ツナグ

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 661
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103283218

作品紹介・あらすじ

突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも-喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。-4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 先日読んだ『ツナグ 想い人の心得』の前作。
    こちらを読んだのが相当前だったので再読。
    やはり詳細は忘れていたので再読してみて良かった。

    <ツナグ>シリーズの第一作となるこの作品は、渋谷歩美という男子高校生が死者(ツナグ)の役目を祖母の実家が代々引き継いでいることを知り、その役目を祖母から正式に引き継ぐまでを描く。
    『死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口』という摩訶不思議な役目と、それをずっと自分が知らないところで祖母が行っていたことに驚き、その役目を自分が引き継ぐことの戸惑いや重み、その役目自体の意味を歩美なりに考え受け止めていく。

    最初にこの作品を読んだときはもっとファンタジー寄りにして良いのではないかと思ったが、今作と続編の『想い人の心得』を読むと、これはあくまでも辻村さんらしい人間ドラマなのだと感じた。だから使者という摩訶不思議な役目を負うのが男子高校生で良いのだ。
    友人関係を築き部活動を楽しむ高校生でありながら、入院中の祖母を気遣う孫でありながら、一方で使者として様々な人間模様や人生を見つめ、そこから自分の人生、生きる意味、使者という役目を知ることは重要なのだろう。

    「アイドルの心得」で職場の人々からも身内からも馬鹿にされている地味な女性の辛い環境、「親友の心得」で誰よりも仲良しと見られる二人の女子高生の腹の中など、実に辻村さんらしい厭らしさだ。
    「アイドルの心得」では急死したアイドルに会ったことによって女性は少し前向きな変化があるが、「親友の心得」は会ったことによって重い十字架を背負うことになる。
    「親友の心得」は生者の側から描かれているので生者のずるさと傲慢さと苦悩が描かれるが、私から見ると死者の側も相当たちが悪い。最後まで生者が見ていた親友らしさを貫いたところは結局のところ死者の方が一枚も二枚も上だったということか。
    生者の方はどんな結果になっても全てを話すべきだったと後悔するが、それはどうだか。

    「長男の心得」では、逆に本心など語らなくても伝わることがある、分かっているという話。
    親子だから当然といえば当然なのだが、このおおらかな亡き母の前では長男として本家を背負う者として必死で纏ったプライドなどあっという間に剥がれてしまう。
    そして「待ち人の心得」。こちらは生前語られなかった物語を死者が全てさらけ出すのだが、「親友の心得」とは違って聞いて良かったと思える話。
    勿論死者はもう蘇らないし、受け取り様によっては更に悲しみや悔いが強まるのかも知れないが、少なくともこの話の生者は違っている。

    こうしてみると実に様々な生者と死者がいて、それぞれの人間関係があって、人生がある。
    そんな中で歩美は少しずつ使者としての覚悟や責任を持ち始める。
    最後の話では歩美の亡くなった両親についての話もあった。やはり使者というのは生半可な覚悟では出来ないということを思い知った。そして祖母が何故こんな大変な役目を孫の歩美に引き継ごうとしたのか、その深い思いも知った。
    この両親の話はすっかり忘れていたのだが、これがあっての続編の最後、歩美がある決意をすることに繋がるのかと納得出来た。

  • 私なら、誰に会わせてと依頼するだろう?と思いながら読み始めたのだけれど
    この世を去った後に、もし会いたいとお呼びがかかったら
    呼んでくれた誰かの心の重荷を少しでも軽くして
    やわらかい気持ちでそれからの日々を過ごせるような言葉をかけてあげられる
    そんな存在でありたい、と思いながら頁を閉じた。

    生きて残された人と死者との、ただ一度の再会の仲立ちをする使者(ツナグ)。
    「死者」と読みが同じ「使者」をツナグと読ませるところが、辻村さんらしい。

    お試し期間の初仕事では、祖母特製のノートを棒読みするかのような
    ぎこちなさと戸惑いを見せ、心情的には完全に生者寄りだった歩美が
    経験を積むにつれ、生者と死者両方の気持ちに寄り添って
    「ツナグ」らしく、生と死のあわいから人の世を静かに見つめ始めるのが、とてもいい。

    映画ではカットされた『アイドルの心得』の、過呼吸で苦しむ見ず知らずの酔っ払いを
    荷物を放り出して躊躇なく助けたことなど、当たり前のこととしてすっぱり忘れる一方で
    気に掛かるファンレターの内容はしっかり覚えていて、一ファンのために
    たった一度の「ツナグ」の機会を使ってしまう水城サヲリに惚れ惚れし

    演劇部の主役を巡っての諍いで、親友の心に芽生えた嫉妬と出来心は許せても
    自分の言葉を騙って、好きだった少年と会話することは許せないという
    思春期の少女独特の論理と復讐を冷え冷えと描く筆づかいに戦慄し

    死者が抱えた物語は、生きて残された者のためであって欲しいと
    息子夫婦の死への後悔に震える祖母を、信頼に満ちた言葉で温める歩美に安堵して

    この世に残る、かつて「私だった」欠片や記憶が
    少しでもやさしく温かいものになるよう生きなくては、と思う1冊だった。

    • まろんさん
      樹木希林さん、CGや特殊効果なんてなくても
      死者の魂とコンタクトできてしまいそうにイメージぴったりで
      雰囲気のある演技でした!
      口ずさんでい...
      樹木希林さん、CGや特殊効果なんてなくても
      死者の魂とコンタクトできてしまいそうにイメージぴったりで
      雰囲気のある演技でした!
      口ずさんでいた詩があまりに素敵だったので、内容をはっきり知りたくて
      迷わずパンフレットを買ってしまいましたよ~♪
      2012/10/31
    • macamiさん
      >「死者」と読みが同じ「使者」をツナグと読ませるところが、辻村さんらしい。

      私も全く同じことを思いました!こういうのすごくうれしいです^^...
      >「死者」と読みが同じ「使者」をツナグと読ませるところが、辻村さんらしい。

      私も全く同じことを思いました!こういうのすごくうれしいです^^

      まろんさん、映画もご覧になられたのですね!
      まろんさんの感想を聞き、いまさら気になってきました。(笑)

      2013/02/03
    • まろんさん
      おお、macamiさんも「使者」=ツナグの部分に辻村さんらしさを感じたのですね。
      同じ本を好きなだけでもうれしいのに、ディテールでさらに同じ...
      おお、macamiさんも「使者」=ツナグの部分に辻村さんらしさを感じたのですね。
      同じ本を好きなだけでもうれしいのに、ディテールでさらに同じ思いを共有できるなんて
      私こそ、とてもうれしいです♪

      映画は、『アイドルの心得』のエピソードがないのだけが残念でしたが
      キャストはとても雰囲気に合っていたし、
      映画でだけ挿入された詩も素晴らしかったので、機会があったら、ぜひ♪
      2013/02/03
  • 一生で一人だけ、それもたったの一度、
    満月の夜の数時間、亡くなってしまった人に会える。
    その橋渡しをしてくれる使者(ツナグ)。

    選ぶ権利が死者側にもあるとはいえ、
    それは生きている者のエゴでしかないのでは…。
    対面できたことで救われる者、そうでない者もいる…。
    そう悩みながら”ツナグ”を引き継ぐ覚悟をする歩美が愛おしい。
    そして最後に明かされる、両親の死の真実と歩美の選択も。

    「俺、いつか会うんだったら、ばあちゃんがいいよ。」
    そう言う歩美に、照れてそっけない返事をするおばあちゃん。
    二人の会話のひとつひとつがすごく良かった。

    ツナグを探す気持ちは、恋しさというより後悔の方が強いのかもしれない。
    老いるまで探さないですむ人生、それはきっと幸運なことなんですよね…。

    この本を読んだ方、みなさんそうだと思うんですが、
    自分だったら…と真剣に考えてしまいました。

    会いたい”命”を、ひとつだけなんて難しい。
    再び別れるのもつらいから、たぶん頼むことはできないと思う…。

    でも、もしも、もしもって、つい思いめぐらしてしまうんですよね。
    聞いてみたかったことや、謝りたいこと、言えなかった言葉…。

    もともとゆるい涙腺が、
    またしばらく開きっぱなしになりそうです。

    そういえば、歩美の遠足の卵焼きおにぎり、
    『図書室で暮らしたい』に書かれていた、辻村さんの思い出の味でしたね。
    今度作ってみたいな。

    • koshoujiさん
      こんにちは。
      私もこの本を読んだとき、一人ならば誰になるかなあ? と悩みました。
      難しいですね。
      できうれば、逆の立場で友人がたくさん...
      こんにちは。
      私もこの本を読んだとき、一人ならば誰になるかなあ? と悩みました。
      難しいですね。
      できうれば、逆の立場で友人がたくさんそう思って呼んでくれれば、とは思いましたが。

      業務連絡です(笑)。
      明日の午後10時からキャンディーズの放送です。お聴き逃し無きよう。
      それと「花が咲く~アニメスターバージョン」先日も見たのですが途中からで録画できず。
      NHKのHPで検索して明日5月5日の午前11時50分よりBSで放送されるのが分かりました。
      ようやく5分間の完全バージョンを録画できそうです。
      また、本がなかなか読めません。
      GWで読もうと思い、今6冊借りているのですが、1冊も読み終えていません。
      そろそろレビュー書かないとなあ、と思っています。
      2016/05/04
    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんばんは!

      本当に!
      この本を読んだら、自分だったら…、と真剣に考えてしまいますよね。
      私も大好きな1冊です。
      うさこさん、こんばんは!

      本当に!
      この本を読んだら、自分だったら…、と真剣に考えてしまいますよね。
      私も大好きな1冊です。
      2016/05/04
    • koshoujiさん
      うさこさま。そう言えば書き忘れていました。
      これ映画もなかなか良かったです。見てなければ是非。
      ちなみに、この主役を演じたのが、
      河北...
      うさこさま。そう言えば書き忘れていました。
      これ映画もなかなか良かったです。見てなければ是非。
      ちなみに、この主役を演じたのが、
      河北ブログ「カルチェ・ラタンへの旅。手塚治虫の街、高田馬場」に書いた
      大学サークルの後輩であるM君の息子です(笑)。
      2016/05/15
  •  生きているうちに、一人だけ死者と会うことができる、その窓口「使者(ツナグ)」。
     生きているものは、使者を介して、たった一人、たった一晩、会いたい死者に会うことができる。憧れていたアイドルに、母親に、親友に、婚約者に、生者は会いたいと願う。

     会いたいと願う人がいて、会うことが実現する。そこにドラマが生まれるのは、いわば当たり前。この作品のすごいところは、「使者(ツナグ)」自身にも焦点を当てたところだと思う。死者とつながれる人なんて、この世の人じゃないんだろうと思っていたら、使者である彼は、普通の男子校生徒。
     生者が死者を呼び出すなんて、傲慢なことではないのかと考えあぐねる歩美くん。ただ、憧れのアイドル、サヲリに会った後の平瀬愛美が、まるでサヲリのように生き生きとしているのを見た彼は、自分の考えを改める。

     「死者を、自分の生に活かす。その生者のわがままは、肯定されてしかるべき感情だ」、と。

     死んだ人の時間はそこで止まってしまう。けれど、生者である私たちの時間は流れ続ける。私たちは、傲慢に、図太く、生きていくしかない。

     そして、私は死んだ後、誰かに呼ばれるような、そんな生き方ができているのかな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そんな生き方ができているのかな。」
      そうありたいですね。
      読む前は、逢いたい人のコトを思い浮かべましたが、、、
      話を変えて、映画で歩美役を...
      「そんな生き方ができているのかな。」
      そうありたいですね。
      読む前は、逢いたい人のコトを思い浮かべましたが、、、
      話を変えて、映画で歩美役を演じた、松坂桃李はピッタリだと思いました。。。
      2013/01/21
    • HNGSKさん
      にゃんこさん>>私も、この作品を読んでいて、樹木希林さんと、松坂桃季くんが出ては消え、出ては消え、しました。ピッタリですね。
      にゃんこさん>>私も、この作品を読んでいて、樹木希林さんと、松坂桃季くんが出ては消え、出ては消え、しました。ピッタリですね。
      2013/01/22
  • 使者と書いて「ツナグ」と読む。
    いちどだけ、死者を呼び出して会うことを叶えてくれる。
    この世のものにとっても、あの世のものにとっても、その機会は一度きり。
    会いたい人を自分で決められるのはこの世のものだけ。

    会いたい人も会いたい理由も目的も人それぞれ。
    アイドル、母親、親友、婚約者…
    当然ながら、感動の再会だけにはならない。
    後悔や未練がすべてなくなるものでもない。
    ある意味ではとても残酷なことなのかもしれない。
    でも会うべき人たちはちゃんと「ツナグ」のもとへ辿りつく。

    そして「ツナグ」という仕事と、その後継者に選ばれた歩美の心得。
    特別じゃない普通の男の子が、戸惑いながらも大切な人たちの死や遺されたもののエゴに直接触れることで、自分の迷いに気づき流れを止めない日常を生きていく。

    映画は見ていないけど、「ツナグ」は松坂桃李くんだったなー。
    ダッフルコート似合いそうだし。
    映画も見てみたくなりました。いや、むしろ見ないほうがいいのかな。


    実は、ブクログにレビューを書き始めたのが、昨年の11月1日でした。
    はじめは書きたい本だけでも備忘録代わりのメモ程度にというものでしたが、結構楽しく続けられました。
    ちょうど丸一年になる日に読み終えた本が「ツナグ」。
    記念すべき初レビューの本が同じ辻村深月の「ふちなしのかがみ」でした。
    わお、なんかキレイにまとまった偶然に運命感じるなぁ。
    これからも続けていけるといいな。

  • 11月22日読了。辻村深月さん大好きです。が、特に大大好きな作品になりました。

  • 映画になって話題になっていたことも知っていたけど
    読んでみて、想像していた以上によかった。

    最初からぐっと引き込まれた。
    寝る前に1つずつ読んでいったので
    泣きながら寝ていった。
    「長男の心得」では、思いっきり泣いた。
    こんな人、絶対いる。
    実際に、見てきたんじゃないかと思うぐらいリアルだった。
    「親友の心得」は、最後を何度も読み返してうなされそうになった。

    そして、「使者の心得」で余計に深みが増した。
    前の4つの話の側面が見えることで、
    死者からの気持もわかってきた。

    辻村さん、やっぱり好きだ。

    • kokizoさん
      こんばんは、kokizo です。

      ツナグ…共感いただけて良かったです(^^) 仰るように「長男の心得」…僕も数年前に母を亡くしたため、...
      こんばんは、kokizo です。

      ツナグ…共感いただけて良かったです(^^) 仰るように「長男の心得」…僕も数年前に母を亡くしたため、激しく共感して読んでしまいました。

      ブクログ、haruruさんの真似して始めてみましたが、なんか皆さん大人しめのレビューが多く、僕に合うのか、不安です。

      あと此処のサイトで、マイミクさんのような知り合いって出来るものなでしょうか?

      見てるとコメントとか殆ど無いようで、、、なんか寂しい感じが…

      すみません、初心者にアドバイスいただけると、有難いですm(_ _)m
      2014/11/04
    • haruruさん
      kokizoさん、コメントありがとうございます。
      とってもいい本を紹介していただきました。
      kokizoさんなら、なおのこと、誰に会いた...
      kokizoさん、コメントありがとうございます。
      とってもいい本を紹介していただきました。
      kokizoさんなら、なおのこと、誰に会いたいか考えてしまったかもしれないですね。

      ブクログの使い方は、まだよくわからないんです。
      これでちゃんと返信できるのか。。。
      それすらもよくわかっていません(汗)
      とりあえず、メッセージしますね。
      2014/11/04
  • ”使者”で”ツナグ”。生きている人と死んだ人を会わせる人。
    どう”使者”になったのか、
    生きているどういう人がどんな死者に会いたいと思い、
    会ってどんな時間を過ごすのか。
    すべてにおいてすばらしかった。

    • まろんさん
      ツナグの手助けを得て亡くなった人ともう一度会うことで
      依頼者がみんな、明日に向かって一歩踏み出そうと
      前向きな気持ちになるところがいいですよ...
      ツナグの手助けを得て亡くなった人ともう一度会うことで
      依頼者がみんな、明日に向かって一歩踏み出そうと
      前向きな気持ちになるところがいいですよね!
      この世を去る日まで、せいいっぱい生きて
      この世にいなくなっても、遺したひとたちの心の支えになるような
      そんな生き方をしなくちゃ、と思いました。
      2013/02/22
    • macamiさん
      ☆まろんさん

      遺したひとたちの心の支え、だなんて
      まろんさんらしい!
      わたしはいまに精一杯でそこまで考えるに至りません・・・
      というのが正...
      ☆まろんさん

      遺したひとたちの心の支え、だなんて
      まろんさんらしい!
      わたしはいまに精一杯でそこまで考えるに至りません・・・
      というのが正直なところですが
      まろんさんみたいに思えるようになれたらと思います!
      2013/02/22
  • 「ツナグ」に依頼すると、一生に一度だけ死者に会うことができる。
    会いたい人に会えたからといって 必ずしも癒されたり、救われたりするわけでもない。会うことによって後悔が残るだけのこともある。

    癒されたりするとよかったな~と単純に思えるけど、後悔が残るのは切ないし、怖いな・・とも思う。

    5つのお話からなっているけど どれもが最後に繋がっていて 辻村作品!!と思わせてくれる。

    私だったら誰に会いたいだろう・・会いたい人は何人かいて選べないな・・
    また私が死んだとき 会いたいって思ってくれる人がいたらいいな~

    • まろんさん
      おお!最後に繋がる短編集、大好きです♪
      「ツナグ」という設定もおもしろそう!

      辻村さんの本、上巻とか中巻しか手許になかったりして
      なかなか...
      おお!最後に繋がる短編集、大好きです♪
      「ツナグ」という設定もおもしろそう!

      辻村さんの本、上巻とか中巻しか手許になかったりして
      なかなか読めないでいるのですが、
      これは1冊で読めるんですね。
      図書館にあるか、早速調べなくちゃ!
      2012/07/03
  • 死んだ人間に一度だけ会える、死者と生者を繫ぐ使者(ツナグ)の話。連作短編になっています。

    実際にはありえない設定なんだけど、それぞれにきちんと人間ドラマがあって、さすがだな〜と思わせてくれました。わたし、完全に辻村深月信者になってるかも…(笑)

    死んだ人間に会いたい、会って聞きたい事が沢山ある。思い残すのは死んだ人間だけじゃない、残された人間の方がその呪縛に囚われてしまう。
    特に自分に近い近親者ならなおさら、後悔や疑問を持たないなんて人はほぼいないでしょうから。

    死者に会う事で前向きに気持ちを切り替えられる人もいれば、逆に重い十字架を背負ってしまう、
    単なるファンタジーで終わらないところが良かったです。

    なんと、『ツナグ2』が今連載中との事。楽しみですね。映画も観なければ!

    • mattun08さん
      「思い残すのは死んだ人間だけじゃない」本当にそうだと思う!辻村深月は、人間のマイナスの部分もちゃんと描いているからすごいと思う。
      「思い残すのは死んだ人間だけじゃない」本当にそうだと思う!辻村深月は、人間のマイナスの部分もちゃんと描いているからすごいと思う。
      2014/09/12
    • 及川さん
      遅れてしまいましたが、こないだコメントを頂戴しました及川です。 文章が上手いと言われたのは初めてで、素直に嬉しかったです。お礼申し上げます。...
      遅れてしまいましたが、こないだコメントを頂戴しました及川です。 文章が上手いと言われたのは初めてで、素直に嬉しかったです。お礼申し上げます。
      『ツナグ』に限らないですが、辻村作品は少し特殊な設定がありますよね。それを上手に活かしているところ、そしてただの青春ミステリとしてだけでなく感動できるところがすごく好きです。『ツナグ2』も楽しみでなりません。
      2014/12/27
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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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