草祭

著者 :
  • 新潮社
3.73
  • (96)
  • (169)
  • (168)
  • (19)
  • (4)
本棚登録 : 883
レビュー : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103130413

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 初めての作家さん。
    『美奥』という所で起こる少し怖くて不思議なお話。

    結構死人が出てくるのそうなってしまった心理描写とかもなくてあっさりと、本当に朝ごはんを食べました、くらいの勢いでサラっと書かれてて。
    それが全然変じゃない。怖くて美しい物語。
    ドキドキハラハラ、怖くてたまらない部類じゃなく。
    いつもそばにある路地裏の暗くなっている部分を、よーく見るとそこは実は別世界だったみたいな。そんなお話。
    毎日あくせく働いたり、無意味に学校に通ったりしているその時、その場所にも少し目をそらすといつもと違う世界を生きている人がいる。

    短編集だけど、同級生として名前のあがった子が次の話では主人公になっていたり。
    同じ特徴で書かれている人物がキーマンっぽく複数の物語に登場してきたり。そういうおもしろ要素もありました^^
    読了後、もう一回読んでみるとあっ、この人もしや?!みたいに気づいておもしろかった♪
    個人的には『美奥』シリーズ、あってもいいんじゃないかなぁと思えた作品。
    美しく、恐ろしく。不思議な世界観に魅了されます^^

  • 5:00

  • 不思議系の話。ホラー過ぎず、読みやすい。

  • ★2009年2月11日 16冊目読了『草祭』恒川光太郎著 評価B+
    期待の恒川作品新作。いつもの不思議な裏世界(精神世界)?のようなところで、話が進む。一回読んだだけでは、上手く筋が読み取りきれない感じが残る。もう一度近々に読み直さないといけない。今回はその意味では、素直に評価Aとは行かないが、Aに近いB+は付けられる。

  • 短編5話。

    2018.6再読

  • これも、すごくイイよね…。
    恒川さんの短編集でどれがいちばんか聞かれたら、本気で悩むわ。
    恒川さん独特の、妖しくも美しい世界。
    美奥というキーワードで少しづつ繋がっているのもたまらん。
    どの話を読んでも飽きることなく新鮮で面白い。天才。

  • かげろう蜥蜴は特別に存在があやふやな領域に棲んでいたんだろうけど、考えてみれば今世に在るものも、みな多かれ少なけれあやふやなバランスに在るものなんじゃないかと思うよ。

  • 【再読】美奥という少し懐かしいような土地の物語を描いた短編集。

    装丁の美しさが圧倒的。
    オレンジと紫のコントラストが美しいし手触りもいいし、カバーを外しても紺に銀刷りのタイトルがシンプルイズベスト。
    中身も幻想的で美しく、美しさだけでない不気味さもあり、それでいて重苦しい内容から軽い語り口のものあって翻弄される感じがいい。
    「屋根猩猩」と「天化の宿」がお気に入り。

  •  恒川さんらしい幻想的な連作品です。
     読後、何とも不思議な気持ちになります。美しく優しいようでいて、淡々として残酷。不思議なところです、「美奥」。

  • 恒川さんが描く物語は、日本の昔話のようにどこか懐かしく、何とも言えない安心感がクセになる。
    異界の入り口“美奥”を舞台としたこの5篇も、恐怖と再生が表裏一体となって美しかった。
    ある日突然屋根神さんに任命(?)されると、地域住民の世話を焼かずにいられなくなる「屋根猩猩」がおもしろい。こんな守り神がいたら、お年寄りがオレオレ詐欺の被害に会わずに済むのかも…。だけど、自分がその町に住むとしたら微妙だなぁ。

全166件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

草祭のその他の作品

草祭 (新潮文庫) 文庫 草祭 (新潮文庫) 恒川光太郎

恒川光太郎の作品

ツイートする