数えからくり―女錠前師緋名

著者 :
  • 新潮社
3.24
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本棚登録 : 93
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103157328

感想・レビュー・書評

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  • 「緋色からくり」の続編。おせっかいな性分が災いして事件に巻き込まれていく緋名と仲間たち。
    事件は大門屋の美人姉妹の妹およしが何者かに殺されたことから始まった。10年前に起こった神隠し事件。座敷牢に閉じ込められた旗本の娘彩。
    絡みあった因縁をほどきながら真相に迫っていく緋名。
    陰惨な事件の裏に隠された人間の心の“闇”が切ない。
    今回の作品は人情よりも謎解きミステリーの色合いが濃いのですがラストの幕引に明かされた真相に人間の本性、複雑な性を見せつけられあっ!と驚き胸が締めつけられる。
    おまけで猫の大福の名演に拍手。

  • 女錠前師の緋名さんのシリーズ二作目。今回は、錠前のあれこれ、よりは、猟奇的な殺人事件に謎が絡み合って、という展開の面白さで読ませられました。色々な伏線が、後から種明かしされてみれば、あぁ、そうだったのか、という具合にあちこちに仕掛けられていて、そこも楽しめたし。ネタばれです。でも・・・すったもんだの末に、ようやく一件落着・・と来るかと思ったら、最後の最後であれだもんね。うん、私はむしろ、それで納得できた気がするけど・

  • シリーズものの2作目だったのか...。主人公の
    「緋名」を取り巻く過去の哀しい出来事の
    顛末が書かれてないので、そうかなーと
    思ったんですよね...orz

    美人姉妹の妹殺し、神隠し、三味線の師匠殺し、
    そして名家の座敷牢に閉じ込められた少女、
    その少女が唄う数え唄...。その全ての謎を
    錠前師「緋名」達が解決していくのですが、
    やや読み難いのが難点。漢字のルビや当時の
    言葉や名称そのものの意味が分からないものが
    あってシンドかったス。単純に自分の知識のなさ
    からくるものなんで文句は言えないですが...。

    ストーリーの全体像は分かるんですが
    細部の理解がちょっと自分には難しく、
    事件解決の手掛かりとなる数え唄の意味や
    妹を救う姉の心情など肝心な部分がどうにも
    分からず読後感がかなり微妙...w。
    まだまだ本格時代小説を心から楽しむには
    土台が足りない自分ですた。

  • 注目している田牧さんの新作。はじめてシリーズものになった本です。今までの本どれもシリーズ化できそうだったのですが、これできましたか、という感じ。読み始めて「なんだなんだ?どうなってるんだ?」とずんずん読み進んで、久しぶりに一気読み!夜中に読み終わった時にはなんだか「ぞわり」とした感じでした。あっ、でも読後感が悪いというのとも違います。なんというか、ただただ「おそろし」でした。明るい話ではないけれど、田牧さんうまいです!

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著者プロフィール

田牧 大和(たまき やまと)
1966年、東京都生まれの小説家。明星大学人文学部英語英文学科卒業。市場調査会社に勤務しながら、ウェブ上で時代小説を発表していた。2007年『色には出でじ、風に牽牛』(『花合せ』)で第2回小説現代長編新人賞を受賞。
代表作に、『花合せ 濱次お役者双六』などの「濱次シリーズ」、『鯖猫長屋ふしぎ草紙』の「鯖猫長屋シリーズ」などがある。

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