鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース

  • 新潮社 (2018年8月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784103252351

作品紹介・あらすじ

完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。クリスマスの朝、少女は枕元に初めてのプレゼントを見つけた。家は内側から完全に施錠され、本物のサンタが来たとしか考えられなかったが――別の部屋で少女の母親が殺されていた。誰も入れないはずの、他に誰もいない家で。周囲で頻発する怪現象との関連は? 若き日の御手洗潔が哀しく意外な真相を解き明かす長編本格ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読んだ島田荘司氏のミステリー。密室のトリックがなかなか面白い。若き日の御手洗潔の活躍をもっと読みたかった。描かれる時代が古く、女性や夫婦の在り方にもところどころ違和感がある。

  • 久々の御手洗シリーズ。どう考えても解けないだろうという謎にワクワク。登場人物の一人の思考に寄り添う書き方に涙

  • 久しぶりに御手洗ものを読み、やっぱり面白いなあ、と一人で納得。
    密室のトリック自体は意外とわかりやすかったですが、密室にしないといけない背景が切なかったです。時代が時代なので昭和の嫌な部分が出ている家族関係がまた悲しくて、そんな人ばかりではないということが救いかな、と。

  • 大好きな京都を背景にした、少しだけ歴史を絡めた心に染み込むミステリーでした。御手洗さんが若いせいか、若干謎解きがあっさりしていましたが、どろどろよりいいかな?

  • 完全に閉ざされた家の1階で起こった母親の殺人事件と2階で寝ていた娘の元にたった1回だけやってきたサンタクロース。11年前の謎を学生時代の御手洗さんが解き明かす。解くのは本当に一瞬で大部分は殺人事件の犯人と目されている人物の回想話。謎解きの爽快さはないけど回想部分が読ませるのは流石。最後もこれからの明るさが感じられるのがいい。しかし謎が本当に一瞬で終わるし冒頭の不可能状況に現実性のある説明がつかなかったのが残念。錦天満宮の鳥居は見たことあるので想像がつきやすかった。

  • 御手洗潔シリーズ30。京大医学部生時代の話。語り手は予備校生のサトル君。石岡君に出会う前、「数字錠」事件の前なので、コーヒー飲む場面があって一瞬混乱した。偽者御手洗かと思ったw。密室に犯人が入る時はトリックがあるが、出る時のトリックが、アンフェア。家まるごと密室なので、施錠された窓や扉が多く、出るルートを巧く誤魔化してます。本格推理としては⭐3以下だが、人間ドラマが素晴らしいので⭐4。殺人犯の汚名被っても、悪意ある糞人間ばかりの世間より、拘置所暮しの方が快適だと言う青年の人生に唸れ❗

  • <秀>
    本当に面白い小説を読みたいのでしたら島田荘司を読みなさい。あらためてそう思った。加えていまどきの本の読み方をひとつ紹介。地名が出てきたらGoogle Mapで探す。全くデタラメ作家の場合は無駄に終わるけれど、島田荘司は存外に事実を描いている。御所の東北角の凸右上形も錦天満宮の鳥居もグーグルで確認出来る。物語がいっそう楽しくなる!

  • 久しぶりに島田荘司の新作を読めました。本作の御手洗は京大の学生でいつものもったいぶった物言いはあまりなし。戦後日本のつらい部分が背景にありますが女の子を取り巻く話ということもありやさしい作品でした。

  • 短編を長編に仕立て直したようで、終盤にかかるまでにトリックは全て解る。その為にどんでん返しやらトリックでの驚きのようなものは少なく、本格ミステリとして読むと、道具立てはものすごくしっかりしているのにやや物足りない印象を受ける。
    ただし、物語の展開としては文句なく面白く、説得力もある。きちんと最後もすっきりと落とし込んであり、希望が持てるストーリーになっている。

  • アンソロジーの短編もよかったのだけど、やはり長編は読み応えが違う。
    短編では触れられなかった国丸の子供時代、楓との関係。
    物語に深みがあって、いっそう切ない。
    東京オリンピックの頃を知っていると、もっと感じるものがあったのだろうな。
    国丸がどこまでも楓を大事に思っていることが切ない。
    あの2人のろくでなしのせいで。。。
    珈琲店の時計の話もびっくり。
    1つだけ、止めても止めても動き出す?
    たくさんのうち1つだけ?
    どうしてなのか、全然分からなかった。
    そういうことだったのか。
    そして、あの最後、希望を持ってもいい、よね。

  • サンタクロースと殺人犯が去った家は、完全に施錠されていた。
    さらに周囲の家では、眠りが浅くなったり、もめ事が発生したりする、不可解な現象が起きていた。
    短編をリメイクした話だそうで、長編にしてはシンプル。
    トリックも見えてくるものがあり、御手洗の学生時代という古い設定ならでは。
    ミステリというより、楓や国丸のかかえた問題など、人間ドラマがメインだった。
    読後感はよかった。

  • 若き日の御手洗潔。ひたすら懐かしい。トリックもキャラも物語もセピア色だが、それが心地よい。

  • 2018/09/08読了

  • 御手洗シリーズ。石岡君と知り合う前の御手洗さんがまだ京大医学生の頃のお話。少しあっさり目の印象。でも登場人物の人間模様や機微が豊かに描かれていて面白かった。

  • 御手洗が御手洗っぽくてたくさん出ててちょっとおかしくて良かった!
    なんか初期の頃の空気感思い出した。相方は石岡くんじゃないけど。
    話もあったかくて良かったし、思想が強くなくて良かった。
    贅沢言うなら真相は最初に御手洗から聞きたかったかなー。
    種明かしされてから御手洗がその話をなぞって話すより。
    でも御手洗が久しぶりに見れたから嬉しかった。
    トリックはそんなに驚くような事ではない……と思うけど、私がミステリー読みすぎててだいたいのネタはもう見てしまっているだけかもしれない。

  • 孤独な幼少期を送ってきた登場人物たち
    当然ながらクリスマスという概念は無かった
    だからこそ生まれたミステリー

    ほんの些細なヒントで長年未解決だった事件を解決してしまう御手洗が凄すぎた

    一方で、過去に痛みを味わってきた人は辛い
    同じ目に遭う子を放って置けないから

  • 御手洗シリーズは余すところ無く読み尽くしいる。
    しかし最近の作品には物足りなさを感じていた。
    今回の作品における 大胆なトリック。感動的なストーリー。御手洗シリーズの良いところをすべて発揮された久しぶりの良作であると感じた。
    島田荘司先生の傑作は沢山あるが、今作は今後傑作とされていく作品だと胸を張っていえる。
    語り手は進々堂珈琲シリーズに登場するサトル。
    若かりし頃の御手洗の活躍が堪能できる作品だった。
    久しぶりにミステリーをよんで余韻に浸った。
    (現在の御手洗を読みたいなぁ)

  • 爽快感を得るために本を読む。爽快感を得るまでの過程が辛い。

  • 『進々堂世界一周』に続き★4.5くらいにしたい感じ。

    ミステリーとしてのトリックとかそういうのよりも、ラスト付近の展開が本当に良い。いささか性善説にすぎる気もするけど、フィクションだしそれを味わうために読んでいるわけで。

    あと、御手洗さんもまだそこまで突飛な感じじゃない。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★☆☆☆ 6
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★☆☆ 9
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★☆☆☆ 4

    《総合》61 C-

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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