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- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103101031
感想・レビュー・書評
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長かった。そして、ループループループ。何度、読むのをやめようかと思ったか。しかし、なんだかやめられない不思議さ。妻に問い詰められる→追い詰められる→逆上→何とか仲直り→妻に問い詰められる…と延々続いていく。間に子どもにあたる、子どもから非難されるという要素がはさまりつつ基本的にはループ。浮気相手の登場が、変奏部分かしらね。しかし、妻を子ども扱いするところとか、暴力をふるうところとか、問い詰められて答えるところの描写が少ない(=自分の恥は描写しない)ところとか、やっぱりマッチョなんだなーと思う。浮気相手を妻が肉体的にいたぶるのを止めないところなんて、卑怯のきわみで、へにゃへにゃマッチョもいいところだ!都合のいいときだけ「男らしさ」「父の威厳」を振り回す主人公にはうんざりする。16年間に渡ってこれを書き続けたのがいちばんすごいことである気がする。っていうか、そんなに長い間実生活でもこれと似たループがあったんだとするとそうとうすごい。本作品内で「私の文学が」的な熱がチラホラ見えるが、生き残っているのはこの作品だけなのだから、本当に奥さんに感謝だなと思った。
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