湖の南

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103150053

感想・レビュー・書評

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  • 大津事件の犯人

  • 大津事件を扱った小説?→事件を起こした津田三蔵を描いた小説?→幕末から明治にかけての激動を多くの登場人物のエピソードからあぶりだす小説?…読みながら淡々と、じわじわと、今自分が読んでいる小説の印象が変っていく。後半、作者のもとに届く不審な手紙の話が出てくるあたりから、その不審さ、怖さ、おかしさに妙に夢中になった。

  • 富岡多恵子の散文は良い。

  • 「自分ハ殿下ヲ殺スツモリニアラズ纔ニ一本献上シタルマデナリ」

  • 巡査・津田三蔵は、なぜロシア皇太子に斬りつけたのか。近代化からはぐれ、
    やがて大津事件にまで追いつめられていった生真面目な男の痛ましさを、
    愛惜をこめて描きだす。土地の力、言葉の力が拮抗する長篇小説。

  • 「湖の南」の物語だった。

  • 毎日新聞2007.7.15

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著者プロフィール

詩人・小説家。1935年、大阪市生まれ。評論に、『近松浄瑠璃私考』『中勘助の恋』(読売文学賞)、『釋迢空ノート』(毎日出版文化賞)、『西鶴の感情』(大佛次郎賞)ほかがある。

「2013年 『折口信夫の青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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