- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103222347
作品紹介・あらすじ
息を呑む、膝を打つ、胸を刺す。そして、ぎゅーっと効いてくる。「私は、イヤなことは心の中で握りつぶす」「緊張してたら太りませんッ」「男の人は職場で見るに限ります」。?も飾りも婉曲も蛇足もない。サラリと発した一言は、なんと本質を突いていることか。名女優が遺した言葉には、その鋭い感性と人間への深い理解が光る。愛おしい人に贈りたい、ウィットに溢れた30の「生きるための賛歌」。
感想・レビュー・書評
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苦労は、磨き粉みたいなもんだね 他人の時間を奪うことは罪悪です 返事を書きたい手紙には、住所がない 一事が万事ということがあります 他人に食わしてもらったなんて、一年もないッ 忙しい時ほど余裕を持たなきゃいけないよ 超然としてなさい 何でも、まず、やってみせることです 食べる時は一所懸命食べるといいよ 私は、イヤなことは心の中で握りつぶす 緊張してたら太りません 男の人は職場で見るに限ります 人はその時の身丈に合った生活をするのが一番です こんなところで喋ってないで、うちへ帰って本でも読めッ
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芯のある人だ。
こんな人、現代ではもう現れないだろう。
荒波に逆らわず、乗らず漂う強さのある人だ。 -
高峰秀子さんご本人のエッセイや、斎藤明美さんの高峰さんに関する本は、
何冊も読んでいるので、知っているエピソードばかり。
それでも、高峰さんの言葉に触れたくて読んでしまう。
「人はあんたが思うほど、あんたのことなんか考えちゃいませんよ」「忙しい時ほど余裕を持たなきゃいけないよ」「食べる時は一所懸命食べると良いよ」「緊張してたら太りませんッ」ああ、耳が痛い。 -
778.2
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高峰秀子エッセーの濃厚なエッセンスを、養女として実生活をともにして明確な文体で。自己実現とはどういうことなのかを強烈に考えさせられる一冊。著者の感動が少しうるさい感じもするが、それは高峰秀子という人物の大きさ・深さがそうさせるのだろう。もう10年、20年後に書いたものを読みたいと思った。