貧困の僻地

著者 : 曾野綾子

• 新潮社 (2009年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[８０５さんの感想 · 2013年11月18日]

ものすごいタイトルに惹かれて。最近、子供を産んだ女性は退職すべきと書いて話題になってましたね。
日本の物質的な豊かさには強く共感。格差といっても、僻地のない日本は平和なんだろうなぁ。
独特の考え方をストレートに表現する人ね。

[reso100さんの感想 · 2011年5月15日]

僻地の支援について考えさせられる内容だ。

[糸さんの感想 · 2010年10月17日]

なんだかんだ言っても日本は平和で豊かな国です。
でしょ？

[自由堂さんの感想 · 2010年6月30日]

世界の僻地というところがどういうところなのかがよく分かった。電気も水道もなく，道も舗装されておらず，病人がその道を運ばれればそれが原因で死亡するような場所。そういうところに小学校などを建てることがいかに大変なことかが語られている。世界に蔓延しているのは汚職であると著者は言う。寄付はかならずそれを猫ばばする人間がいる。それゆえ，直接金を持ってアフリカや亜細亜の僻地の著者は行く。それも自費で。曾野綾子の小説は読んだことがないのだが，最近エッセイはよく読むようになった。

[もえさんの感想 · 2010年2月23日]

食べ物を粗末にしすぎる日本人は読むべきだと思います。

[pearlgさんの感想 · 2009年7月11日]

曽野綾子さんは、きっとうちのお母さんに似ていると思う。
自分に厳しくて、たまに正義の剣をぶんぶん振り回して周囲を敵に回し、でもこんなに頼りになる女性は他にいない母。

曽野さんの書く文章に触れると、母が私を“かくあれかし”と育ててくれた考えを改めて活字で読み直しているような気持ちになります。
強くあれ、自分ひとりで生きる世界を、幸・不幸の考え方。
本を読みながら、自分を構成している考え方とあまりにも共鳴して、心の中で何度もブラボー！と言っていました。
人生の教科書のような本です。

[kaoru0316さんの感想 · 2009年6月30日]

アフリカの貧困や人道支援活動のことばかり書いてあっても「重い…」とか「ああ自分は幸せでよかった」というような感情だけで終わってしまうと思う。でもこの本は、他にも、いじめについてとか、料理についてとか、美容健康についてとか、さまざまなことが書いてあって、自分の生き方や生活について考えさせられる。遠くの貧困について考え、自分の身近なことについて考える。いろいろな地点から自分を見られることで、自分のことを見直すよいきっかけになると思った。

著者プロフィール

1931年東京生まれ。聖心女子大学卒。93年恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2003年文化功労者に。2012年菊池寛賞受賞。著書に『人生の収穫』『「群れない」生き方』『人間の道理』『老いの道楽』等多数。

「2022年 『未完の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」