- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103143215
感想・レビュー・書評
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初めて山崎ナオコーラさんの作品に触れて、かなり衝撃を引き摺った「スカートのすそをふんで歩く女」が入っている短編集。
こんなに世界中にたくさん人がいるのに、関係が、恋愛友情家族だけなんてそうでしか深く関われないなんて未だに信じがたい。そんな私は「スカートのすそをふんで歩く女」を読んでちょっと泣く。それでも世界は素晴らしい、とか人間が好きとかそんな考えや感情が微塵もない私が人との繋がりは素晴らしいという気分に、ナオコーラさんの作品を読んだ時だけになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「この子といるとつい、口が笑ってしまう。
横に広がるのが、オレの口の大きさじゃ足りないくらいで、
もっと大きい口だったら、もっと笑えたのに、と思う。」
そういう相手っていますね。 -
色々な場所と男女がテーマ?
どこかへ旅したくなる。
『物語の完結』のアルゼンチンが気になる。 -
「スカートのすそをふんで歩く女」が一番好き。最後の3行が昔美術手帖に載ってた「あたしはヤクザになりたい」みたい。今これで思い出したけど美術手帖のその短編が私の初山崎ナオコーラで、かつ妙に気に入って何回か読み直してた。
他のはあまりぴんとこなかった。 -
以前読んだものだったが
記憶がおぼろげなのでまた新しい気持ちで読めた。
山崎ナオコーラの文章は瑞々しくて制限がなくて好きだ。
さりげないところで味のある文がそっとある。
慧眼
こんな風に人生に折り合いをつけて
少しの諦めと方向転換を必要な時にして
奥さんを大事にしてお互い支え合えるのって素敵。
スカート…
男同士の間のくだらないテンションやノリは
たまに見るとたしかにおもしろいし羨ましい。
それもいつか失われていくものだと最後に感じているところが
作者と同世代なので今まさに感じている。 -
「スカートのすそをふんで歩く女」
と、まさに同世代、大学卒業間近、だったのでこの話がいちばんぐっときた。
「男と女」がテーマの短編集で、たしかに、年齢が上がるごとに単に性差というファクターだけで乖離していくことってあるのかもしれない。大親友にはなれなくなってしまうのかもしれない。
なんなんだろう。
ナオコーラさんは
「膨張する話」
みたいな17歳の少年視点の話とかも、とてもうまい。 -
ずっと想いつづけることでしか視えない境地だと思う。
頭で理解するのと、実行できるのは訳が違うから。 -
好きな人と家族を築くというのは当たり前にできることじゃないのだなと。
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この人の作品初めて読みました。
ちょっと相性悪かったようです……。私からしたら何が言いたかったんだろう、というのが正直な感想です。
でも女性なのに男性視点、それも年代の違う登場人物の心理描写を書けるのは素敵なことだと思いました。
一瞬、あれっ、男だっけ、ナオコーラは。とか思いましたもん。
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