- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103181019
感想・レビュー・書評
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かけらは情景描写が綺麗。欠片はかけらと名を持った時かけらのような軽やかさよりもどっしりしているように感じた。
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青山七恵の作品は、読後に心が穏やかではいられなくなるものが多い。これらもヤバいとことに行ってしまうかなと思いつつ読み進めて行くが行かない。私の心配は最後に杞憂だったとほっとする。そんなところも含めて好きな3編。
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史上最年少で川端康成文学賞を受賞した表題作含む3篇収録の短編集。3篇とも精度が高い珠玉の短編集だと思う。中でも「欅の部屋」が一番印象に残った。言葉の選び方が秀逸。捨てる前にもう一度見返すっていう考え方が印象的。なんだかとてもセンチメンタルな気持ちになってページを捲るのが勿体なく感じた。行間を読ませる確かな筆力に圧倒された。2012/132
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あぁ、青山さんの次回作が出たらまた読みたいな、と思った。
このなんでもない毎日の生活音と風景の描写がすごく好きだと改めて思った。
〝ふよふよと〟とか使うんだなー。
毎日特別なこと何か感じてるわけでもなくて、でもなんとなく思うようなことがあって、それって何て言えばいいか分かんないような例えようのない微妙な感情なんだけど、青山さんの文章を読むと・・・すごく「あぁ・・」ってなる、よね。 -
とても良かったです!
これからもこの人の生み出すものに心を留めていたいです。
26歳の女性が書いているなんて!! -
人間とは、とても不思議なものだ、というあわあわとした感動がわきます。一人の人間に、たくさんのものが詰まっているのですね。ラストが特に名文です。