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- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103140528
作品紹介・あらすじ
こころに刻まれた"トラウマ"、日本人の心に潜む奇妙な共依存関係の正体。精神科医による、まったく新しい脱原発論。
感想・レビュー・書評
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はずかしながら,"原発"に不感症なじぶんがどうしてそうなのか知りたくて,読んでみた.原発に不感症というのは無関心ということではなくて,反原発・脱原発の主張もわかるし,原発推進派の主張も否定できない,何を信じればいいのかわからない状態.行動原理を支える精神の部分が混乱している状態.できることは,理解しようとすること,かなと.
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なぜ原発がダメなのか、なぜ倫理に反していると思うか、を精神科医の立場から述べた本。
この本で言っているのは原子力、原発は「象徴化」しないことが大事ということ。
「希望」と「恐怖」という決定不能な「両価性(アンヴィヴァレンス)」が、原子力に「享楽性」を与える。しかも、個人の享楽ではなく、集団的な享楽。。。そして集団的な享楽は個人の欲望の譲歩を強いる。
象徴として現実世界から引き離したりせず、集団的享楽に惑わされず、個人レベルで原発が引き起こしている問題を見つめて、そして、その問題に私もどうやって携わるのか?というところまで読者の意識を持っていく力がある本。
ちなみに、著者は、文筆家として、アーティストとして、揶揄化し続けるという闘い方をするそうです。
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