緋色からくり

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103157311

作品紹介・あらすじ

姉と慕ったお志麻が殺されて四年。猫の大福と暮らす緋名の家に、用心棒になりたいという侍、康三郎が現れた。その直後に、賊の襲撃。この男が、殺しのかぎを握っているのか、それとも-。疑心が渦巻くなか、謀略のからくりが、黒幕へと緋名を導きはじめる。仇討ちの果てにあるのは-。心が折れそうなときは、助けておくれ、大福-天才女錠前師お緋名、命懸けの仇討ち始末。

感想・レビュー・書評

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  • きりっとして男勝り
    美人の天才女錠前師
    お緋名が
    殺された従姉のお志麻の
    仇を討つ物語

    殺人 陰謀
    裏切りの世の中で
    誠実に生きること
    大切な人を守る心
    大事に思う気持ちを
    守り通す人たちと繋がる

    本当に強い人は
    心が強い人
    本当に強い人は
    人に優しいと感じる

    髪結いの甚八
    用心棒の榎
    芸者の翔太

    濃いキャラの面々は
    ひと癖もふた癖もあり
    まだまだ奥深い本音の
    ところはチラ見せ

    みかけとは違う
    心の奥をのぞいてみたくなる
    とても気になる存在の人々

    続編、是非、楽しみにしたい

  • 従姉の仇を討つ!天才錠前師お緋名を黒幕へと
    導く、たった一つのかぎ。それはからくり錠前が
    仕込まれた、従姉・お志麻の形見の鬢盥だった…。

  • 2018/10/1(月曜日)

  • 同じ作者の別の本読んでたら、こちらのシリーズ?の主役が出てきてたので。

    女錠前師である緋名は、緋錠前と呼ばれるからくり錠前を扱う錠前師。
    従姉の志麻が殺された事件をずっと追っている。
    志麻の夫で髪結いの甚八も心配するほどの無鉄砲さをもつ緋名だが、ある日家が空き巣にあう。
    その数日前に、甚八の家も空き巣にあっていた…。

    男まさりの女錠前師(美人!)、江戸の男たちになめられないように、と服装も男子っぽくしてるとこもまたよし。
    錠前師という職人柄、事件と背中合わせな部分もあって、一気読み。

  • 続編もある模様。
    しかし、この話はこれで完結しています。

    田牧さんの作品を好きになり、発行順を追って読み始めましたが、これはあまり好きな感じの話ではありませんでした。

  • 女錠前師緋名が、四年前の従姉妹の死の背後にあるからくりを解こうとする物語。謎の用心棒や幼馴染の髪結いなど、脇の登場人物たちも魅力的で、面白かった。ただ、肝心の緋名の活躍が少し物足りないかな。

  • 女錠前師お緋名が主人公、用心棒の康三郎、危なっかしいけど意外と情け深い芸者の祥太、脇役も魅力的。

    腕っぷしが強い訳でもないのに、ピンチに平然と構えている主人公がちょっと不思議。
    さらりと読める捕物帳でした。

  •  今度はからくり錠前がテーマ。本当にこんなに凝った仕掛けがあったんかいな?というようなものが出てきて面白い。あとは用心棒の浪人のキャラが良い。猫もね。
     主人公たちが解決する事件のほうはいまひとつ凝り過ぎか?昔のエピソードもいろいろとつっこみどころがあって、半分目をつぶりながら先を読む。そしてやはりこの人の書く子供は本物っぽくない。年齢設定がわからない感じ。

  • 面白かった。
    前に読んだ他の話と似ていると言えば似ていますが、それでもやはり面白い。
    一度読み終わってから、断章だけでも読み返すとまた違った面白さがあるかも知れませんね。
    私はやりませんが。

  • 江戸時代、女性の錠前師である「緋名」が、4年前に殺害された従姉妹「お志麻」の死の真相をたどっていく。

    親友でお志麻の夫の髪結い「甚八」、売れっ子芸者の「祥太」、謎の用心棒「康三郎」らの活躍で話が進む。いずれの登場人物にも影があり、一筋縄でいかないので 予測がつかず面白い

    はずだったのに、続編を先に読んでしまっていたので はらはら感がいまいち持てなくて残念

  • 女錠前師緋名が事件に巻き込まれて殺された従姉の仇を討つ話。
    用心棒を買って出た康三郎は敵なのか味方なのか。
    髪結いの甚八、芸者の翔太など脇の人物も魅力的。猫の大福がかわいい。

  • すっきりと読みやすい小説だと思います。ただ、悪玉の動機というか、人物像なんかが、なんともわかりやすすぎて軽ーい感じだったのがちょっと残念。構図が単純すぎるというか。

  • この作家さんの作品は初めてです。
    爽快感のある時代小説でした。

    主人公の緋名の設定が素敵です。錠前師という職業だけでも十分魅力的ですが、さらに男言葉の美人というところが、時代小説の主人公としてとても新鮮でした。あと猫の大福がかわいい…

    芯の強い女性が活躍する時代モノは好きです。続編が出てるようなので読みたいです。

  • 続編が読みたいような。いらないような。

  • 地味で無難にまとまっているといった感じ。
    ストーリー展開も設定も文体も特に目新しいわけでもなく、意外性もなく・・・。男勝りの闊達な主人公緋名のキャラクターがもっと浮き立ってくるのかと期待したけどそんなこともなく。
    うーん、期待はずれでした。

  • 女だてらの錠前氏が従姉妹の無念を晴らす!江戸もので人情ミステリーとくれば外れないでしょう!
    おもしろかった。これ好きだわー。色恋が絡まないのもよいですね。
    あと、なにしろねこが可愛かった。

  • 田牧さんの本の中では、一番新しいものなのでしょうか。とても良かったです。田牧さんの作品は、登場人物がみんな良くて、イヤなヤツでも救いがあるのです。作品にも品があるというか(うまく言えませんが・・・)今まで三作読みましたが、どれも続編がでないかなと期待してしまうのも作中の人物に好意をもつからでしょうね。あと「三悪人」を読んでいないので、こちらも読んでみたいと思います。

  • 女錠前師 緋名(ひな)
    甚床 甚八(じんぱち)髪結い
       孝助
    お志麻(故)
    猫 大福
    辰巳芸者 祥太(しょうた)
    黒鉄屋若旦那 与治郎
    榎木康三?

  • 初めての田牧大和作品でした。主人公は錠前師の緋名(ひな)。からくり錠前を作ったり、頼まれれば開けたりするという面白い設定で、それに事件が絡むとそれだけでも、楽しく読み進められるのですが、緋名を始めとして登場する人たちが実にいいキャラなんですよ。幼馴染の髪結い・甚八との関係もいいし、何より、正体不明の用心棒・康三郎が時に怪しいながらも、好人物でしかもカッコいい。(#^.^#) たまたま関わったお店の若旦那、端役の番頭まできっちり「人間」が描かれていて、この田牧さんという人は何者だぁ〜〜と。(二年前に小説現代の新人賞をとられたんですね) 表紙にも描いてある猫・大福が、要所要所で犯人探しの伏線に大活躍。色々な表情を見せてくれるのも猫好きにはたまらない、ってところでした。田牧さんって、たくさん書かれている方なんですね。全然知らなかった・・・。遅ればせながら、追っかけてみようと思います。

  • 天才女錠前師が従姉が殺された事件を謎解きしていく時代小説もの。
    時代劇見てるみたいに軽くテンポよく読めました。
    最後は続編あるのかな、という終わり方。
    あるなら次は恋愛模様もあって良いかなと思います。

  • 男らしい時代小説だなって

  • 相変わらず田牧さんの作品はテンポがよくサクサクと読めました。

    時代小説なんですがドラマを見ているような感じです。

    今回は女錠前師の仇討ち物語。
     
    いなせな女主人公もよかったんですが影の主役はやっぱり猫の大福ですね。
     
    謎の用心棒の康三郎に辰巳芸者の祥太と脇役陣もええ味が出てました^^

    続編が出そうな終わり方だったんで次回作もあるのかな。

  • 図書館で手にとって、そのまま読んでしまった本。
    面白かったです。からくり細工ってとこが前回読んだ
    飾り職人さんの話とちょっと似てるけど、これには
    色恋に至るまでの話はなかったです。
    シリーズ化すると面白いかも。(無いとは思うけどね)

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著者プロフィール

作家

「2022年 『鯖猫長屋ふしぎ草紙(十) 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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