高峰秀子の言葉

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 37
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103222347

作品紹介・あらすじ

息を呑む、膝を打つ、胸を刺す。そして、ぎゅーっと効いてくる。「私は、イヤなことは心の中で握りつぶす」「緊張してたら太りませんッ」「男の人は職場で見るに限ります」。?も飾りも婉曲も蛇足もない。サラリと発した一言は、なんと本質を突いていることか。名女優が遺した言葉には、その鋭い感性と人間への深い理解が光る。愛おしい人に贈りたい、ウィットに溢れた30の「生きるための賛歌」。

感想・レビュー・書評

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  • 苦労は、磨き粉みたいなもんだね 他人の時間を奪うことは罪悪です 返事を書きたい手紙には、住所がない 一事が万事ということがあります 他人に食わしてもらったなんて、一年もないッ 忙しい時ほど余裕を持たなきゃいけないよ 超然としてなさい 何でも、まず、やってみせることです 食べる時は一所懸命食べるといいよ 私は、イヤなことは心の中で握りつぶす 緊張してたら太りません 男の人は職場で見るに限ります 人はその時の身丈に合った生活をするのが一番です こんなところで喋ってないで、うちへ帰って本でも読めッ

  • 芯のある人だ。
    こんな人、現代ではもう現れないだろう。
    荒波に逆らわず、乗らず漂う強さのある人だ。

  • 高峰秀子さんご本人のエッセイや、斎藤明美さんの高峰さんに関する本は、
    何冊も読んでいるので、知っているエピソードばかり。
    それでも、高峰さんの言葉に触れたくて読んでしまう。
    「人はあんたが思うほど、あんたのことなんか考えちゃいませんよ」「忙しい時ほど余裕を持たなきゃいけないよ」「食べる時は一所懸命食べると良いよ」「緊張してたら太りませんッ」ああ、耳が痛い。

  • 778.2

  •  高峰秀子エッセーの濃厚なエッセンスを、養女として実生活をともにして明確な文体で。自己実現とはどういうことなのかを強烈に考えさせられる一冊。著者の感動が少しうるさい感じもするが、それは高峰秀子という人物の大きさ・深さがそうさせるのだろう。もう10年、20年後に書いたものを読みたいと思った。

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著者プロフィール

斎藤 明美(さいとう・あけみ):作家。1956年高知県生れ。津田塾大学卒業。高校教師、テレビ構成作家を経て「週刊文春」の記者を20年務める。1999年、初の小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞を受賞。2009年、松山善三・高峰秀子夫妻の養女となる。

「2024年 『高峰秀子 夫婦の流儀 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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