オレンジシルク

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 101
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103289838

作品紹介・あらすじ

生まれて初めての恋が、私を変える。手品のように――ほっこり度最高の恋愛エンタメ! 三十歳で恋愛経験ゼロ。ダメな私が一目惚れした相手はイケメンの人気マジシャンだった。無理な恋、でも彼に近づきたい。仕事をやめてマジックの世界へ飛び込んだものの、恋も芸も前途多難。気持ちが折れかけたとき、不思議な巡り合わせが……一人の女性が心の殻を脱ぎ捨て、違う自分に出会うまでを柔らかなユーモアで描く長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 読んで羨ましいと思いました。
    女性だからとも思いました。
    読んでほのぼのと気分になりました。
    現実もこうあればいいんだけどね。

  • 泣きました。なんで?

  • モテずに30になった女性が、ほぼ一目惚れしたマジシャンに近づこうと自分もマジックを学んだりするお話。
    中盤、展開が無理矢理に感じるところもあったが、その分ラストはすっきりまとまっており、読後感が良い。
    作者もまた女性のようだが、この話に出てくる「30まで一度も彼氏ができたことがない女」をまるで珍獣のような、ファンタジーのような存在として書いているのが印象的だった。

  • イケメンの描写に気合い入ってて分かりやすくてドラマにもできそうで良いなって思いました。

    女子芸人?と同じユニット組む流れになったのは安易で残念

  • カレー食べたくなったよ

  • 気が合うから、一緒にいて楽しいから、だから友達になった。普通、友人関係ってそういうもんだと思うけど、あぶれ者同士つるんで大人になってもそのまま続いている……印子とキヨミの関係ってそんな感じ。そんな二人の会話から物語はスタートする。なんだかイライラさせられる二人で、読みながらこれを手に取ったのは失敗だったかなぁなんて思ったけど、印子がマジシャンのユウトに出会っていい感じになって…という辺りからグンとおもしろくなった。印子頑張れ!なんて応援したくなっちゃうし、支店長も天鈴姐さんも素敵なキャラ。ユウトは本当に印子のことが好きなの?この先二人はどうなるの?とワクワクして読んだ。今思えば、印子がユウトの前から姿を消す辺りまでがピークでおもしろかったな。
    物語も半分以上進んだ頃、印子が会社を辞めてマジシャンの道へ進み始めて、唐突な出来事に唖然となった。でもよく考えたらそういうお話だった。すっかりあらすじを忘れていた。
    終盤でこんな大きな出来事が起きたもんだから、なんだか終わりに向けて駆け足で進んでいるようで、印子は頑張ってるんだけどおもしろさは失速。ラストはユウトとまたいい感じになってきれいに終わったけど、なんだか色んなことが中途半端な気がしてすっきりしない。
    私が印子の恋愛小説、として読んだのがいけなかった。これは印子の成長に焦点をあてたお話だったんだな。

  • 信用金庫に勤める印子は、31歳になっても誰とも付き合ったこともなく、恋に落ちたこともない。友人も少なく、女子力もなく、地味な毎日を過ごしている。
    そんな自分と同類と思っていた友人・キヨミに彼氏が出来たと知らされ、印子は衝撃を受ける。
    マジシャンであるキヨミの彼氏を紹介され、その後、職場の支店長もマジック好きと判明し、いつのまにやらマジックに関わることになった印子の右往左往しながら突き進む日々を楽しく描いた一冊だ。

    登場するキャラクターがなんかいい。
    泣き虫の支店長、お茶目な天鈴姐さんなど、脇役も面白くて、ところどころでぷっと吹き出しながら楽しく読んだ。

  • 見た目に自信がなく、30歳で恋愛経験ゼロ。一目ぼれした相手は、イケメンマジシャンだった。
    マジックをキーに、ユーモアを交えて描かれる人間模様が、楽しい。マジックが趣味の支店長と、元プロマジシャン・天鈴、ど素人の主人公。力量にも差がある凸凹トリオが、コミカル。
    マジックとは人の心に何をもたらすのか。最後はジーンとくる。

  • 気弱で引っ込み思案で、自分から何かに挑戦したことなどない
    本当はコンプレックスが強いくせにわがままでプライドが高い
    そんな印子が恋を経て心動かされたものがマジックだったからって、銀行員やめてマジシャン目指すって突拍子なく感じたけど
    …軽くて読みやすくて登場人物達も個性的でおもしろく読めました

  • 大道芸をしていたマジシャンのユウトに一目惚れさた印子。彼の気持ちに近づきたいと始めたマジックにだんだんと魅了され、彼との仲も進んでいく。パッとしない、というかむしろダメダメな三十路オンナの成長譚だが、講談師でもある著者らしく、芸の世界のことも垣間見れて楽しめる。もう少し人物の背景を描いてくれると深みが出ていいと思うなぁ。でも充分面白い。

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著者プロフィール

神田茜(かんだ・あかね)
北海道帯広市生まれ。1985年に講談師の二代目神田山陽門下に入門、95年に真打に昇進。2010年『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞受賞。著書に『フェロモン』『好きなひと』『ふたり』『ぼくの守る星』などがある。

「2014年 『しょっぱい夕陽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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