モナドの領域

著者 :
  • 新潮社
3.31
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本棚登録 : 600
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103145325

作品紹介・あらすじ

著者自ら「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」と宣言する究極の小説、ついに刊行! 河川敷で発見された片腕はバラバラ事件の発端と思われた。美貌の警部、不穏なベーカリー、老教授の奇矯な振舞い、錯綜する捜査……。だが、事件はあらゆる予見を越え、やがてGODが人類と世界の秘密を語り始める――。巨匠が小説的技倆と哲学的思索の全てを注ぎ込んだ超弩級小説。

感想・レビュー・書評

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  • めちゃめちゃSF
    長いセリフは読み飛ばした

  • 一度読んだはずだとは思うが、なぜか急に再読したくなった。
    天才・筒井氏の「最高・最後の長編」。
    やはり面白い。
    一部内容が複雑すぎで難しいシーンもあるが、
    それを乗り越えたら出てくる「あの一言」で一気にヤラれてしまう。
    やはり筒井氏の「メタ」は別格に上手い。流石です。
    自分の筒井氏ベスト3に入った。
    (『家族八景』『残像に口紅を』そしてこれ『モナドの領域』)

  • 多元宇宙や平行世界、その概念はおぼろげながら理解出来る。そのつかみにくいものを仕掛けとして放たれる様は痛快。今この本を読んでる世界の不確かな様態を幾重にも思考する、その時間は一定方向へと進みゆく。私たちが認識できる次元の話だけどね。やはり痛快。

  • 筒井康隆 「 モナドの領域 」

    神との対話をテーマとした哲学パロディ本。モナドの領域とは 神がプログラムした決定済の未来といったところ、神の話の前提となる。神と人間の関係は ライプニッツの可能世界論を用いている

    ライプニッツの可能世界論
    *神は無数の可能世界を創った
    *現実世界は 無数の可能世界の一つ
    *現実世界は 最善

    隣接する可能世界との破られた接点を縫合する

    GODの存在理由は 愛するため。創ったもの全てを愛する


  • 読みづらいため、途中で断念。図書館に返却。

  • ちょっと理屈ぽっくてよくわからなかった。

  • 筒井康隆自身が「わが最高傑作にしておそらくは最後の長編」と語る2015年発行の長編作品。最高傑作かどうかは問わずにおいても、最後の長編になるかもしれない、というくらいの気概は十分に感じさせる。

    一般人物に憑依したGODと、GODに挑む市井の人々との討議を通じた様子は、本書で明確な記述があるドストエフスキーや、神に関するトマス・アクィナスやライプニッツ等の議論を下敷きとしつつ、語られているのがフィクションとしての世界の話なのか、著者の筒井康隆の意識の話なのか、読者を混同させるという点で、”パラフィクション”にふさわしい出来栄え。かつ、著者特有のユーモアはこれだけ堅苦しい作品にあっても忘れられていない。願わくば、これが最後の長編とならんことを(直近の映像を見ると、かなり痩せているのが心配である)。

  • H30/7/11

  • 小説世界を俯瞰するメタ小説ということになるだろうか。

    著者自ら「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」と宣言した作品。
    河川敷で発見された片腕はバラバラ事件の発端と思われた。だが、事件はあらゆる予想を超え、やがて人間に憑依したGODが人類と世界の秘密を語り始める…。

    小説という表現によって、著者の自然哲学が語られているという印象。地の文は結構読みやすいが、GODが語る内容の抽象度が高く難解だった。

  • 筒井さんが集大成的に書いた、みたいなことを書いたり言ったりされていましたが、まんまと騙されました(笑)。

    これは、「定年退職してちょっと哲学や神学の本を読んでみたおっさん」レベルの者が、全宗教を超えるGODだという、筒井さんお得意のブラックユーモアに満ちた作品です。

    ほんま、やられたわ(笑)

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著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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