マボロシの鳥

著者 :
  • 新潮社
2.81
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本棚登録 : 2129
レビュー : 431
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103285113

作品紹介・あらすじ

ここに似たどこかで、僕たちに似た誰かに起きた"9つの奇跡"。爆笑問題・太田光、ついに小説家デビュー。

感想・レビュー・書評

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  • マボロシの鳥
    いつ読み終わったか忘れてしまったけれど、最近古本屋で見つけて念願叶って読みました。
    太田氏の言語や価値観はきっと私が知っているものによく似ていて、こういうことに焦点を当ててはっきり言えるということは素晴らしい!と全作品通して思いました。
    表題作は中でも最も象徴的で、ハッピーエンドではありませんが少し教訓的です。
    戦争の話、魔女狩りの話、すごいことを言っていそうでどうでもいい話…こんなのあったら読みたいな、という話が少しずつまとめて収録されていました。
    他の方はお気に召さないようですが、文中に太田氏を感じる道化の口調はなかなか素敵です。
    何度も読み返すものではないかもしれませんが、家の本棚に置いておいて、家族の誰かが一度は手に取る本にふさわしいと思います。

  • いろんなタイプに詰まった短篇集。特に風刺が効いていた「人類諸君!」は、語り手の太田光の顔が浮かぶ程で、タレント本扱いをされそうだが、開き直っている感が逆に清々しかった。「地球発……」は筆者の小説への思いが強く感じられ、恐らく星の王子様と銀河鉄道の夜をミックスした話で、こんなことが出来るのは筆者ならではなのではないか。
    本を読み続けているうちに、何かが足りない気分になってくるのだけども、その何かを埋めてくれるのは今回も以前も筆者の本だったなぁ。僕は太田光の本が好きだ。

  • テレビで見る彼からは想像もできない(失礼)純粋で美しい言葉で紡がれるストーリー。表題作には心洗われ希望と勇気を貰いました。芸人だと侮るなかれ。

  • 何かの番組で、著者自身が‘すごい自信作だ。本気で直木賞だか芥川賞だかを狙っている’みたいなことを言っていたので、どんなものかと思って読んでみました。
    芸風から考えてペシミスティックであからさまに説教臭いのかなー、と思ったらそうでもなし。

    …そんなレベルじゃないっすよ!!
    なにこの桁はずれに低次元な文章力は!?
    作者自身読書家という事は知っていたのですが、大量の本を読んでおいてこれ?
    例えるなら、黒い丸を「それは真っ黒な丸だった」と書いちゃうような描写力。これほど酷いとは思いませんでした。

    ジリジリと音がする。
    ゴォォッという音。

    ほんと小学生レベルでしょ。
    物語の内容も星新一を気取っているのか筒井康隆に影響されたのか高橋源一郎を真似たのか知りませんけど、それにしては劣化も良いところ。中二臭もプンプンします。

    おまけにしょっぱなから「いつも少しずつ、細く血が流れた。」と書いた直後に「時々流す細い血だけだった。」なんてあるものだから、話と文章の酷さと相まって、この人どっかおかしいんじゃないの??と心配にすらなります。
    エッセイも面白くなかったし、いくら本を読んでいても、書けない人は全然書けないんだなぁと思いました。
    太田氏に才能ないです、諦めましょう。

    しかしこんな酷い文章力で文学賞取りたいだなんて、良く言えたものですね。自分の書いたものを全く客観的に読めていないじゃないですか。みっともないというか居た堪れないというか…
    芸能人が書いた処女小説はいくつか読んだことがありますが、その中でもかなり酷い方です。
    最後まで読むのが苦痛で仕方ない、想像を絶するヘボ小説でした。

    11.10.24

  • 雰囲気わりと好みでした。細部の表現とか展開とかではなく、お話の場面やら設定の選び方?とかに好感が持てて★4。
    意味深な部分も多く、私の理解力じゃあなかなかついていけないところもあったけど、それでも「ああ、こういうお話を書こうとしてくれるんだなー」って嬉しくなった。あとは短編が結構雰囲気違うものも混ざっていてよかった。他の作家さんでは突かないポイントを突いてくれているように思った、まあ私の読書量が足りなくて知らないだけかもしれない。

    レビューで良く見るように物足りない部分もあったけど、私は好きなのでぜひ今後もまた書いて欲しいなあと思います。人物として好きな人の文章はやっぱりいいな。「魔女」「冬の人形」がお話の運び的に好き。「ネズミ」は引用した部分の文章が特に好きです。

  • 大切なものは目にみえないんだ・・。
    そうなんだけれど、村上春樹を連想させるのが、物語がちょっと散漫で難あり。
    でも、あの人は鬼才なんだと納得!
    啖呵のようにコトバを重ねていくところなど痛快です。

  • 当然のように人間の心の美しさが書かれる物語からTVで観る通りのどこまでも純粋な人なんだなぁと思う。
    しかし、その美しくて綺麗な物語に素直に感動したかというと……うーん。
    確かに言いたいことはわかるけど、文章がたどたどしく「ね?わかるでしょ?」みたいな読者まかせなところがある。
    そのおかげで何かハッキリしなくて冗長に感じてしまった。

    けど頑張って書いたんだなぁということは伝わる。
    これからも作品書いてほしい。期待してる。

  • 今年読んだ中でもかなりよかった。小説で☆5個つけたの久しぶり。伊集院や浅草キッドの本とは比較にならない。芸人が書いたということを加味しての☆5だけどそれでもかなりいいと思う。

    短編だから書けたんだろうか。それとも長編も書けるんだろうか。
    もし次に長編が出るんだったらぜひ読みたい。

  • らしい、作品。
    爆問学問やら、私が総理大臣になったら・・・
    をよく見ていて、ちらちらと聞く太田光の考え方が
    蘇る。
    正しいことを理解するのは難しいのか?易しいのか?
    とてもいい本。

  • 太田光の他の著作で人間ポンプとの楽屋でのやりとりを描いた短編(架空のお話)が印象的で、そのテイストを引継いだ、おとぎ話的な、寓話的な話が多くて、方向性というか全体として言いたいことは統一されているのかなとは思う。
    ただ、読書家を自負しているからか、いろんな作家風に書けるぞとばかりに意欲的に表現を変えようとしたところが仇となって、器用さは判かるが、だから何?という印象で、作家としての芯となるようなものが伝わらなかった。筋書き、表現のどれも、どこかで読んだようで、オリジナリティや、これが太田光の表現だ、ってのがひとつもなかったのが残念。

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著者プロフィール

1965年5月13日、埼玉県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科を中退後、1988年、大学の同級生の田中裕二と爆笑問題を結成。1993年度NHK新人演芸大賞、2006年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。主な著書に『パラレルな世紀への跳躍』(集英社文庫)、『天下御免の向こう見ず』『ヒレハレ草』『三三七拍子』(すべて幻冬舎文庫)、『トリックスターから、空へ』(新潮文庫)、『マボロシの鳥』(新潮社)、『文明の子』(ダイヤモンド社)、『憲法九条を世界遺産に』(中沢新一との共著、集英社新書)、『向田邦子の陽射し』(文春文庫)など。

「2016年 『今日も猫背で考え中』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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