも根底に一貫した信念があるところがすごい
    ここまでぶれない軸を持つには余程の熱量が必要だろう

    建築学科って工学部の中でも少し異質なところだと思う
    何かを生み出したいという気持ちが人一倍強い人たちが集まっているイメージ
    その人たちに囲まれて送る大学生活もきっと相当に楽しかっただろうな

    でも、自分の興味のある分野を掘り進めていくとふと建築と関わりをもつ瞬間に出会えることがある
    大抵のものはどこかで繋がっていて、一つの道を選んだからといって必ずしも他の道を諦めることと同義ではないのかもしれない

    ✏パリ、ウィーン街の中心部で、一世紀以上昔の建物が、当たり前に使われ続けていて、その中で現代アーティストの前衛的な活動が繰り広げられているーそんな過去と現在、未来が渾然一体と重なり合う情景に、非常に新鮮な感動を覚えた
    (私がヨーロッパの街並みや京都という街に惹かれる理由はここにある気がする)

    ✏都市の豊かさとは、そこに流れた人間の歴史の豊かさであり、その時間を刻む空間の豊かさだ。人間が集まって生きるその場所が、商品として消費されるものであってはならない。

    ✏大切なのは建物を育てていこうという人々の意識であり、その思いに応えて、時の経過と共に魅力を増すような、成長する建築という発想だ。

    ✏人間が生きていくためには、知恵と知識がいる。既にある問題と答えを結びつける、知識を身につける学校の授業と、世界を自分の目で見て、問題そのものを探していける知恵を育む放課後の自由な時間ーこの両方があってこその教育だろう。

    ✏伝統とは、目に見える形ではない。形を担う精神である。その精神を掬い取り、現代に生かすことこそが、本当の意味での伝統の継承なのだと、私は考え、自身の建築をつくっている。

  • 安藤さんの本はこれまでに何度か読んだことがあって、
    元ボクサーだの独学で建築の勉強をしただの
    ユニークな人だなと前々から興味があった。

    今回、初の自伝がでるというので、
    本の分厚さにビビりながらも買ってみた。

    安藤さんの建築に対する〝思い〟のようなものが
    ひしひしと伝わってくる。
    どんな仕事であれ、この〝思い〟をもって仕事に取り組むことは
    大事だな、と刺激を受けた。

    建築関係に進む人は必読なのでは!?
    建築関係じゃないからわかんないけど。。

    久々に読んだ骨太な本でした。
    文句なしで星5つ!

  • かっこいい…。あまりの格好良さに
    一気読みしてしまいました(*・・*)
    ちょっと変わった正方形の装丁も惚れどころ(笑)

    「怒っている」様子を
    ドキュメンタリー番組とかで よく映像に残されいる安藤さんですが
    この本では「怒っている自分」について
    ちゃんと意味があることを教えてくれます。

    「怒り」をエネルギーに変えて、ものを「つくる」こと。
    怒ることは誰だってできるけれど
    それを肯定的な生産に利用できるかは
    「怒り主」の才なんだと思います。
    私も良い「怒り」を自分の中に沸々とさせていたいです。

    怒られたくないし、怒るのって時々面倒くさい
    でもニコニコしているだけでは、やっぱり果しえない事がある。

  • 元気と勇気に溢れた一冊。

    安藤さんの生き様が深く
    しっかりと刻み込まれた
    建築家、安藤忠雄の自伝。

    安藤さんご自身が相当な読書家の為、
    やはり文体が整っていて美しく、
    とても読み易い内容となっています。

    この本を購入したのは、
    ちょうどぼくが初めての個展を
    開催した時で、当時も深く
    感銘を受けた記憶があります。


    今こうして読み返してみて、
    自分がどれほどの影響を
    ここから受けていたか、
    ということに改めて
    気付かされました。

    心の師として、これからも
    安藤さんを慕い、目指し、
    越えていける人間に成りたいと
    改めて強く思いました。

    そしてその入れ物である
    本の装丁が実に堅実で
    美しく読みやすい一冊。


    生きるということ、
    暮らすということ、を
    建築という場で考えつづけ、
    社会を見つめつづけてきた
    建築家の素晴しい自伝。



    読むのにかかった時間:4時間

    こんな方にオススメ:建築家・デザイナー志望の方は必読

  • 装丁がすばらしい

  • 安藤忠雄の価値観や生き様が非常にカッコよかった
    建築に詳しくない者からすると、それぞれには建築家の想いや考えがこもっていることを知り、建築物の見方が少し変わった


    特に印象的だった点をメモ
    ①実体験として深い学びを得てきたこと
    ・抽象的な言葉として知っていることと、それを実体験として知っていることではその深さは全く違う

    ②一貫した信念
    ・「住吉の長屋」も「表参道ヒルズ」も1本の線で繋がっている(都市に対してある眼差しを持った建築であり、都市に物申す建築)
    ・設計に対する反対意見などは積極的に聞き入れるが、譲らないことは絶対引かない(京都Timezの建築も行政の反対に引かなかった)
    ・表参道ヒルズの建て替え成功要因は2つ
     1 想いを曲げず貫き、周囲の理解を得て信頼を勝ち取ったこと
     2 ステークホルダーの意見を聞き必ず回答した(反映するかは別として)

    ③とにかくやってみるのマインド
    ・やりたいことを見つけたらまずはアイディアを実現する方法だけを考えて、現実問題はあとで考える
    ・サントリー佐治さんからのメッセージ
     「とにかく人生は面白くないとダメだ。仕事をしている間もワクワクしながら生きてみろ。感動しない人間は成功しないぞ。」


    最後に 安藤忠雄の価値観
    ・人生に光を求めるならまずは目の前の苦しい現実という影をしっかり見据え、それを乗り越えるべく、勇気を持って進んでいくこと
    ・人間にとっての幸せは、光の下にいることではないと思う。その光を遠く見据えて、それに向かって懸命に走っている、無我夢中の時間の中にこそ、人生の充実があると思う

  • 建築家として自分の意志を突き通そうとする信念に感動した。また読みたい。

  • 「・・・現実の社会で、
    本気で理想を追い求めようとすれば、
    必ず社会と衝突する。
    大抵、自分の思うよいうにはいかず、
    連戦連敗の日々を
    送ることになるだろう。
    それでも挑戦し続けるのが、
    建築家という生き方だ。
    あきらめずに、
    精一杯走り続けていれば、
    いつかきっと光が見えてくる。
    その可能性を信じる心の強さ、
    忍耐力こそが、
    建築家に最も必要な資質だ・・・」
    最近、毎週のように
    こども本の森中之島
    に行っています。
    今日も行き、下記リンクの
    安藤忠雄氏の著作を
    読んでいました。
    その著作に書いてあった
    一節です。
    さすが
    世界のANDO
    です。
    説得力のある文章を
    書かれます。
    このような文章を書かれる事が
    安藤忠雄氏の人気の一端なのだと
    感じ入ります。
    ちなみに私は安藤忠雄氏を
    崇敬しています。
    ただ安藤氏の建築は
    大大大嫌いですが(苦笑)

  • 2020.05.15 社内読書部で紹介を受ける

  • 建築家として、ただ建築(モノ)として捉えず、ある種の都市の中のソフトウェアとして建築を捉えている感じがした。だからそこ、そこに住む人々と建築の共生について深く考えて作られていると感じた。

    世界的に活躍されている建築家だからこそ日本の良さ特に文化的な面での言葉はとても力強く面白かった。

    人ととしても人柄がよくわかる描写で、個人的には目の前の仕事に全身全霊で向き合っているように感じて、ステキだと思いました。

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著者プロフィール

建築家。1941年生まれ。独学で建築を学ぶ。1969年安藤忠雄建築研究所設立。1997年東京大学教授。2003年同名誉教授。2005年同特別栄誉教授。2010年文化勲章を受章。日本建築学会賞、アルヴァ・アアルト賞、日本芸術院賞、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞、アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル、国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、イサム・ノグチ賞など受賞多数。

「2022年 『安藤忠雄の建築5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安藤忠雄の作品

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