- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103288725
作品紹介・あらすじ
カワイサとは幸福の別名。老若男女11人の症例から読み解く、現代人の心の深層とは。現役精神科医による、生まれ直すための処方箋。
感想・レビュー・書評
-
いわゆる鬱や精神病理の本だけど、症例とつく診断がわりとわかりやすくかかれている。
ユーモアのあるカウンセリングだなぁと。いわゆる心の病について調べていると自分も当てはまるような気がするけれど、ここでは紙一重な加減も描かれている。
あとがきの精神科の診断にも流行りがある、でさらに気持ちが楽になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
精神科の先生の視点から、ぱっかんの瞬間やその背景を書いてる。
かわいくなるのもわかるなぁ。素直になってゆくのね! -
493.7
-
自分の思考の迷路から抜けて、
ほんのささいなきっかけが引き金になっていたことを知る。
迷いが晴れて、大したことではなかったと気付くと、
物事はずっとシンプルに見えてくる。
でもこの本に出てくる人たちは、
みんな自分から何かを変えようと思って診察を受けにやってきた人たちなんだよね。
そこまでの行動に移れない人の方がずっと多いんだろう。
世界はいつまでも閉塞感があって不満ばかりがくすぶっているのだろう。 -
精神科の話というのはけっこう嫌いだといいながら、ついつい読んでしまう。本書も精神科の話。
治療を経ると、患者がカワイクなる、という、面白いような、自画自賛のようななんともいえない本なのだけど、精神科、ということを抜きにして、患者の語る大小さまざまなストーリーと、いったんの結末を単純に楽しめる。
読んでみて改めて、やっぱり精神科(これを病院で診ること)にはいい印象を持てないけど、カワイクなったならいいんじゃないか。僕もカワイクなりたい。かわいい、ではなくカワイイ。 -
プレコックス・ゲフュール 分裂病の感じという古いドイツ語
Q 先生、性格って遺伝なんですか?
A 遺伝っていうより遺産みたいなものです。どうするかは、受け継いだ子次第。負の遺産だと思ったら相続放棄してください。
男子たちがつい行ってしまう「辞めれば」という言葉。彼らには悪気もない。しかしこの言葉で女子たちが心底腹を立てるのは、「辞めて済むなら、グチなんか零さない」ことにも増して、自分の仕事を軽く見られたと屈辱感を覚えるからだ。この一言で、本当に分かれてしまった人を、僕は何人も知っている。