華麗なる一族 下巻

  • 新潮社 (1973年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (253ページ) / ISBN・EAN: 9784103228059

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  • 万俵家の崩壊

    自分の子供すら万俵コンツェルンの繁栄のため、自分の野望のために利用する総帥。
    しかしその根源には自分の長男への半ば嫉妬に近い思いがあったのか?
    そして最後のときが迫る後半では、自分の思い描く陰謀を現実のものとする最後の詰めの凄さが、思い切り描写されている。
    しかしその陰謀の裏では、更なる陰謀が・・・・。
    特殊鋼の債権者に歯車屋がいるという部分には、立場が逆では?
    という違和感を感じたが、その一点を除けば緻密に取材されたであろう渾身の内容であると感心した。
    薄っぺらい小説とは異なる、さすが山崎豊子と思わせる作品。
    読後感は 満足也。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまさき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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