• Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103308317

作品紹介・あらすじ

世間的な価値観から大きくはみ出している"異端"のふたりが、震災で露わになった差別のしくみや、ネット社会の気持悪さを、舌鋒鋭くえぐり出す。

感想・レビュー・書評

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  • 対談集。
    『ホンマでっか!?TV』を殆ど見てないので、池田清彦先生を存じ上げなかった。
    虫を追っかけたりとか、口調が江戸っ子だったりとか、
    存在自体面白い方だなーと、この本を読んでみて思った。
    どなたかのレビューに『池田先生は高田純次入ってる』と書かれてて、妙に納得。

    震災を語るくだりを読んだときに、発売当時に読んでおくべきだったと思った。
    逆に言うと、震災直後と現在では温度差があるってことに気づかされたともいえる。
    その後はマイノリティーの生き方だったりとか存在意義だったりとか。
    話題は各方面に亘るので個別の感想を言い出すときりがないけど
    マツコ・デラックスという人は本人が言うよりだいぶまっとうな人だというのが
    主だった感想。
    正確にいうと、至極まっとうに怒るべきことに対して怒ることのできる人、
    だということ(最近の『怒り新党』を見てると尚更)。
    そういう人は貴重だけど、今の日本では生き難いだろうなーとも思う。
    なんだかんだ言ってもマツコさんのことが嫌いじゃないのは
    そんなところに理由があるのかもな、とも思った。
    同時に、以前『世迷いごと』を読んだときに「意外と愛情たっぷり」だと感じた理由も
    なんとなくだけど判ったし、腑に落ちた。

    こういう切り口でマツコさんがモノを語った本をもっと読んでみたい。
    というか、今の芸人的、イロモノ的な扱いではもったいないと思う。
    ご本人が聞いたら怒りそうだけど。

  • 異端だけど正面から戦わない、座ったまんまするっと入って「えーそれ変だよー」と声を上げるようなふたりの対談。
    マツコさんは怖くてもやるべきことはちゃんとやる責任感があって、池田さんは好きじゃなくても使えるなら使っとこうという柔軟性があるというイメージ。
    そうやって、社会から離れずに折り合ってる。

    東日本大震災の後に行われたからその話題が多いけれど、そこを切り口にもっと大きな社会を論じている。
    二人はあり方や思考の道筋が似ているようで、時候の挨拶みたいな余計な能書き無しに話が進む。
    いちいち止めて疑問を呈す狂言回しがいないから、乗れればすごく面白いし、乗れない人には嫌かもしれない。

    私は面白く読んだ。
    基本的に同調できるからっていうのもあるけれど、当人たちの言う「半身(はんみ)」の姿勢のおかげか。
    「これは私の意見です」というのを全面に出しているから、私と違う部分にも「そう考える人もいるのか」「いやそれは違う」「それは…違う?と言いきれるほどの知識がないからもうちょっと調べよう」と思う。
    お前もこう感じろと教化されるようなプレッシャーを感じない。
    だから素直にわからない部分は知ろうと思える。
    北風と太陽で言えば太陽な語り口。

    それで直前に読んだ「社会運動の戸惑い」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4326653779を考えていた。
    自分と違う意見のものは敵とみなす風潮は怖いねって話だとか、そのあたりで。
    社会運動のやり方は北風。祝島http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4004313996みたいに、北風じゃなきゃ倒れちゃうこともあるから正面の戦いも必要なんだけど、太陽の戦法が必要な部分もあるよな。


    ・好きなことを仕事にしちゃった「趣味」じゃなくなる話。
    メイクが楽しみじゃなく作業になってしまったという部分で、「新 ボケても心は生きている」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4422410725にあった言葉を思い出した。
    「ちょっとした外食も日取りを決めたら日常ではなくイベントになってしまう」っていうのと反対の状況だけど同じことだ。

    ・温暖化の話は反対意見を知りたい。
    ・自殺についての部分はかなりひどいこと言ってる。

  • 東日本大震災の甚大な被害に対して、「どんな悲惨な目に遭ったって、命さえあれば再起できる。」
    「生きてりゃ何とかなるよ」という池田先生の男っぷりにキュンとした。

    「死ぬのはしょうがない。死に方が問題だ。」
    池田先生のかっこうよさにふれる本。

  • 途中批判的な対談が続くが 全体に生き方や過ごし方 考え方や諦め方など 面白かったです

  • 『ほんまでっか!?TV』で、
    共演されているお二人の
    対談集です。

    お二人を画面で
    拝見しているせいか、
    文字なのに
    頭の中では音声化されてました。

    お二方に共通している点は、
    有名なのに、
    なんとも自由でざっくばらんな所。

    でも、その自由さは、
    裏打ちされた部分があるからで、
    また、ちゃんと実を伴った部分が
    あるからこそ。

    また、お二人の対談を
    読んでみたいです。

  • テレビをあまり観ないのでマツコ・デラックスさんについては完全に無知。池田先生のお話はだいたい了解しているつもりなので、献本いただいても普通かな、と思ったら思いの外(失礼)とても面白かったです。マイノリティだからだな、共感できたのは。

  • 少し前の本なのでトピックが時期外れではあった。
    有名人のマイノリティとテレビにも出てる大学の先生。
    人柄の良さの出てる本音トークは面白かった。


  • 第2章の「情報化社会」の少数派として が特に印象的だった。私はまさに卒業論文に苦労した身だから、2人の話していることは耳が痛いものだった。インターネットで検索すれば知りたい事を直ぐに知ることができる時代だが、自分の頭で考える事が大切で、考える事が人間を成長させていくんだと思った。

    コミュニケーションの本質は人と意見を交換し、自分や相手が変わる事。自分の軸を持つ事も大切だと思うが、相手の意見を取り入れる柔軟さも必要だと思う。

    ツッコミどころは、ツイッターなんてやらねえと言っていた池田先生が今はツイッターをしている事。(リツイートばかりで先生自身が呟く事はあまりないが)時が経てば考え方も変わるのだろう。

    好きな事だけやっていくのは難しいし、楽な事ではない。嫌な事をやってやっと、好きな事ができる。

    日本人はマジョリティーにいる事に安心を覚えるけど、他人の意見に流されず自分自身で考えて決断する事が大切だと思った。この本を読んで様々な意見を知る事ができたけど、それを鵜呑みにせず自ら考えようと思った。

    そして、ぼーっとする時間も大切!!

  • いや~面白かった。
    自殺の話にはとても共感したし、そもそも他人に理解してもらおうという姿勢が甘えなのもということを思った。そういう甘えが強い人たちも相手にしていかなきゃいけないわけだけれど…。
    毎日疑問だらけで色々やってるけど、少しげんきにさせられた。

  • 池田清彦さんとマツコ・デラックスさんの対談。
    原子力問題、情報化社会、セクシャリティなどのテーマを、”マイノリティへの考え方” の視点から話していて、とても面白かった。
    個人的にはもんじゅの事がニュースに上がっている今のタイミングで、それを含んだ話が出てきて再考させられてよかった。

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著者プロフィール



「2005年 『週刊女装リターンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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