呼んでみただけ

著者 :
  • 新潮社
3.78
  • (16)
  • (16)
  • (11)
  • (2)
  • (4)
本棚登録 : 113
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103269212

作品紹介・あらすじ

家族の愛おしい時間を綴るちょっとこわくて、せつない7つのおはなし入りの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ママが息子に
    お話しを作って語り聞かせる。
    別途サイドストーリー。
    時々パパも登場。

    楽しかったり、ヘンテコだったり、
    でも、どれもとても優しいお話。

    息子の遊太君が「湯冷め」を「ユザメ」というサメと思ったり
    ママの寝言「レジ袋あります、ポイントカード持ってます」
    なんていうのも、かなり親近感を覚える。

    こんな風に子どもと
    意味があるような、ないようなことを話している
    柔らか空気に包まれている感じって素敵。

    でも、私はもっとガミガミしてたなぁ。
    こんなに可愛い時期なんて
    あっという間に終わってしまうって
    わかっていたのにねぇ。

    今回はお気に入りを選べないくらいどれもいいお話でした

  • 「呼んでみただけ」

    応えてくれるあなたがいるから
    ってとこでしょうか。
    表紙といい題名といい、なーんかあったかい雰囲気に魅かれたのですが、
    想像以上によかった。
    安東さん、初めて読んだのだが、素敵です。
    どうやら児童文学系の作家さんのようですが、これは他のも読んでみたいものです。

    ママが遊太くんにはなしてきかせるおはなしのかずかずがそれはそれは素敵で。
    イメージ力が素晴らしい。
    ちょっとせつなかったり、ふふふと笑ってしまったり、
    すこーしブラックも入ったり、それを受け止める遊太くんの感覚も繊細で、
    こーゆー親子関係っていいなあっとしみじみ。
    子どもってあっという間に育ってしまう、とゆーけれど、
    これはそのほんの一瞬の、キラキラした時間なんだろーなー。

    ママと遊太とパパとおばあちゃんとか、そーゆー家族のおはなしと、
    ママ自作のおはなしと、一口で二度おいしい、とっても素敵な作品でした。

    にしても子どもってやっぱりちょっと不思議な生き物、
    傍からみてると無闇に元気で、ウルサクテ、エネルギーのカタマリみみえる。
    自分にもそーゆー時代があったのかしら?と半信半疑なほどに。
    そのころの”私”と今の”私”は連続しているけれど、全く違うもののような気もする。
    背が高くなるにつれて、遠くの方まで目がいくようになって
    先が見通せないことがどうしようもなく怖くて、もっと目の前のことだけに
    一生懸命で、そばにあるぬくもりだけにほっとする、そんな風なままで
    どうしていられないのかなあ。
    成長って、私にとってはオソロシイものだった。
    先にあるのは別れだと分かっていて、
    どうして人は大切なものをたった一人でこの世界に送り出すんだろう?
    って、なんか全く違う方向に話がいっちゃったな、いかんいかん。
    超ネガティブなのは私のわるいくせだなー

  • 幼稚園児の遊太くんとママ、時にパパとのたわいなく移ろう日常のやり取りが静かに静かに胸に沁み入り、夢うつつな体験とママの創作童話に大事なことをハッと気づかされる。何気ない会話の中に大切なメッセージが込められていたように思う。
    遊太くんのママの自分にできることで頑張ろうとする姿勢や「へそまがりの魔女」の章の終わりの息子への祈りには自然と共感。
    遊太くんの成長を感じるラストは、我が子がいつか手を離れていく寂しさに襲われながらも、今一緒にいる時間の限りない愛おしさで胸がいっぱいになった。

  • 小さい男の子にお母さんがお話する形式で、
    短編が続いていきます。

    金魚の話とか、結構好きなお話がありました。

  • この本に出会えてよかった。
    偶然のかみさま、チャンスのかみさま、ありがとう。
    読み終わって、そんな気持ち。

  • 幼稚園にかよう遊太くんと、お話作りの名人ママ

    遊太くんがおはなしをママにせがむ場面から
    ママのお話が始まります。
    お話の部分はページの雰囲気も変わります。

    ドキッとするお話
    ほっこりするお話
    喜んだり驚いたりうれしくなったりして
    お話は毎回続きます。

    そして最後は、あるところに では始まらず、
    「ないところにある女の子がいました」
    が話題になります。

    はじめて、遊太くんはお話をせがみません。
    ママが誘ってもあまりのってきません。そして
    「ほんとうはねママ、ぼくはきょうは・・・」
    と言うのです。

    そっと遊太の部屋を出ていくママ
    遠ざかるママの足音をしずかに聞く遊太

    余韻をいっぱいに抱えて
    本の最後のページを閉じました。

  • 魔女の話が好き。

  • どれも温かくて素敵なお話でした。
    疲れたときに読み返したくなるような本です。

  • なんて暖かくて素敵なお話なんだろう。「ねえ」「なあに?」「……呼んでみただけ」の流れにきゅん。ママの語ってくれるお話も素敵だし、何より遊太くんが可愛い。素敵な一冊。2011/267

  • 持ってるだけで満足な本ってあるけど、そんな本です。
    手に取ってもらえば分かります。

全29件中 1 - 10件を表示

安東みきえの作品

ツイートする