遠くの声に耳を澄ませて

著者 :
  • 新潮社
3.38
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本棚登録 : 510
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103139614

感想・レビュー・書評

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  • 2016/6/16読了
    爽やかな短編集

  • 普通に頷ける本。
    主人公の考えや気持ちに、なんとなくそうかなぁ、と思ってみたり。
    イマドキの日本語という感じで読みやすいけど、力がこもった感じはない。
    結末も、え?ここで終わるの?というオチがはっきりしなかったり。
    作者は、結果に重きを置かずに、心の変化を書きたかったのかもしれない。

  • 旅がテーマの短編集。登場人物が微妙に重なり、次第に作品にのめり込める仕掛けもあります。
    日常の中の何気ない心の動きがよく描かれていると思います。読み終わってなんか心があったかくなります。

  • 内容説明
    瑞々しい感性と肌理細やかな心理描写で注目される著者が紡ぎ出す、ポジティブな気持ちになれる物語。看護士、会社員、母親。その淡々とした日常に突然おとずれる、言葉を失うような、背筋が凍るような瞬間。どん底の気持ちを建て直し、彼らが自分ひとりで人生に決断を下すとき、何を護り、どんな一歩を踏み出すのか。人生の岐路に立つ人々を見守るように描く、12編の傑作短編集。

    内容(「BOOK」データベースより)
    くすんでいた毎日が、少し色づいて回りはじめる。錆びついた缶の中に、おじいちゃんの宝物を見つけた。幼馴染の結婚式の日、泥だらけの道を走った。大好きな、ただひとりの人と、別れた。ただ、それだけのことなのに。看護婦、OL、大学生、母親。普通の人たちがひっそりと語りだす、ささやかだけど特別な物語。

  • 旅をテーマにした連作短編集。独立した話と見せかけて少しずつ話が繋がっているのがなんかいいな。作品の中で緩やかに時間が流れているのが良かった。宮下作品が纏っている独特の雰囲気が好き。2011/355

  • 1967年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。2004年デビュー。

  • 長編を書くような文章での短編小説で、登場人物の輪郭やら立ち位置がようやく飲み込めた頃に話が終わるので、なんだかぶったぎられ感・・・。ちょっと読むのに疲れました。登場人物が微妙に絡んでいて、濱岡さんの人生がめっちゃ気になった~~! 「どこにでも猫がいる」というタイトルがすごく気に入ったんだけど、ここに登場している人物が他の作品とどう絡んでいるのかがわからなくて気になる・・・これだけ主要登場人物の名前が出てこなくて、管理人の濱岡さんしか名前が出ていない。管理人としての登場だけが必要だったの??? 気になる~~。

  • 波長があってる。
    つまり好きな雰囲気の本。

    人と人って、ちょっとずつ重なって生きてるんだね。
    自分ひとりでは決して築けない、そして気付けない、その重なりが愛しい。

  • 以前から気になる作品だったが、今回、小路氏とのコラボもあり、単独作品を読んでみようかと購入してみました。

  • 2012.8.19 市立図書館

    連作短編集。

    おもしろいんだけど、なんかモヤモヤが残る。なんだろう。

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著者プロフィール

1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

「2018年 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。   』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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