ベンハムの独楽

著者 :
  • 新潮社
3.22
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  • (2)
本棚登録 : 183
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103216216

作品紹介・あらすじ

ふたつの肉体にひとつの魂、五分先の未来が見える災い、文字で飢えを凌ぐ男の幸い、グロテスクな双子の仕打ち、冷笑に満ちた大人の仕返し。カラフルな9つの連環、恐るべき22歳の魔術。第5回新潮エンターテインメント大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  •  ひとつひとつの作品は切なかったり感動的だったりもするのに、全部を通してみたときに感じるブラックさが非常に印象に残る連作集。

  • 第5回新潮エンターテインメント賞を受賞したらしい。

    短編9編と思っていたが、中盤まできて、あ、一応連作なんだ、と気づく。でもなんだか唐突。
    最終話は全く他のストーリーとの繋がりが見当たらず、結末の意味も不明で、あれ?という感じ。

    星新一風あり、江戸川乱歩風あり、道尾秀介風あり、青春ものあり、どんでん返し(読めたけど)ありと意欲作なのだが、う~ん、今一つかなあ。
    ミステリ風より、青春ものがよかった。この作者にはこういう作風のほうが合っているのでは?

  • 味わいの違う話が9つ入った短編集。1話完結で、意外なオチもあるが、話が進むにつれて、それぞれの人物が少しずつ重なりを深めてゆく。不気味な双子、予知能力を持つ男、女子学生の想い出、手を見せない子供、立てこもり殺人事件、宇宙の果てにあるもの、食事代わりに本を読む青年、青春の三角関係、タクシー強盗事件。人間の本性が、やさしさも残酷さも描かれているが、基調はブラックミステリー。

  • 久しぶりの再読。
    この作家さんはこのデビュー作が一番面白い。

    共通する魂を持つ双子、五分先の未来が分かる青年、ヒトデの思い出と骨の折れた傘、幼女の目から見た残酷な世界、立て籠り事件とその真相、宇宙船を開発した博士と助手の旅の果て、文字を読むだけで食欲が満たされる青年、男女三人の青春と恋、ジャックされたタクシーでのドライブ。

    ブラックあり、サスペンスあり、ミステリーあり、ユーモアあり、ドラマあり、風刺あり、どんでん返しあり。
    タイトル通り『ベンハムの独楽』のように、一見シンプルな世界のようでいて様々な色彩を見せていく。
    一冊で色んな味わいを楽しめた。

  • 帯のあおりほど面白くなかった

  • 第五回新潮エンターテインメント大賞受賞作品。連作短編集。
    ミステリかは微妙。
    各話、つまらなくはないが、世の中には他に面白い短編はたくさんある。という感じ。
    特徴がないというか、面白い話を思いついた、から脱却できていないように感じた。平坦過ぎるのだと思う。
    「アニュージュアル・ジェミニ」と「チョコレートチップ・シースター」は悪くなかったが。
    2-

  • 話がほんの少しずつリンクした1987年生まれ・当時22歳の新人が贈るナイン・ストーリーズ。面白い話と面白くない話が混在してる感じ。最初読み始めた時は「なんという新人が出てきたのか!」と思ったけど最後とかあれ?って思うものもチラホラ。1番最初の話が良かったから、あの双子の話をもっと広げて欲しかったかな。早紀は何回も出てくるんだからさ!プリクラの早紀がマズイとかさ!あとは文字をエネルギーに生きる青年と義手の女の子の話が良かった。2012/337

  • ミステリな仕掛けがされた短編集。キレイに作り上げられている。文章の淡い感じも好き。次作も読みたい。

  • 意外に面白かった
    コットン・キャンディーが一番好き
    4.0点

  • 何も知らないで読んだのだが、短編集かと思えば微妙にそれぞれの話が繋がっているという構成で面白かった。
    細かいことはかなりあったが、特に気になったのは少女の視点で書かれているのに、平仮名とカタカナにしただけで子どもが使わないような言葉で語られている所。正直読みにくいだけだった。

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