TIMELESS

著者 :
  • 新潮社
3.34
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本棚登録 : 240
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103284635

作品紹介・あらすじ

空から死は降ってこない。降ってくるとしたら、それは――。芥川賞受賞から七年、待望の新作長篇。恋愛感情のないまま結婚し、「交配」を試みるうみとアミ。高校時代の広島への修学旅行、ともに歩く六本木、そこに重なる四百年前の土地の記憶、いくつものたゆたう時間。やがてうみは妊娠、アミは姿を消す。――二〇三五年、父を知らぬまま17歳になった息子のアオは、旅先の奈良で桜を見ていた……。待望の芥川賞受賞後第一作。

感想・レビュー・書評

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  • 空から死は降ってこない。
    降ってくるとしたら、それは――。
    恋愛感情のないまま結婚し、「交配」を試みるうみとアミ。
    高校時代の広島への修学旅行、ともに歩く六本木、そこに重なる四百年前の土地の記憶、いくつものたゆたう時間。
    やがてうみは妊娠、アミは姿を消す。
    ――二〇三五年、父を知らぬまま17歳になった息子のアオは、旅先の奈良で桜を見ていた……。
    (アマゾンより引用)

    読みづらい。
    意味が分からない。

  • 昨年本作にまつわる講演会に足を運んだこともあり、待望の新刊とあって期待値も高かったのだが、原爆や震災をテーマとしているわりに登場人物たちがそれらに強く翻弄されるわけでもなく、またそれらを描く必然性も感じられなかった。うみとアミが六本木の秋の野原を歩くシーンは酒井抱一「秋草鶉図」からインスパイアされていることもあって特に象徴的だが、全体的にただ書きたいシーンを並べたという印象を受けた。古典の引用も非常に断片的で作品の深部に影響を与えるほどでもなく、表層的な部分を飾るに留まっている。期待を裏切られてしまった。

    • あおちゃんさん
      全く同感です!作者の独りよがりな印象しかありませんでした、
      全く同感です!作者の独りよがりな印象しかありませんでした、
      2018/08/30
    • 雨伽詩音さん
      完全に独りよがりですよね。小説を組み立てる手段として既存の作品をコラージュし続けるなら、もうこれ以上彼女の作品を読まなくていいなと感じました...
      完全に独りよがりですよね。小説を組み立てる手段として既存の作品をコラージュし続けるなら、もうこれ以上彼女の作品を読まなくていいなと感じました。『きことわ』『流跡』が良かっただけに残念です。
      2018/08/31
  • 恋愛感情がないうみとアミの日常と未来を淡い文体で表現しています

    本来ミステリなどしっかりしたストーリー物が好きなのでこのような文章自体を楽しむような経験ができたのは貴重でした
    現実と夢と過去と現在、また一人称が入り混じる文章を追いかけているといつのまにか迷い込んだような感覚を覚えます

    人物は変わりますが基本的には一人称でしか語られないので解き明かされない事実や向き合った人物の心情はあえて分からないようになっています

    私にとっては新鮮で、自身の日常の些細な出来事を忘れさせてくれる良書でした

  • うみとアミを軸にした1とその子供のアオを軸とした2.2の方でもうみとアミが登場するので繋がっているのだけど,1の方が好きだ.現実と微妙に混ざり合う想像(妄想)の色合いが美しい.好きだから一緒に暮らせないというのが,哀しかった.

  • 縷々流れる言葉たち、時間たち
    気がついたら時を超えていく、曖昧な世界

    思い出しているうちに、このままいまのすべてが思い出すことでおわってしまうんじゃないだろうか。思い出すことがあって、思い出すことばかりで、夜が過ぎる。

  • 著者の作品では芥川賞を受賞した「きことわ」を読んだことがある。その作品の文章の美しさが印象に残っていたので、本書を読んでみた。第一印象は、人と人との関係や生きることや生き物が繁殖するための行為などを読者に考えさせるものだということ。読み進めるに連れ、それ以上に不思議な世界観に連れて行かれる印象が強くなった。全体的に綺麗な文章である。長編の詩を読んでいるようで、リズムよく奇妙な世界を体験できる。

  • 積読

  • 原爆や震災に触れているがいまいち核心をつかめなかった。 そういうテーマならば、わたしはもっと別の形の頑丈なもののほうが好みかもしれない。

  • この小説の舞台は、近未来の日本。
    大きな災難に見舞われた日本の姿が描かれていますが、物語はあくまでも淡々と進みます。
    夢とうつつを行き交いしながら。

    正直、私にとって読んで楽しい物語とはいえません。
    登場人物が皆、揃って捉えどころがありません。
    芥川賞作家らしいといえばらしい小説です。

    でも不思議な余韻があります。
    アミとアオ、うみ、こよみが対面するところは感動しました。
    薄野原を静かに歩いてみたくなりました。

  • 鴻巣友季子の2018年のベスト。
    子づくりのための無機的な「交配」を繰り返す……。
    アテンポラルな架空世界。
    (時間の枠に縛られない、永遠」、「不変)

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著者プロフィール

朝吹 真理子(あさぶき まりこ)
1984年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻前期博士課程修了。「流跡」でBunkamuraドゥマゴ文学賞を史上最年少で受賞。「きことわ」で芥川賞受賞。

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