うさぎのミミリー

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103106111

作品紹介・あらすじ

私と妻が暮す丘の家は、お盆になると、長男一家から預かったうさぎのミミリーと、近所の山田さんが届けてくれた鈴虫が集まり、賑やかになる。夏の終りには子供たちが妻の誕生日を祝い、そして、秋には孫の結婚式。大きなシャムパンの瓶が廻り、皆の笑顔がはじける-。移ろい行く家族の暖かな情景を日録風に綴る長編。

感想・レビュー・書評

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  • ほのぼの日常話。
    普通にスラスラ読めて、感覚もとても良く実感できる文章構成なのは凄い。
    難を言えば、オチがない…
    まあ、オチを付ける必要があるかどうかは別だけど。

  • テレビの音がしない。

  • かわいい装丁に 惹かれて 買ってきました。
    年齢を重ねた ご夫婦の、丘の上の家での 毎日。
    子供たちが 巣立って、二人きりの やさしい生活。

    ミミリーは、長男とこの うさぎで
    旅行する時などに 預けられるのです。

  • 庄野さんのご家族や身の回りの出来事の連なりのみで構成されていて、これを作るに当たってきっと何度も推敲されたんでしょう。

    静かに、でも楽しく過ごされていることが、一言一言、体中にしみわたるように伝わってきて、その暮らしぶりが本当素敵。
    ご夫婦が、果物を食べて「おいしいな」「おいしいですね」と言い合ってる光景とか、娘や孫から、何かうれしいことやお礼を言うことがあったら、すぐにお手紙が届く習慣とか、ひとつひとつ、小さなことが、とても素晴らしい。
    (お手紙をすぐ送ってお礼を言う姿は真似たい!)
    そして、庄野さんのお宅は、たくさんの往来のあるとっても風通しのいいおうち!
    そういう生活、とってもあこがれる。

    蒸し暑い日が続く中、この一冊は心の清涼剤となりました。

  • ほのぼのする

  • おばあちゃんになったらこういうおじいちゃんとともに
    生涯をすごして生きたいよ。
    ていうか私はもう老成してるからな、今でもこういう生活をしたい。

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著者プロフィール

(しょうの・じゅんぞう)
1921年(大正10)大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒業。1955年(昭和30)『プールサイド小景』により芥川賞受賞。61年(昭和36)『静物』により新潮社文学賞受賞。65年(昭和40)『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員。2009年歿。

「2022年 『小沼丹 小さな手袋/珈琲挽き【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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