呪いの時代

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 149
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103300113

感想・レビュー・書評

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  • ネット上での言論が面白かったので手に取ってみる。
    ネット上で所謂アンチ行動を取る心理、というのテーマとして扱っているようだったので。
    そういう意味で、「呪い」や「祝福」についての内容は大変面白かった。胸のつかえがとれたようだ。

    連載を集めた単行本であるため、話はもっと色々な方向へ広がる。
    政治や原子力、それら作者が「本質」を語ることができない(畑ちがいであるため)内容について同列に触れることは、なんか本文で言うところの「呪い」に近いものがあるんじゃないかと考えるのは私だけでしょうか…

  • どうもわたしには難しいというかピンとこない。読んだ後も、なんなのかよくわからない。。
    以前は面白く読んだ本もちらほら有ったのだけどな。だんだん肌にあわなくなってきた。

  • 正直、うーん、、、という感想。
    これまで読んだ彼の著作の中では最低の出来。

    まず、タイトルである「呪いの時代」に即した章が、
    事実上、第1章しかない点にがっかり。
    まあ、総じて言えば、全章、大なり小なり、「呪い」に何らかの関係性は
    ないことはないが、
    もしそうだとすると、いささかのこじつけ感は拭えない。

    あと、3.11の際、彼が提唱し物議を醸した「疎開論」。
    その時の騒動と各方面からの反論趣旨、そこに対する本作執筆当時の
    著者の見解がまとめられているが、それもうーん。。。

    内田樹は、いま僕らを取り巻く様々な現象の本質を的確に捉え、
    時代、空間、主題を飛び越え、他の現象との類似性・近似性を鮮やかに見出し、
    そこから着想を得て、現在の現象を解決する理路を得意とする。

    が、「疎開論」は、どう考えても衒い過ぎだと思うし、
    「疎開」提案そのものに、これを機に東京一極集中の是正を、が伏流する。

    論理的に正しいとは思うが、疎開は戦争を想起させるし、
    東京一極集中の是正は、震災で右往左往する市井の人々の行動原理にはなり得ないと思う。

著者プロフィール

内田樹(うちだ・たつる)
1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。凱風館館長。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著書に『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『「おじさん」的思考』『街場の憂国論』(共に晶文社)、『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)、『街場の戦争論』(ミシマ社)、『困難な成熟』(夜間飛行)、『困難な結婚』(アルテスパブリッシング)、『そのうちなんとかなるだろう』(マガジンハウス)、『生きづらさについて考える』(毎日新聞出版)、編著に『転換期を生きるきみたちへ』『街場の平成論』(共に晶文社)など多数。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞。

「2020年 『しょぼい生活革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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