- 新潮社 (2020年9月28日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784103192121
作品紹介・あらすじ
自分が何処の何者であるかは、先祖たちに起こった厄災を我身内に負うことではないのか。インフルエンザの流行下、幾度目かの入院。雛の節句にあった厄災の記憶。改元の初夏、山で危ない道を渡った若かりし日が甦る。梅雨さなか、次兄の訃報に去来する亡き母と父。そして術後の30年前と同じく並木路をめぐった数日後、またも病院のベッドにいた。未完の「遺稿」収録。現代日本文学をはるかに照らす作家、最後の小説集。
みんなの感想まとめ
テーマは、自己の存在や死を巡る深い内省であり、語り手の想念は迷宮のように錯綜し、読者を引き込む。作品は、古井由吉の遺作を含む四篇から成り、身辺雑記のように見えながらも、読み進めるうちに不安や迷いを感じ...
感想・レビュー・書評
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古井由吉さんがなくなって1年がたちました。生前「新潮」紙上に掲載されていた作品と、絶筆となった「遺稿」が一冊の本になっています。作品の内容は、「生」と「死」の境界を越えているといってもいい場所を見事に描き出したもので、読みながら、その場所に連れていかれる感動に言葉を失うような気がしました。
昭和から、平成、令和と書き続けることをやめなかった作家が、空襲で焼ける町と、インフルエンザの流行する街を同時に描き出きながら「老い」を見つ付ける日々の、すぐ向うに「死」があると思って読んでいると、「死」は向こうにではなく、こちらにあるという「古井由吉」の世界でした。
ブログに、一作づつ感想を書こうとしていますが難儀しています。よければ覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202102230000/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「われもまた天に」(古井由吉)を読んだ。
矯めつ眇めつするほどの人生など生きてこなかった私ではあるけれど、還暦を過ぎてから殊更に古井由吉の文章が沁みてくる。
『ほんとうのことは、それ自体埒もない言葉の、取りとめもないつぶやき返しによってしか、表わせないものなのか。』(本文より) -
私の読書レベルが低いこともあり内容を味わうまではいかなかったが、死が近づいている人の心情の描写は興味深いものがあった。
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もっと時間をかけて読むべきなのだろうけど、自分の生活リズムとあわず、駆け足で読んでしまった。表面的なことでしかないけど、老いてゆく、病んでいく体との付き合いかたがつたわる。
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肉体的に衰弱していく自分自身の姿を、巧みな表現力で書き表したユニークに著作だ.頭は活発に活動しているなかで、身体の動きは儘にならないもどかしさがよく分かる.小生より10歳上だが、語彙が豊富で流石に一流作家だと感じた.表題作で地下鉄を降りて方角を間違える場面は、自分がコントロールできない歯がゆさがよく描写されていると感じた.
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最後の小説集。
著者プロフィール
古井由吉の作品
