謎手本忠臣蔵 下

  • 新潮社 (2008年10月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784103110323

感想・レビュー・書評

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  • 忠臣蔵の基礎知識もないのに、こんなものに手をだした。まあ、上下巻でページ数も結構あったのに、飽きずに読み終えることのできる文章力では評価できるが、しかし過度な期待はしないほうがいい。第一、どこが謎なのか、さっぱり解らない。神君家康の密約は、いったい、どこでどうつながるのか?方向性も決めずに謎をいれたてみたけど、結局落としどころもきめられないまま、中途半端に終えてしまった感じ。

  • 鈍牛の振りをして、仲間を選別する
    大石内蔵助
    上手くつじつまを合わせたな
    神君の秘密の約定もスケールが大きい!

  • なるほど、それが刃傷沙汰に及んだ理由ねー。
    それにしても、人の上に立つってのは、存外、大変なのね。そんなんことを大石内蔵助や柳沢吉保から感じました。

  • 本能寺三部作は設定を固定し過ぎていた。時代を変えて斬新な忠臣蔵が読めるかと期待し、やや外れ。柳沢と内蔵助を平行させたのはいいと思うが、不自然な絡みが多すぎる。人物像も単純で面白味に欠けた。いろんな作家の忠臣蔵を読んできたが、流れの視点としては読ませる。結局、余計なエピソードが多くて興を削ぐというか、、俗説を切り捨てようとして、新説を無理した感じ。

  • 下巻に入って内匠頭の刃傷事件の原因が分かってからの大石の描き方が上巻とは違って、武士としての強さが出てきたのは良かったと思いますが、上巻の時のような謎解き要素が無くなった分、展開が単調になってしまってたのが残念です。
    ラストの「何故吉良に斬りかかったのか」の理由でっち上げ説についても、既に池宮彰一郎氏の「四十七人の刺客」で使われてますので、多少ひねってはいましたが新鮮味が感じられませんでしたね。

  • 忠臣蔵そのものが面白いのか、それとも著者の力量か。いずれにしても面白い。

  • 忠臣蔵

  • 5代将軍綱吉、柳沢吉保、浅野内匠頭、吉良上野介、大石内蔵助をめぐる忠臣蔵の謎解き・・・

    吉保の異例の出世に対する諸説「嫉妬は正義の仮面をかぶる」

    高校の体育祭で忠臣蔵の仮装行列をしたのを思い出した。

    内匠頭が上野介を切りつけたのは、病気か、賄賂要求か、何への怒りか?

    本書の説明は、綱吉の母桂昌院の「従一位」を巡る朝幕のこじれ、と家康の福島正則に宛てた密書にあり、現在伝えられている諸説は、終りが始まりの仕事師吉保の諜報宣伝・世論操作による。

    16世紀半ばのヨーロッパ諸国は、英国が国の歳出の90%を、フランス75%を、ロシア85%を軍事費に充て、世界を植民地支配に乗り出していた。紅毛人の悪知恵に挙国一致体制を取る。
    赤穂事件は、すべてを吉良と浅野の私的争いごととして処理する。事件はすべて町衆好みの地下話にせねばならぬ。賂欲しさに意地悪をした・・・。
    忠・孝・愛・義・艱難辛苦、町衆は「お安い涙」が大好きなのだ。
    「政ごとに関する限りは表は無い、あるのは裏ばかりじゃ、花菖蒲の葉と同じよ」

    アメリカの対日宣伝放送キャップ、ザカリアス大佐、日本の降伏時、「我々の本当の仕事(戦争の罪を日本に教え込む計画)は今から始まるのだ、」

    17世紀に始まった欧米の長い「アジア侵略の歴史」をすっとぼけて、最後の日本の侵略主義だけに「すべての罪をなすりつける」アメリカのご都合主義の産物。

    愛国心スポーツだけの暑さかな





  • 09/05/22 結末はこじつけっぽいけど面白かった。

  • (2009/3/10 読了)

  • 吉良を消すのだ―赤穂の浪士たちを使ってな。
    逸る家臣、沸き立つ世論、焦る将軍、不気味な朝廷、
    深謀を巡らす大石内蔵助…。
    熾烈極まる情報戦を、幕閣は生き延びることができるのか?
    元禄赤穂事件の真相を解き明かす、衝撃の歴史長篇。

  • 下巻は大石中心、討ち入りは思ったよりあっさりしていたなと思う。

  •  本書を読んで、大石内蔵助のイメージが変わった。著者あとがきに、歴史の謎に取り組むときは、二重、三重の複眼で眺めることから始めたとある。この『謎手本忠臣蔵』も、そんな複眼思考で書いたそうだ。小説、特に私はミステリものが好きだが、この複眼思考は重要だと感じた。犯人、被害者、探偵役など登場人物の立場で物語を見ると違った風景が見えてくることがあるからだ。浅野内匠頭は、吉良上野介の何に腹を立てたのか。著者がいろいろな角度から眺めた結果、出したひとつの推理が本書である。

  • h20.12.28

  • う〜ん切り取り方が変わっています。幕府と朝廷、金本位制、経済、情報戦。忠義だけでは現代人は納得できないですものね。 しかしこうしてみると大石内蔵助は凄い。これだけの事件を起こし、成功させるには綿密な準備がいるわけで、一番邪魔をするのは仲間というのもわかるなぁ。 現代風の記述が入るのが「時代小説」を読む気分をそぐ。

  • 本当にフィクションなのか? そう思わせる展開である。そしてその展開が上下巻の分量など、まったく意識させない。次回作が待ち遠しい。

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

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