晴天の迷いクジラ

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103259220

感想・レビュー・書評

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  • デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。


    前半は、とにかく重くて息苦しくなるような話ばかりで

    もぅ、読んでるこっちまでが苦しくなってしまった。

    初読み作家さんだったから、
    私には合わない作家さんかな、と思いながも
    頑張って読んだが、
    なかなかページがすすまなくて困った。

    後半、ほんとにラストの方なんだけど
    人生に疲れた3人がクジラを見に行くところからは

    前半のあの息苦しさから
    少しずつ少しずつ開放されていくせいか、

    どんどんとページが進んだ。

  • らしくないとゆうか。
    ワクワクしない

  • 直近読んだ悼む人に比べ、こんな死生観ならまだ受け容れらる。偏愛犠牲者に対し希望の持てる形で終わって何よりです。

  • 読み始めたはいいけどつまらなくて途中で挫折。
    タイトルとかの感じが素敵そうと思ったけど失敗でした。

  • 自宅ハンモックで読了(95/100)

  • 親子なんて血が繋がっているだけ。関係を築いていくには相手を思いやる事と自分がしたいことを我慢しないことなのかな。重たい内容だけど読後感は爽やかな不思議。

  • 前半の落ち込みっぷりがリアルな感じでした。何かをふっきるって、むつかしいようで簡単なのでしょうか。

  • 後もう少し深さが欲しかった

  • 2012.8

  • それぞれの生い立ちや何かは悪くないのだけど、そこでなんでクジラ?と思ってしまった。
    衝動的にだとか、ただの現実逃避だとかに過ぎないのかもしれないけど、クジラを見に行くっていう動機として弱いなと感じる。そのせいかクジラうんぬんの話が、ストーリーの中に唐突に現れたような印象。
    正子を途中で車に乗せるのも、辻褄を合わせる為の行動に思えて不自然な気がした。

著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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