- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103110323
感想・レビュー・書評
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吉良を消すのだ―赤穂の浪士たちを使ってな。
逸る家臣、沸き立つ世論、焦る将軍、不気味な朝廷、
深謀を巡らす大石内蔵助…。
熾烈極まる情報戦を、幕閣は生き延びることができるのか?
元禄赤穂事件の真相を解き明かす、衝撃の歴史長篇。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻は大石中心、討ち入りは思ったよりあっさりしていたなと思う。
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本書を読んで、大石内蔵助のイメージが変わった。著者あとがきに、歴史の謎に取り組むときは、二重、三重の複眼で眺めることから始めたとある。この『謎手本忠臣蔵』も、そんな複眼思考で書いたそうだ。小説、特に私はミステリものが好きだが、この複眼思考は重要だと感じた。犯人、被害者、探偵役など登場人物の立場で物語を見ると違った風景が見えてくることがあるからだ。浅野内匠頭は、吉良上野介の何に腹を立てたのか。著者がいろいろな角度から眺めた結果、出したひとつの推理が本書である。
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h20.12.28
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う〜ん切り取り方が変わっています。幕府と朝廷、金本位制、経済、情報戦。忠義だけでは現代人は納得できないですものね。 しかしこうしてみると大石内蔵助は凄い。これだけの事件を起こし、成功させるには綿密な準備がいるわけで、一番邪魔をするのは仲間というのもわかるなぁ。 現代風の記述が入るのが「時代小説」を読む気分をそぐ。
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本当にフィクションなのか? そう思わせる展開である。そしてその展開が上下巻の分量など、まったく意識させない。次回作が待ち遠しい。