女子的生活

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103120520

感想・レビュー・書評

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  • 女性よりも女性らしい主人公の行動と前向きなところが、とても面白く感じました。
    人間観察が深く、主人公の考えることがおもしろい。
    周りに出てくる女性も、あぁ、こんな人いるって思える。
    続編希望の内容です。

  • アンソロジー『この部屋できみと』掲載の短編の続きでした。特殊な事情を持つミキが、周囲とポジティブに戦いながら女子らしい生活を獲得しているお話し。これが単なる女子の話だったら当たり前すぎる内容ですが、ミキが語る意義はあると思います。諸々の女子的『格言』があるあるでした。ただ少し意地悪キャラが多いのは年頃で尖がっているからか。もっと優しい女子的強さを描いて欲しかったと思います。後藤くんが唯一の正統派ないい人。ミキの近くに後藤くんのような人がいて良かった。読者的にも。

  • 毒親、マウンティング、意識高い系バトル…。
    アパレルで働きながら、都会で女子的生活を
    楽しむみきが日々のモヤモヤを痛快に
    ぶっとばす、超デトックス小説!

  • おそらく、以前アンソロジーに含まれた作品だと思う。
    その時から、そして今回読み始めは、みきのキャラクターがちょっと苦手だった。

    そして、あるシーンを読んで、苦手意識が増えて、好きな作家さんの作品だけれど、挫折してしまうかもと思ってました。

    みきの学生時代のエピソードが出てくるが、みきが自分の気持ちに正直に生きようとした、その結果、たくましく成長していったのだということに気づいてから、ページをめくるたびにみきを応援するようになりました。

    自分の気持ちに正直に努力してがんばる。たくましくなる、そんな生き方、素敵だなと思うし、自分もたくましくなりたいなと思う1冊でした。

    後藤がいい味出してた
    そして、かおりのプロファイリングもみきの観察力もゆいの本音も的を得ていてすごい。
    同性だけれど、世の中の女子の努力を見て、見習わねばと思ったのも事実かな。

    あとがきの著者の言葉が素敵でした。

  • 和菓子のアンシリーズで坂木司さんの本をもっと読みたくなって手に取った。
    なにこれ、めちゃくちゃおもしろい。
    こんなにおもしろくて読みやすいお話を書く作家さんを知らなかったなんて!と思うくらいおもしろい。

    パラパラと見た時にちょうどみきが男だとネタバレしてたシーンを見て、うわ、おもしろそうって借りた。

    まずみきがものすごく女子だし、でもって賢いし、最後はもうなんか笑える。
    後藤と付き合うとか、そんな展開に一切ならない辺りも安心して読める。後藤、良きパートナーじゃない?(恋愛要素じゃなく、人生においての)

    私よりはるかに女を楽しんでる姿が眩しい。それも、ヒラヒラのスカートとかメイクとか、そういう表のものだけじゃなくて、人間関係のドロドロしたところをがっつり楽しんでるところが、もう凄い。流石っすセンパイ。

    あと坂木司さんの描くお話が読みやすいのは、心の声をはっきり書いてくれるからだわ。
    情景の描写が多くて、そこから心情を読み取る系のお話はなかなか頭に入らなくて、その世界観に入り込めないから苦手なのよね。
    そういう想像に委ねられる部分が少ないから読みやすいのかも。

    もう一発でみきが好きになった。生きる姿勢というか、考え方というか、やってることも視点も大人で好き。憧れる。賢い。かっこいい。素敵。
    ホラ、もう、凄すぎて、語彙力低下しちゃった。

    あ、そんで
    トランスジェンダーのことを堂々と題材にしたものが2016年には既に出ていたのにビックリ。
    そんなに早かったんだっけ。

  • 女装男子でもおかまでもない。
    珍しさから興味本位で近く人も多いだろうが、それでも自分らしさを忘れず好きなものを好きに出来るのはすごいことだよな。

  • 面白かったー!!みきのさっぱりしてるところが好き!

  • 心も身体もオンナだけど女子力低い自覚ありの私には、みきちゃんがちょっと眩しい。

  • 痛快ガールズストーリー。その通りでした!
    序盤はやたらに『女子女子』してる感じで、タイトルもあわせて『もしかして?』とは思ったけれど、幹生=みき、の紹介でなるほどでした。女子を思いっきり楽しんでいるんだな。

    高山田の『自分より下がいてほしい』気持ちも
    ケイコとかおりのマウンティングバトルも、
    マナミのサークルの姫感も、
    ケンイチのやばさも、
    女子なら身近にありそうなものばかりで、中盤以降楽しんで読めました。デザイナーの彼女は、母親を嫌悪しながらもこのまま母親と同じ生物に仕上がっていくんだろうな。
    貧乏一人暮らしよりリッチな実家暮らし。でも車だけは自分空間に仕上げてるから誉められると嬉しい、住んでるのは家だけどあそこは母親のださいセンスでね(笑)
    でも自分が住んでる場所のインテリアをどうこうできる立場にもないうえ一人暮らしするつもりもないくせに母親批判はしっかりする。そういうとこー!と思いながら読みました。

    マナミの姫感も生々しかったけれどケンイチのモラハラ具合も本当にありそうで。呼ばれてもないのに上がりこんどいて自分の家には呼べないって、本当に何様?(笑)
    後藤のファインプレーでスカッとしました。

  • ドラマを先に観てました。続編つくってほしいくらい、すごく好きなドラマでした。
    本も面白かった!
    「男の自殺率、高いわけだ。だって絶対女の方が面白いもん。」
    みきと後藤、2人とも爽快感があってかっこいいよ。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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