日本の身体

著者 :
  • 新潮社
3.88
  • (17)
  • (12)
  • (17)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 179
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103300137

作品紹介・あらすじ

使うほどに発見がある、私たちの身体――運用の達人12人との、名物対談集! 漫画、茶の湯、文楽からラグビー、大相撲、マタギまで、自らも能楽と合気道に親しむ著者が、日本独自の身体運用の達人たちと語り合い、それぞれの魅力を引き出す対話集。“身体の使い方は集団的に決定されており、日本人には固有の技法がある。が、そこには合理的な理由がある”―― 著者渾身の原稿「日本の身体仮説」も必読!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 対談の相手のセレクトが面白い。茶道、文楽、雅楽、マタギの話が面白かった。特にマタギ。
    ・人形の臍の下(空洞)を安定させる(文楽)
    ・自分の身体じゃなく、人形の身体に共感する(文楽)
    ・実際の音を出さないで演奏する秘曲(雅楽)
    ・冬眠から出てきたときのクマが、胆のう・毛皮・肉が最高(マタギ)
    ・クマ送りの儀式/逆皮の儀式(マタギ)

  • 昨年の6月から読んでました。やっと読み終えた。
    内田先生が茶道家、文楽人形遣い、マタギ、スポーツ教育学者などの方々と、日本固有の身体感、身体の使い方について対談した内容をまとめたもの。
    で、翻って、日本の自然と文化と社会を身体という切り口から考えさせてくれます。とても面白い。
    借りて読んでましたが、文庫がでるなら買う。

  • プラス☆1つ。
    いやはや面白い。文字でこれだけ面白いなら、対談動画アップしてないかしら。DVDでもあれば買うなー。

  • 「日本人には日本人固有の身体観があり、それに基づく固有の身体技法がある」という内田先生の仮説を検証するための、日本的な身体技法に関わる様々な分野の人たちとの対談をまとめたもの。

    普段から内田先生と関わりの多そうな方から、マタギまで。
    特にマタギの話が興味深かったです。

    やはり鎌倉時代がキーポイントみたいです。
    そして日本の風土との関係も無視できない。

    その風土の価値をゼロカウントして進むグローバリゼーションには違和感を感じます。
    身体技法まで欧米化しつつある現代では、やっぱり土に根を下ろして生きたいなと思いました。

  • 雲の上のレベルの人の思考、何に何を感じているのか、が少し垣間見えて興味深く読みました。対談ということで分量も少なく、もう少し突っ込んだ内容も聞いてみたいなと思いました。でも自分にはない感覚がどのようなものなのか少し感じることができて良かったです。

    本当のところ身体的なところは言葉で表現しきれないだろうし、自分で体感してみたいと思いました。

  • 能、茶道、相撲力士など日本の様々な伝統芸と身体論の専門家が、身体の奥深さについて語り合った本

  • 能と合気道をたしなむ著者が、茶道家や文学人形遣の方々と身体感覚について語っている。
    僕は、マタギの工藤光治氏の話がおもしろいと感じた。この本のテーマから少しはずれるのだが、工藤氏は世界遺産の指定がマタギの生活(野生動物の生息)に影響を与えていることを、現場の人として体感している。
    世界遺産の指定による保護が必要な部分もある。
    「保護」という行為が、長い時間を経て平衡を得た生態をくずしいくことを心に留めておかねばならないと感じた。

  • 能、雅楽、義太夫といった芸能人たちに身体の使い方を学ぶ対談集。おもしろいので、もうちょっと突っ込んだ内容も聞きたかったです。

  • 日本の伝統的な職業の人を中心にその所作についての対談をまとめた本。一つ一つの内容は面白かった。
    ただ雑誌のインタビュー連載をまとめたもので、私の苦手ジャンル。
    あとがきから日本の所作は、その独特な歩き方(すり足)と関係しているというところがなるほどと。

  • 茶道、能楽、雅楽演奏家、マタギなどなど、日本人固有の身体の使い方をしている人達と内田先生の対談集。
    思えば心の使い方とかコミュニケーションの本って何冊か読んだけど、身体に関する本は初めてかもしれない。

    『今の日本社会は、微妙な「嫌な感じ」に逐一反応する個体よりも、相当に不快であっても、それを感じないで平気という個体の方が生存戦略上有利であるようにシステムが構築されています。いわば、社会全体で鈍感な人間を再生産している。』という一節が印象的だった。
    心もそうかもしれないけど、身体ってある程度無理が効くし、いろいろ我慢するように社会から要請されている部分もあるから、そうするうちにどんどん鈍感になってるのかもしれない。
    風土が歩き方をつくるという、日本人と大陸人の歩き方や姿勢の違いの話も面白かった。

全29件中 1 - 10件を表示

内田樹の作品

日本の身体を本棚に登録しているひと

ツイートする