ひっ

  • 新潮社 (2012年8月10日発売)
3.23
  • (7)
  • (12)
  • (28)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 156
感想 : 27
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784103178224

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

非日常的な体験とユーモアが詰まった物語が展開されます。タイトルに惹かれて手に取った読者は、破天荒なキャラクターたちのワイルドな振る舞いに驚きつつも、思わずクスッと笑ってしまう瞬間に出会います。特に、作...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルに惹かれて手にした
    かなりワイルドで破天荒で
    近寄りたくはないかなあ

  • 現代の「教養小説」。

  • 一気に読了。どうってことのないストーリーだがところどころでクスッとしてしまう非日常。

  • 2018/02/10

  • 作曲家のひっさん。甥っ子の主人公との投げっぱなしにみせながら、優しい気持ちが感じられる本。特に甥っ子のことを考えてるわけではないけど、ギターを70万で売ったことに怒りながらも、旅に使ったことは良しとしてる。いいおじさんやな。

  • 芥川賞候補に3度くらいなっている作家戌井昭人氏が2012年に発表した作品「ひっ」を読了。

     暑さ故に軽い作品をと思いページ数の少ない本作品を選んだのだがページ数は少ないが以外にどぎつい物語だった。自由にに生きる男の徹底的なテキトー具合を読者に突きつけてくるのでそこのところを受け入れられるかどうかで楽しめるかどうかが決まる本だろう。

     タイトルの「ひっ」は彼の叔父のひっさんからとったものだ。叔父は親戚の中では突出した自由人だった男でやくざの見習いから、クラブのボーイ、クラブでひょっとしたことから作曲家へなり財をなすが何を思ったか最後には三浦半島の奥地で隠遁生活を始めてしまう。

     主人公はそんな自由人の叔父のギターを売りさばいたあぶく銭でアジア各地を放浪し、お金が尽き帰ってきたら叔父は既にあの世に行っていたが、叔父と近しい人たちとのドタバタが待っていたいうのが大筋だ。叔父の適当人生をなぞりながらも自分も徹底的に不埒な生活を続けていく主人公の様子に笑いを誘われつつあきれてもしまうのだが、テンポの良い文章に助けられ読み進めてしまったというのが正直なところだ。

     主人公のように自由に生きるのは実は難しい。今の歳になってもなかなか自由になれない自分と比較してこの主人公や叔父の生き方はとてもとても羨ましくもあるのだがその領域に足を踏み込める日々は残念ながらすぐには来そうにもない。いや来ないかもしれない。

     読後には数年後にやってくるだろう引退の日々の過ごし方を考えてしまった。もっと考えなきゃなあ。

     そんな人の生き死に、自由と自堕落、仲間との時間といったものを考えさせてくれるハチャメチャ小説を読むBGMとして選んだのはBill Evansの"How my heart sings"。
    https://www.youtube.com/watch?v=3ButnM9OsyM
    たまに引っ張りだして聞いてしまうアルバムだ。”Moon Beams”より甘くなくていい。

  • 「テキトーに生きろ」という破天荒な伯父の教えを受けた俺は家庭内乞食に墜ち、人生どん詰まりに…。自由と自堕落、人の生き死にをとことん描く、天衣無縫の長篇小説。

    12年上期芥川賞候補作。「すっぽん心中」と同じくどうしようもなく情けない男が主人公。それなのに物語のテンポの良さに惹かれてつい読み進めてしまう。不思議な作品。
    (B)

  • 格言めいたことを言ってるけどわけわかんない
    ひっさんや気球さんたち。
    戌井さんの書く人物の魅力。
    苦しい時は清く真直ぐな人から正しい言葉をかけられても
    何も響いてこなくて、
    彼らのようなテキトーさの方がグッときたりする。
    (ト)

  •  初めて著者の小説を読んだが、なんかインスパイアドバイ町田康みたいな感じで、もう日本のスモールな世界だけでしか通用しないダメ男の物語なんかうんざりだな、という気がした。

  • 鉄割アルバトロスケットのアクトを2006年くらいに何度か観てすごくおもしろかったけどそれっきりで、気がついたら戌井さんが3度も芥川賞候補になっていたと知り特に期待もせずに読んでみた。テンポはいいしさらっと進むけどフックも多くてドキドキしながらあっというまに読了。某バンドから名付けたであろう「むらむら帝国」など声を出して爆笑する箇所が何度もあり。

  • 感性の干からびを恐れるあまり遊びまわる作曲家のひっさん。波乱万丈、波ありすぎの人生が矢鱈めったらおかしい。「毎日しめじ食ってたらポロンとちんぼこが落ちて、代わりにしめじが生えてくるんじゃねえのか」 野卑で下世話なかけあいも他者を思いやる愛情に満ちており、思わず泣き笑いを誘う。人間も小さくなったり大きくなったり萎んだり万物は常に変化し続ける。ミミズでさえ常に前進し時はテレポートさえする。何だか何故か積極前向きになれる不思議なテイストがある。

  • よく分からない叔父がテキトーに生き、なんか成功し、よく分からない男に刺されて引退し、よく分からないまま隠居生活に。
    甥がよく分からないままギターを売ってそのまま海外に旅に出て、1年後なんとなく帰ってきたら叔父が死んでいた。
    そのまま遺品整理を叔父の友人たちとし、よく分からない裸の気球おじさんと会い、よく分からないまま終わった。
    -なんとなく引きこまれて読み終わったけど、なぜか芥川賞候補の作品らしい。読み終わってから気づいた。
    こういうのは意味不明さと性がなければいけないんだろうか。偉い人や文豪の考える事はよく分からない。
    ところどころ聞き覚えのある登場人物がいるのは気のせいだろうか。

  • モラトリアム期間のダメな若者が適当に金作って旅して働く気になるまでみたいな超ありきたりな小説なんだけど、こういうのってなんで何作読んでも飽きが来ないんだろう。
    堕落はバラエティ豊富。

  • 作曲家などの仕事で成功したひっさんの甥っ子である私が、突然亡くなったひっさんの遺品を整理するため庭に穴を掘っている.そこからひっさんのことや私がひっさんのギターを売り払った金でインドを放浪したことなどが出てくる.ひっさんの友達で近くの洞窟に裸で住んでいる気球さんの登場が面白い.芥川賞の候補作の由だが、?という感じだ.

  • 穴に落ちるシーンが印象深い。遺品を燃やした温かな灰に、穴の中で包まれる情景がとても優しいものを感じさせる。亡くなったひっさんの優しさに包まれるようで。
    全体的にあっさりしてる。純文にしては軽い。

  • そそられるタイトルだったので
    読んでみたいナーと思っていたら図書館で遭遇

    なんかぽわぽわした話だった
    装丁もタイトルも「もしやちょっとコワイ話?」と思わせるけど
    にくめないお話だった

    いつか機会があったら
    違うのも読んでみようかなと思ったので
    星は3つにしておく

  • 「ひっさん」と呼ばれる叔父と甥の物語。全く以てあきません。やっぱ芥川賞の候補に選ばれるような文芸作品はわけわかりません。ついでに、何故これを読もうと思ったのか、俺の心理もわかりません。

  • 芥川賞候補の常連になりつつある戌井さん。
    自分の好きな候補作常連作家さんは、結局受賞しないのだが、戌井さんはどうであろうか。
    まあ面白けりゃなんだっていいか。

  • 芥川賞候補になった作品。
    感想としては、すっごくファンになる、という訳ではなかったけれど、文学は時代を反映しているというのを改めて感じました。
    ひっさんの、テキトーに生きるっていう言葉なんかは正に。

  • 駄目な大人の話だなあ。でも面白い。
    特に、主人公のおじさん、表題にもなっている「ひっさん」がいいなあ。漫画みたいな半生。言っていることが格好いいんだけど、よく考えると意味がわかんない。「お前のは、テキトーが死んでる」とか。意味がわからないけれど名言だなあ。

    大筋はひっさんの死後遺品を整理しながら半生を振り返り、近所の人たちと故人を偲ぶ、という筋の話だけれど、全編がなんだかあっさりしている。やろうと思えばいくらでも湿っぽく泥臭くできそうなのに、この乾き具合というか、あっさり感がじめじめしてなくて面白い。特にとぼけたかんじの会話が秀逸で、映画にしてもきっと魅力的なのだろうと思う。

全26件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

戌井 昭人(いぬい・あきと):1971年、東京都生まれ。ヘンテコなパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げして、脚本を担当、自身も出演する。なんだかんだと、いろいろあって、小説を書きはじめ、2009年「まずいスープ」で芥川賞候補になる。その後、「ぴんぞろ」「ひっ」「すっぽん心中」「どろにやいと」と、4回、芥川賞の候補になるがすべて落選。一方で、2014年「すっぽん心中」で川端康成文学賞、16年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で野間文芸新人賞。現在も、作家として活動中です。

「2025年 『戌井昭人 芥川賞落選小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戌井昭人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×