夏の栞 中野重治をおくる

  • 新潮社 (1983年3月1日発売)
4.33
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784103287025

みんなの感想まとめ

中野重治を偲ぶ内容が詰まったこの書籍は、彼の人生や人間関係を深く掘り下げています。特に、妻の原泉子との対話を通じて、彼の独自の存在感や感情の深さが伝わってきます。また、佐多稲子の記録を基にしたこの作品...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中野重治を偲ぶ書。

    「稲子さんかア」の中野の言葉に、

    妻の原泉子は

    「あら、稲子さんってこと、どうしてわかるんだろう」

    と言うと、さらに

    「ああいうひとは、ほかに、いないもの」

    と答える〜
    “人生は哀し”と込み上げる瞬間でした。

  • 大江健三郎の評論集で引用されていた、中野重治についての驢馬の結成から死亡まで書いた佐多稲子の記録である。
     小説というよりはエッセイであり、エッセイというよりはエスノグラフィーと言えるであろう。ただ、中野重治について今の大学生がそれほど知っているわけではない。したがって、中野重治について論文を書く学生や院生が読む本として適切であろう。

  • 窪川健造さんは中野重治さんが名付け親だったのか、とか初めて知った事が。佐多達枝さんが赤ん坊の頃(『歯車』の頃)の挿話も出てくるが大森辺りについては言及はない。それにしても佐多稲子さんの筆力の確かさ。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

佐多 稲子(さた・いねこ):小説家。1904年、長崎県生まれ。15年、一家をあげて上京。その後、キャラメル工場、料理屋、日本橋丸善、カフェーなどで働く。28年、第一作「キャラメル工場から」を発表。その後、労働、共産党の地下活動、戦争、夫婦や家族などについて、自らの経験などに基づき数多くの作品を発表した。著書に『樹影』(野間文芸賞)、『時に佇つ』(川端康成文学賞)、『夏の栞』(毎日芸術賞)〔以上、講談社文芸文庫〕、『キャラメル工場から――佐多稲子傑作短篇集』(ちくま文庫)などがある。98年没。

「2026年 『私の東京地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐多稲子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×