あなたがいる場所

著者 :
  • 新潮社
3.29
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本棚登録 : 291
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103275145

作品紹介・あらすじ

理不尽なイジメに苦しむ少年が出会った、赤く染まる白い鳩。家族の在り方に戸惑う少女を奮い立たせた、一台のピアノ。事故で娘を亡くした父親の苦しみを断ち切らせた、片腕のない男。バスを降りたその街で、人々は傷つき憂えながら、静かに痛みを超える。九つの物語が呼び覚ます、あの日の記憶-。深い孤独の底に一筋の光が差し込む、著者初の短編小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 読み心地がとても優しかった。
    胸にすーっと溶け入ってくるようなあたたかい短編集。

  • 人と人とのつながりがなんとも暖かい感じの話が詰まっていた。
    切なかったり、暖かかったり。
    なんとなく、心の優しい人は哀しいという感じがした。
    優しい人の心の透明さがふっと心をくすぐる感じ。

  • 図書館より。
    なんとなく目に留まったから借りてみたら大正解だった。
    9つの物語の短編集。主役ではないけれど路線バスが必ず出てくる。

    導入と言えばいいのか、「何かありそうだ。何だろう」って気になってどんどん読み進められる感じが秀逸だった。ミステリではないのに不思議な謎解きが待っているような。
    最後には胸の痛みが残る物語が多かったけれど、絶妙な爽快感もある。
    生きていれば避けては通れない過ちや、醜い気持ち。そしてそれを省みるという強さ。

    「天使のおやつ」というお話で泣いた。
    こんなにひとつひとつが印象に残る短編集も珍しいかもしれない。好きなのをひとつ、と言われても選べない。

    あとがきに沢木さんご本人が「どんなに幼い子でも読んでわかるものが書けたら」という風に書いているのだけど、確かに、読みやすくて深いものを書くって実はすごいことだよなと思ったりした。
    文章自体が難しくても中身が伴ってなければ意味がないし、文章も中身も平易なものは誰でも書こうと思えば書けるわけだし。
    そういうバランス感覚は、物を書く上で意識しておきたいと感じた。

  • どなたかのレビューの通り。読後ふうっと満足できます☆ あれっと思った疑問が解けてからの爽快感。'クリスマスプレゼント'がいいですよ。

  • 日常の中の小さな瞬間でも、あなたが決断するから今いる場所が出来る。その小さな決意の積み重ねが、あなたのいる場所です。という感じのお話だと思いました。
    正直、気持ちのいい話ばかりではなかっけど…だからこそリアルに、その一人一人の瞬間にフォーカスしたお話になったのかなと感じます。
    日常をちょっとだけ「よし、やるか。」という気分にさせてくれる本。

  • 一度は感じたことのある感情、思い出に触れた。

  • 全体的にパッとしない。

  • 短編9編

  • #82 九つの短編小説集。「迷子」がかわいくてよかった。

  • どれも、終わり方に余韻をのこして、それが刻まれてゆく感じがある。ほろ苦いというか切ないというか。
    でも、天使のおやつは 悲しい終わり方だった。 学童保育や相手の親に当たれない、行き場のない怒りと悲しみを滑り台一つで片づけられないだろう。 
    切ない というところでは 音符。 50を過ぎてくるとこのような展開には寂しさが胸に迫ってくる。

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