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- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103263210
作品紹介・あらすじ
死を前にした兵士たちが必死に問うた戦争の意味。だが、それは終戦時の喧騒や「新しい時代」の潮流にかき消されていった-。あのとき、自らの死と引き換えに、彼らが夢み描いた、新しい「くに」とはいかなる姿だったのか。比べて現代は、彼らが望んだ社会になり得たのだろうか。忘却の中に消えつつある生き残りの戦中派たちを訪ね、長年背負い続けてきた、亡き戦友たちの想いを受け継ぐ。
感想・レビュー・書評
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今までもこういう作品はあったのだろうけれども、作者ゆえに手に取った。
作者の仕事の家庭であった戦中派の人々、或いは、御父君との会話を基に作られた作品。
一見、とりとめのない印象があるし、ある意味、とても読みにくい。
けれども、少し読み進めて考え込み、それからまた、読み進めるつつ、今の日本を形作ってきたものとは何かと、自問せざるを得ない。
徒に等閑視してこなかったかと。
不謹慎な(或いは不遜な)読み方かもしれないが、震災後に生きる自分のあり方と重ねてしまった。
作者から、託された重い課題を、今の(震災後の)自分がどう受け止めて、受け継ぐか、途方に暮れる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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