暗闇に嗤うドクター: 海堂尊オリジナルセレクション (松本清張傑作選)

著者 : 松本清張 海堂尊

• 新潮社 (2009年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

禁断の魔術か、現代社会の福音か?-心の深淵に医療は根ざす。最強の読み手が独自の視点で選ぶ"マイ・ベスト"。

感想・レビュー・書評

[kujimamiさんの感想 · 2012年12月8日]

普段は現代作家さんの作品ばかり読んでるので 最初は文体や言葉遣いに突っかかりがあったが、思っていたよりずっと読みやすかった。時代背景なんかはもちろん古いし、現代に照らし合わせればあり得ない設定（病院の薬剤管理とか個人情報云々とか...）も出てくるけど、テーマ自体は古く感じさせない。
どの作品にも愛人やら不倫やらがしれっと描かれていて、これも時代による認識の差なのかな。

著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」