女子的生活

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 208
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103120520

感想・レビュー・書評

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  • 女子的ではない私。
    女子的生活ってどんなだろうかと思って選んだ本。
    そうしたら、ちょっとひねった女子的生活でした。
    でも、こんな風な女子な感じにはなれないので、
    少しうらやましい気もする。
    もう一度、女子をやり直すなら、
    ゆるふわ~なきらきら~な女子をやってみたい。

  • みき、かわいいしかっこいいし強いし頭がいい。
    これからもみきはみきでいてほしい。
    かおりとみきのコンビ、いいな。
    後藤もいい人。ラストはかっこよかった!

  • 20190906
    女の子の格好が好きだけど、恋の対象も女の子なミキの女子的生活。冷静な面も持ちながら、自分を持って突き進むミキはとっても格好いい。
    周囲の理解がありすぎて、うまくいきすぎているような気もするけど、こういう社会になったらいいなぁと思う。しかし、女の子になりたいというより、女の子の格好が好きというだけのような気もするので、トランスジェンダーとは少し違うのかも。短編の連載だったからか、どの話も少し物足りない感じがする。

  • ドラマの台本を読んでいるかのような、スラスラと読める感じ。志尊くんは本当に適役なんだなと実感した。後藤の自然で天然の"いい奴感"に救われる。自分らしくまっすぐ生きるみきがとても魅力的。

  • なんの困難にも当たらないで生きていくなんて、ファンタジー。もちろんその困難は人それぞれだし。その生きづらさや理不尽さを人や社会のせいにして投げてしまうのは楽な逃げ方。
    逃げるわけではなく、受け流すものは流し、協調はしないまでも認めるものは認め。
    自分の居場所を少しでも居心地よくするために戦って。笑って。
    「人として」キリッと正しければ、細かいことはどうでもいい。
    女子的生活、最高じゃん。

  • 読み始めてすぐ、あれ? 知ってる、と気づいた。前に読んだアンソロジーの1編に続きがあったとは知らなかった。変なやつとか嫌なやつがいっぱい出てくるけど、気持ちよく解決、後腐れなくて面白かった。ミニーさんのあたりは、まるでBL小説読んでるみたいだなと思ってたら作中でも突っ込まれてた。女装系が攻めなのはありがちですよね(?)

  • 既にNHKでドラマ化されたものを見ているので、ノベライズされたものを読んだ気分。登場人物の顔にドラマの顔が浮かんでくるのは毒されてる証拠?主人公のみきが、他人の評価を気にせず自分の道を歩いているのが憧れる。脇役の後藤がいい味出してるのがまた良い。あっという間に読み切った。

  • 坂木司さんの本はハズレなし!!

  • 女子としての生活をめいいっぱい楽しむ、可愛くて賢くて強いヒロイン・みきの日常を描いた小説。個人的には、こういう「女子的」なものはそれほど好きじゃないけど(女子力低いんですねえ私)。それでもとっても楽しそうでいいなあ、と思えてしまいました。たしかにこういう生活を楽しめる期間は限られていると言えるかもしれません。だからこそめいいっぱい今を楽しむ彼女の姿がきらきらしていてとっても素敵。
    見下す人、差別する人、敵意を持つ人、と敵も多いのが世の中だけれど。それすらも平気そうに受け流して蹴散らしちゃうみきの姿が良いなあ。まともに相手をするのも腹が立つけれど、なるほどこういう対処しちゃうのもありか(笑)。ミニーさんが案外と憎めないぞ。

  • あー、こう来たか。うまい。そして、おもしろい。

  • トランスジェンダーの主人公の
    鋭い女子目線と鋭い女子批判と
    それでも
    女という存在への愛情をしっかり感じる。

    女子でいること自体はそんなに大変じゃないと思うけど
    戦って理想的な女子でいようと思ったら
    敵は多いんだな。
    同じ女子だって敵のうち。
    マウントし合う女子の恐ろしさよ。

  • アパレル系会社に勤めるトランスジェンダーの女性(?)が同郷の同級生となし崩し的に同居することになったお話

    性自認は女性のトランスジェンダーで、工事してなくて、恋愛対象は女性のレズって… そのままの戸籍で結婚して子供まで持てる不思議
    捩れが重なることで一周回って正位置になるとか不思議な感じがするな
    汚い女装したおっさんが「俺は女でレズなんだ」とか言う話を目にしたことがあるが、それって結局女装趣味のおっさんじゃね?と思う
    今回のお話は、一見してそうわからないけど、それでも人から「もしかして…?」と聞かれるレベルのようだ

    ドラマを見てたけど、原作と主要なエピソードは変わらない
    志尊淳の化ける能力が凄すぎるなと再認識した程度か?
    ただ、やはり実写だとフィクション感を感じてしまったかな
    本で読むと、ファンタジーな話でもリアルに感じる事ができるので、その補正が入るからかも

    やはり個人的に面白いのはマナミ(笑)
    一昔前の授業参観のお母さんの格好がウケる
    いや、まぁでも本当にお金持ちってそんな格好してるものね 一歩間違えれば…というね
    そしておにぎり(笑)
    でも料理の腕前は本当にちゃんとしているってのもある意味ギャップ


    最近、ネットではトランスの人の扱いで色々と賑わっているようだけど
    LGBTsの方々は実生活でも大変だろうねぇ

    例えば自分の子供がカミングアウトしてきたとしたら、僕はどんな反応するだろ?
    最初は「まじで?」ってなって
    「へぇ~、そうだったんだ…」ってなって
    「今まで僕は不用意な発言してなかった?」って聞いて
    「言い出せなくて辛かったね」「まぁ、世間的にはこれからも辛い思いをするんだろうけど…」ってなって
    「僕ができることなら協力するよ」って感じになるかな?
    と、想像している分にはこんな対応になるかと
    実際どうかはわからないけどね

  • 2019/1/9
    トランスジェンダーもの。
    女子の探り合いとかマウントの取り合いとかはまああるある。
    それを言語化するのが難しいの。
    後藤がいい。
    読み終わってなんか元気になっちゃって寝れなくなった。

  • やっぱり坂木司好きだ。
    みきと後藤、時々かおりの続編があったらいいのに。
    色んな人がいて、色んな考え方がある。
    ジェンダーだけじゃなく、国籍や肌の色や育った環境や。
    それで相手をディスるのではなく、お互い認めたっていけたら、もっともっと平和な世の中になるんだろうな。

  • 毒親、マウンティング、意識高い系バトル…。アパレルで働きながら、都会で女子的生活を楽しむみきが日々のモヤモヤを痛快にぶっとばす、超デトックス小説! 『yom yom』掲載を単行本化。

    超デトックス小説!
    とは何ぞや?って感じ。

  • 可愛い女の子の話かと思ったら
    え〜〜〜
    一気に引き込まれてしまった。
    女子力を上げる考え方
    何故か友情
    ドラマ化されたと聞いて 納得の楽しく 面白い1冊でした。

  • 最初はバリバリ女子のお話かと思ったら、女の子の恰好をして、女の子といちゃいちゃしたい男の人のお話。というと何だけど、やっぱこういう人って大変だろうなぁと思う。都会の方が生きやすいんだろうな。連作短編みたいな感じで読みやすい。しかしこれを坂木司が書いたとは。ファッションとかメイクとか勉強したんだろうか。作家さんてすごいな。でもひきこもり探偵だったり、最初からマイノリティの味方だもんな。いやでもサクサク読めて面白かった。読書初心者にもぴったりだと思う。

  • LGBT、最近目にしたり耳にしたりし始めてますが、以前からある話・・・ただ世間の認知度が増し、一般化されつつある波・・・
    でも、当事者の思いは変わらない。
    田舎にいけば、昔のまま・・・
    まだまだ住みにくい世の中ですね(-_-)

  • 女の子になって女の子とカップルになりたいトランスジェンダーのみきの腐らず前を向き軽やかに闘う日々。女の子の強さを愛すみきがゆるふわほっこりを装うゆいの美点として挙げる、頭が良くて意地悪が上手できちんととどめまで刺すことが出来る他、多様でリアルな人達と凝縮された魅力で、たまに品はないけれど楽しかった。

  • きっと坂木さんは女性があんまり好きじゃないな。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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