幕末史

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103132714

作品紹介・あらすじ

多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた二十五年間-。その大混乱の時代の流れを、平易かつ刺激的に説いてゆく。はたして、明治は「維新」だったのか。幕末の志士たちは、何を目指していたのか。独自の歴史観を織り交ぜながら、個々の人物を活き活きと描いた書。

感想・レビュー・書評

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  • 僕の歴史好きに拍車がかかった、最高の書籍だった。もっと早く出会っていればと思ったくらい。この本を持って、浦賀とペリー記念碑を見てきた。もう昭和史を買ってます。読むのが楽しみ。

  • 幕末から西南戦争までを一気に知ることができるのが良い。しかもわかり易い。ただ勝海舟びいきなのがモロに出ているのはちょっといただけない。西郷隆盛=毛沢東説は???

  • 半藤一利氏の近代史は面白いです。昭和史も読みました。

  • ★2018年3月17日読了『幕末史』半藤一利著 評価B+
    2008年慶應義塾丸の内シティキャンパスでの半藤一利氏の特別講義を本にしたもの。

    皇国史観でしか日本史を学んで来なかった私にとっては、興味深い一冊。
    NHK大河ドラマの影響ではないが、(我が家には、今TVがないですから!)幕末から明治にかけての真実の歴史を追いかけてみようと思う。

    明治維新という革命を勝ち取った明治政府の作った皇国史観(薩長史観)に対する疑問をもち、戊辰戦争で賊軍となった東国諸藩の反抗はあくまで薩長土肥に対してであって、天皇に対してではない。と著者は説く。たとえば、西軍の戦死者は残らず靖国神社に祀られているのに、東軍の戦死者はいまだにひとりとして祀られないことに疑問を呈する。

    幕末動乱期での西郷、大久保、勝、木戸、岩倉、徳川慶喜らの一人一人の生き様、行動が生き生きと語られていて興味深い。
    明治政府は決して大きな理想の実現を目指して立ち上がったのではなく、初期はそれこそ行き当たりばったりの偶然と運だけで時が過ぎ、欧米への視察団が外遊している間に、残っていた西郷たちが言いつけを守らずに新制度を次々と立ち上げて基礎を築いたことが語られる。
    そして、明治維新はただの権力闘争であったことが語られる。

  • 軽妙な語り口に引きずりこまれ、ページがドンドン進みました。

  • 何か新たな幕末の一面が見られると期待していたのですが・・・著者は薩長が嫌いで、徳川贔屓というわけで、一般的な明治維新のイメージはそんなご立派なものではなかったと言いたかったのだろう。薩長が天皇を利用しただけだなどは、ありふれた指摘である。また、勤皇の志士たちが左程尊王の気持ちが強くなかったなどと書いてあるが、末端はそうかも知れぬが松下村塾であれほど教えたことであり基本の精神であろう。それにあれだけの大変革が300年弱続いた鎖国した江戸幕府から、幕藩体制を変革し中央集権国家に変貌したのだから、相当の混乱があったのは当たり前であり、特にそんなことを強調しても意味が内容に思う。誰がなんと言おうと幕藩体制では当時の国際情勢に対応不可能であったろうし、日清日露を経て国際的な地位を獲得することなど(其の良し悪しは置くとして)出来はしなかったろう。もっともこの本自体は、なかなか面白く読めるので、長いですが退屈はしません

  • ざっくり、幕末史。語り口がお友達感覚で気軽に読めるが、好きな場面はもう少し詳しくって気持になる。

  • 幕末について分かりやすい授業を受けているみたいでした。長かったですが読みやすかったです。歴史を全く知らなかったので、今までは歴史小説を読んでも楽しめませんでしたが、これからは幕末あたりの小説を楽しめそうです。

  • 同著『あの戦争と日本人』を読むと読まざるをえない笑。

    統帥権の発端は西南戦争における参謀山県有朋の苦悩だったと半藤は見ていたし、『幕末史』からの流れを処処に意識させたから。
    読むと「これほどすったもんだをしてたらそりゃ歴史の授業でわかるはずがない」と思えてくる。
    慶喜公なんてファルスの連続。

    次この時代についての本を読むならアーネスト・サトウのものか日本における国民国家について観察したものが読みたいと思った。

  • 20130319

    かなり面白かった。
    もともと幕末好きだけど、
    こんなに細かいところまでは知らないことが、多かった。

    複雑で難しいのにどんどん入ってくる。
    すんなり読めた。

    とはいっても奥深いので、
    一回読んだだけでは、完全に理解はできないから、繰り返し読まないとな。

    半藤さんは、かなり旧幕府贔屓で、
    面白い。
    しかも、理論的に。
    私もかなり同じ意見だった。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

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