ツナグ 想い人の心得

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103283232

感想・レビュー・書評

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  • どの章も読んでて目頭があつくなる。

  • 待望の続編。
    使者を引き継ぎ、7年が経過したところから物語が始まる。
    歩美は、使者としても、会社員としても、少しずつ成長していく感じがした。
    特にツナグは、タイプが似ていても全く同じではなく、その都度悩みながら、進んでいく。
    この1冊を通しても少しずつ成長している気がした。
    秋山家の当主、杏奈は将来どんな子になるのだろう。
    そして、ラストの続きがとても楽しみです。
    共に成長し会えるパートナーになるといいな。

    『同じ時代に生きられるということは、尊いことです』の一文が心に沁みました。

  • 初めて読む辻村深月さんの作品(2019)

    ミステリーやファンタジーが苦手なので
    最後まで読めるか心配だったけれど無事読了

    むしろ架空の要素が入っていることで
    物語を読む楽しみがぐっと上がる気がした

    文体も落ち着きがあって好きだった

    死者に会えるということにフォーカスした
    内容だから希望をもって読めたけど
    単に死と向き合うという内容だったら
    辛かったかも
    (歴史上の人物に会った鮫川さんを除いて)


    2011年刊行の『ツナグ』も読んでみたい

  • 続編。
    どのエピソードも味わいがある。
    優しさ、決断、葛藤。
    人間にとって大切なテーマが扱われている。
    それにしてもツナグという設定がすでに見事だ。

  • 続編も良かった。
    85歳の蜂谷さんに心打たれました。

    想い人や大事な人達と同じ時間に存在できるということは、どれだけ尊いことか。
    同じ時代に生きられるということはね、尊いです。
    どうか、悔いのないように。

  • 前作を読んだのが十年前なので、細かい話はすっかり忘れていた。一作目に登場する女性は、どうやら前作にも出てきた人のよう。忘れていても、大筋さえわかっていれば何の問題もない。
    残された者が死者に対して抱く後悔、会いたいという気持ち、どの話にもそれぞれ違った面があり、読み応えがあった。特に『母の心得』『想い人の心得』にはホロリとさせられた。最近の辻村作品は読んだり読まなかったりしているのだが、これは読んでよかった。

  • 続編ではあるが、最初に「あれれ?」と思わせるのが辻村さんらしい。前作とはまた異なる形の死者との再会が描かれたり、使者の日常が描かれたり。私としては、子どもに先立たれた親の話で泣きそうになった。そう、どんなことでも子どものことは「自分のせい」だと思ってしまうの、親は。それが今つらい時期だけに、ちょっとぐっときた…。

  • 続編。前作を越える。感涙。やばい。

  • 前作を原作とした映画のコマーシャルを見て
    読んでみたいなと興味をもっていたのですが
    その続刊ということで読んでみました。
    なかなかいい話ではありますが、そこまでは
    のめりこめるような内容ではなかったような感じです。

  • 前作から7年後の設定らしい。
    映画でみた桃李くんで脳内再生されてた。
    前回は文字通りの案内人的な存在だったからかな?無口で静かなイメージしかなかったから、彼が顔を輝かせたり、声を張り上げたりするところが想像できなくて、意外に感じたけど…
    もう、内側にこもるだけの少年ではなく、大人になってたのだ。

    しょっぱなから前回イヤミスで終わった話の続き。何度も何度も読み返した。高校の時親友をなくした彼女…おい、何故そこでピンとこない、私。長女はその時点でアレって思ってたらしい。若さよ(違。

    親友に会うことで、彼女になってくれるかも…とか、主人公の気持ちそのままで読み進めて行ったけど…んなわけないじゃないか…
    あの面会があったから、尚更、自分は幸せになってはいけないと思ってたんでしょうが…!

    全体的に、柔らかく暖かく優しい話だった。
    あのロビーで、あのお母さんがあのお母さんに言う一言。自分を責めつつ(再び)お母さんになる彼女にとって、ものすごく力強い一言だった。

    「力強い」…けれど、読者の私たち(と歩美)には、一見ポジに見えるあのお母さんでさえ、裏に自分を責める気持ちがあることを知ってる。娘を丈夫に産んであげられなくてごめんねって気持ち。私が母親じゃなかったらもっとより良い人生があったかもしれないとまで思っちゃう気持ち。

    それがあるから良さが倍増なんだよなーーーー!!
    「大丈夫!」って言葉にものすごく勇気づけられた母親がここにもいた。

    前作でも思ったが、ツナグの存在について。
    無粋なことを言えば、どういう言葉をもらっても結局は自分次第なんだよね。残された側の理屈と思う。会えるタイミングも含めて。
    でも、私たちは生きていかなきゃならないんだから、それでいいよね。




    結局自分が納得するには自分がなんとかするしかないっていうか。




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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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