夢ノ町本通り ブック・エッセイ

  • 新潮社 (2023年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784103275244

作品紹介・あらすじ

ずっと当たり前のように本を読んできた。そう、旅に出るように――。三島由紀夫、モハメッド・アリ、向田邦子、山本周五郎……。未知の人物との遭遇が、心躍らせる物語への熱中が、いつだって私を豊かにしてくれた。幼少期から現在に至るまで、無数の本との出会いを綴る豊潤な36編。『深夜特急』の直前、26歳の時に書いた単行本未収録のエッセイ「書店という街よ、どこへ?」も初収録!

感想・レビュー・書評

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  • 書物を巡るエッセイ集。多くの小説の紹介の中で、今回もメモをとり読みたいものが増えました。
    新刊と古書の書店を大切な思いで求められてる著者、日常も垣間見れて読者としてほっこりします。
    多くの小説を読んで、文章から思いの巡らせる感じと、どの部分がどうご自身に影響されたか伝わります。
    新聞小説の良さの章で、先日読んだ「氷点」があり、「蔵」と共に紹介されていました。

  • 『深夜特急』直前、26歳の時に書いた幻のエッセイも初収録! ファン待望、沢木耕太郎さんの新刊『夢ノ町本通り』が本日発売!|株式会社新潮社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001161.000047877.html

    沢木耕太郎 『夢ノ町本通り―ブック・エッセイ―』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/327524/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      幼少からの読書遍歴つづる [評]石山府子(古本とビール・アダノンキ店主)
      <書評>夢ノ町本通り:北海道新聞デジタル
      https://www....
      幼少からの読書遍歴つづる [評]石山府子(古本とビール・アダノンキ店主)
      <書評>夢ノ町本通り:北海道新聞デジタル
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/939776/
      2023/11/13
  • 沢木耕太郎の小説以外の本は、全部読もうと思っていて、これまでのものは、基本的にほとんどのものは読んでいると思っていたのであるが、家の近くの図書館に行った際に、この本をみつけて慌てて(慌てる必要はないのだけれども)借りて来て読んだ。
    書評を含む、「本」にまつわるエッセイを集めたもので、2023年9月発行のものなので、発売された時に見逃していたのだろう。
    面白いものもあったが、あまり面白く感じないものもあった。沢木耕太郎のノンフィクションや旅行記は好きなのだけれども、実は何故か分からないが、小説や書評等は、そんなに好きではない。小説があまり好きではない理由は分からない。書評的なものをあまり好きではないのは、おそらく、読みたい本の好みが違うからだろう。書評的な本を読むと、読みたい本が増えて困るのが普通なのだけれども、本書を読んで、あらためて読んでみたいな、と思った本はほぼなかった。
    ノンフィクション作品はあれだけ好きなのに不思議な気がする。

  • 大好きな沢木耕太郎さんが本についてのエッセイ集。色んな本の書評を中心にご紹介。今年の目標である苦手のジャンルに挑戦と、ここで取り上げておられる小説や本を明記しておきます。(さて、今年中に何冊読めますやら)

    ・井津建郎「ブータン」・中山千夏「タアキイー水の江瀧子伝」・モーリス・ゾロトウ「ビリー・ワイルダー・イン・ハリウッド」(河原畑寧訳)・ポール・オースター「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」(柴田元幸訳)・山本周五郎「虚空遍歴」(上下)・山田稔「コールマルタン界隈」・小沢昭一・宮腰太郎「小沢正一的東海道ちんたら旅」・色川武大「ぼうふら漂遊記」・山本周五郎「山本周五郎名品館」(4冊)・阿部昭「天使が見たもの」

    まずは、山本周五郎「山本周五郎名品館・Ⅰ」を図書館にあるので借りてみます。

  • 私も古本屋と新刊の書店のふたつが近くに欲しい…!
    本好きの人が住める住宅街を作り、近くに本屋専門のデパートがあるといいのになと思わず夢想した。

  • 三島由紀夫、モハメッド・アリ、向田邦子、山本周五郎……。未知の人物との遭遇が、心躍らせる物語への熱中が、いつだって私を豊かにしてくれた。幼少期から現在に至るまで、無数の本との出会いを綴る豊潤な36編。『深夜特急』の直前、26歳の時に書いた単行本未収録のエッセイ「書店という街よ、どこへ?」も初収録!

    巻頭で著者が言及していた書店は、以前の勤務先に近く、私もしばしば訪れていた。業種が変わってしまった時はがっかりした。街から書店がなくなるのは、悲しい。一方で40年前の梅田の大型書店のルポには驚かされた。ここまで混雑していたとは。
    山本周五郎を今度、読んでみたい。

  • 買ってあちこちつまみ読みしてそのままになっていたが、ふと開いてみるとやっぱり面白い。

    ただ1点、1973年の「書店という街よ、どこへ?」だけは、共感も納得も出来なかった。書店の店頭での仕事は決して「単調」で「つまらな」くないよ、50年前ということで若書きと言ってしまえばそれまでではあるけれど。それとも取材が表面的で浅かったのでは?と烏滸がましくも思ってしまう。
    しかしそれをわざわざ収録したことにはなんらかの意味があるはずで…。

    『右か、左か』が読みたくなり、引っ張り出してきた。

  • 本書は著者が30年余りの文筆活動の中で各紙(誌)
    に掲載された〈本を巡るエッセイ〉を一冊に集めたもの。

    これまでも著者の本に関するエッセイは何冊か読んできた。書店でたまたま見つけた際、はたして今回は…と目次に目をやれば〈秋に買う〉とタイトルに惹かれ、 しばし立ち読み。

    話の舞台は2019年晩秋の大阪。これまでの来阪目的は仕事であったが、今回は旅は司馬遼太郎記念館での講演はあるものの、メインは天神橋商店街にある古書店巡り。

    即、大阪滞在記に入るかと思ったら肩透かしを食らう。先ずなぜこの旅に至ったのか7,8年前のエピソードを開陳。冒頭より鶴瓶さん登場。続いて、南光さん・文珍さんと来て天満天神繁盛亭に至り、関西人にとっては馴染み深い固有名詞が次々登場、極め付きは、おはようパーソナリティ道上洋三です…。

    前説を経て、ようやく天神橋商店街に繰り出す沢木さん。古書店で見つけた本の話しは脇役。執拗かつ克明に記載するのは、美味いものにありつけなかったトホホな飯事情、投宿先ホテルの所感。

    沢木耕太郎って、こんなに飯にこだわる人なのねと新発見。まぁ気ままなひとり旅となれば、楽しみと言えば地の美味いものにありつくことだしな…と、ひとり納得。この大阪滞在記、まだまだ続きそうなのでレジへ。そして喫茶店へと向かう。

    このエッセイ、二枚腰よろしく大阪の旅の後日談に再び南光さんが登場。南光さんたっての頼みに応じて、再度大阪に足を運ぶことに。それも『こちらからそちらに向かいます!』という快諾とともに。

    この〈秋に買う〉は約40ページ費され、本書の中では一番の長編であり、シンプルなタイトルとは真逆の巨編の体を成し、書評集に無理矢理収めた感のある異彩を放つ旅エッセイ。

    書評については、今回も山本周五郎について多くのページを割く。今回は秀作の短編。歴史小説ではなく時代小説という舞台で、市井に生きる庶民や流れ者に含蓄のある言葉を吐かせたり、庶民の哀歓描写に本領を発揮した山本周五郎。

    僕は山本周五郎の小説は10冊程度しか読んでおらず浅学を承知で言えば、落語と山本周五郎の世界は相通ずるものがある。南光さんとの長い付き合いも、南光さんが長年沢木作品の愛読書であり、無類の読書家ということもあるにせよ、その仲立ちをしているのは山本周五郎ではないのかな。

    今回の感想は、ひとつのエッセイに絞り書いた。たまたま立ち読みした本の一編に誘われ、そのまま喫茶店にまで導かれるという展開になり、愉しくも豊かな読書タイムとなった。

  • 沢木耕太郎のブック・エッセイ。
    どこから読んでも引き込まれてしまうのは流石の筆力だと思う。

  • 2023/11/7ビブリオバトル 米山さん推薦

  • そろそろ本棚整理しないと…

  • 沢木さんのエッセイは本当に素晴らしく、いつも引き込まれます‼️

  • 2023年10月6日読了

  • 沢木耕太郎氏はノンフィクション作家ではありますが、エッセイも多く書いています。

    なかでも本にまつわる、というよりその作品に寄せたあとがきを数多く残しています。

    それらが一冊に収められているのが本書です。

    もの凄い分量です。

    よくまあ、これだけ多くの作品に対して自身の感想だけでなく、物語のキモとなる部分を抜き出して一つの「読みモノ」として作り上げることができるもの
    だと感心というより、恐れ入ってしまいます。

    書評とはこうあるべきか、と学ばせてもらえます。

    あの「深夜特急」で多くの若者を旅に誘ったように、本の世界にも魅力的に導いてくれる一冊です。

  • コルクが記載済み(元アカ)

  • 沢木耕太郎さんの読書量
    真似ができるレベルではない
    ノンフィクション作家
    私自身ノンフィクションが苦手なせいか、いつも読むのに時間がかかってしまう
    本書から学んだ多くの本
    山本周五郎を含めメモをした
    沢木さんのフィクション読んでみたい
    一冊ぐらいは書いて欲しい
    もし、既に書かれているなら紹介して欲しい

  • 沢木耕太郎は裏切らないな、と読み終えて唸らされる。「読書」、つまり沢木が十八番とする「旅」や「観戦」といった外向的/アクティブなテーマとはある意味真逆と言っていい内向的なテーマを扱ったエッセイが並んでいるのだけれど、沢木らしいストイシズムはここでも貫徹されていて読者を安心させる。本の読み方に正解などないのだろうが、沢木はその己に正直で無理のない(がゆえに偏りもある)読書を通して自己を形成させ、成長させ鍛えてきた人物なのだろうとぼくは受け取る。この本を読むとその軌跡が感じ取れ、こちらの背筋も自ずと伸びてくる

  •  タイトルがいいね。
     映画評の『銀の街から』の雰囲気もある。いずれにせよ、オシャレ。
     冒頭、町の本屋が消えていくことを嘆き、理想的な書店のある夢の町に思いを馳せる。

     とはいえ、内容は、過去さまざまな媒体に記した書評、読書、書籍にまつわるエッセイだ。書評に割かれる割合が多い。とりわけ、山本周五郎はページ数も相当ある。
    読みたいと思った本も、いくつかあったので、それはそれで良かった。

     「半歩遅れの~」という章は、これは日経新聞の夕刊紙の連載だな。2002年2月のとある1週間(5回)だが、目にした覚えがなかったので良かった。このシリーズ、他の人の連載は時々目にしていたけど、「まえがき」「あとがき」にコダワって毎回ひとつのエッセイに仕立て上げる著者の力量、そして読書量に感服する。

     意外と、1973年に、著者がまだ若い頃、紀伊國屋書店梅田店でバイト(というか、書店員体験)をしたときの記載が面白かった。梅田のお店を実際に知っているだけに、なるほどと関心することも多い。

    (10.1)の記述も面白い。

    「あらためて思い起こしてみると、少年時代から読み続けてきた小説には、いかにその「右か、左か」を描いたものが多いかということに気づく。」

     物語の真髄を語っており、この気づきも著者らしい。
     冒頭記した映画評伝集『銀の街から』でも、作品をふたつの概念、時代、場面で理解しようとしていたと感じたが、二者択一が、著者のキーワードだ。
     というか、人生と言うものは、その選択の連続だということだろう。

  • 読み応えあり。著者のすごい読書量。
    残念ながらこの中で出てくる作家の中で読んだことがあるのは向田邦子、村上春樹、カズオ・イシグロ、群ようこくらい。
    山本周五郎に沢山頁を割いてたけど、読んでないのでとばしてしまった。
    色川武大とは懇意にしてたみたいだけど、最近亡くなった
    伊集院静とは同年代だし面識なかったのかな。
    なんか真逆のタイプかも。
    女性にモテて、旅好きというとこは同じだけどね。
    (ウィキペディアで調べたら沢木耕太郎の方が3歳上だった)長生きして欲しい〜。

  • 沢木耕太郎さんの30年にわたる数々のエッセイの中から、本にまつわるものをまとめた本。30年とはいえ、本のエッセイだけでもこの厚さ。作家でもあり読書家でもあるベースがあるからこそのボリュームだろう。

    「本を買う」の章では、大阪の天神橋筋商店街を巡った話が中心になっている。この商店街は、書店が減少している時代であっても、古書店や新刊書店が何軒も見られるという。
    商店街を行きつ戻りつしながら書店巡りをして、店内の棚を見、また次の店に行き、本を決めて購入し、近くの喫茶店(カフェではなく)で読み始める。こうした行動が淡々と書かれている。なんだかこちらも一緒に書店巡りをしている気分になってくるのが不思議だ。
    沢木耕太郎の旅エッセイは、いつも淡々と書かれていて、自分も同じように歩いているような気がしてくるのだ。この「本を買う」の章が、旅人沢木耕太郎を表現していて、一番気に入っている。

    他の章では、今までに書いた書評や、読んだ本のなかからおすすめを紹介をしてくれている。多くの本を読んでいる人だからこそ、様々な本が挙げられ、知らなかった本も多い。いくつかは読んでみたいと思うものもあり、また逆に合わないと思うものもあり、その意味でも読書案内になるだろう。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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