冥界からの電話

著者 :
  • 新潮社
2.96
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本棚登録 : 104
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103309055

作品紹介・あらすじ

信じられないかもしれませんが、これは本当にあった話です。ある日、死んだはずの少女から電話が掛かってきた。数々の超常現象に見舞われてきた著者が、友人の医師から聞いて巻き込まれた不思議な出来事。一体これは何なのだろう……。死は人生の終点ではない。肉体は消滅しても魂は滅びない。死後の世界の真実を伝えたい、95歳の著者からの渾身のメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 多分、実話を小説風に仕上げた本。
    主人公は作者の知り合いの医師の男性。
    主人公は講演会で講師として呼ばれた際に知り合った女子大生の少女と交流をもつようになる。
    会った事はなく、電話だけの交流。
    やがて、少女は事故で亡くなるも、その亡くなったはずの本人から電話がかかってくるようになる。
    彼女はもう亡くなっていて肉体がないので電話がかけられない。
    だから、彼女の兄の体を使って電話をしてくる。
    その不思議な電話はずっと続いてー。

    霊から電話がかかってくるというと、単純に恐いけれど、この話では電話をかけてくる少女が恨みをもって電話をかけてくるという感じでないし、少女の性格が純粋で清らか、という形容詞で語られているために恐いという感じはない。
    電話を受ける側も、彼女が早く成仏する事を願いつつも、電話がないと淋しいという思いを抱いたりしている。

    この本では死後の世界はこういうものだ、という風に語られているけど、私自身、まだ死んだ事がないので本当やらどうやら分からない。
    何故、死後の世界はこうだ、と言い切れるのか分からない。
    ただ、この本を読んでいて霊魂というのはあるのかもな・・とは思った。
    それと波動が大事だというのは納得した。
    人の悪口を言ったり、恨んだりという低い波動をもって神様にお願いしたりすると、却って悪いものを引き寄せてしまう、というのは恐いな・・・と思った。

  • 著者の友人である医師の体験談。実話なのできちんとした結末があるわけではないのです。そしてそれが怖い。一体なんだったのか…。

  • 交通事故で亡くなった女子高校生と医師が電話で会話をする。死後の世界を語る。
    私はそんなに霊的なことに強くないので、ふーんって、一つのお話として読みました。死後の世界もまあそうなんですかと。信じる人もいれば信じない人もいる。ただ、体がなくなっても魂は滅びない、と私は思う。心の持ちようでもあり、感謝する心や、信仰は決して軽んじてはいけないのである。

  • 知人が貸してくださいました。『私の遺言』と一緒に貸してくださり、遺言を先に読んでから電話を読むのよ、そうじゃないととんでもないと思うようなことが書いてあるから、先に遺言の方を読んでから、こっちよ!っと力強く指南されました。順番通りに読んで良かったです。不思議な臨場感溢れる文章で、遺言を読んだベースがあったのが役に立ち、荒唐無稽に思えるようなこともそういうこともあるのかも?!っと思いながら最後まで読み進めることが出来ました。読み始めたら時間はかからずにパッと読了。不思議で独特な本でした。実際に出版されるに至るまでの経緯とか事情に興味が沸きつつも、知るよしもなく、当時はいま現在よりもいろいろな隙間がまだあったのかなぁなどとボンヤリ思いました。スッキリしたいけれどそうはならず、実際の体験を脚色せずに記録したのですね、という風に思いました。

  • 著者の意図として事実をそのまま書いているからやや内容的には(読み物として)は物足りなさを感じたが、言いたいことは最後の一文もそうだが、大事な事を仰っており、非常に共感できる。
    途中霊界などの話はあれと思ったが最後まで読んでなるほどと感じた。

  • ファンタジーですよね?

    唯一のリアリティは東京ばな奈のみ…

  • 久々にとんでも本を掴まされた。
    佐藤愛子さんはそのエッセイ集が売れに売れており、私も何冊か読んだが、お年の割にといっては失礼だが、感性もみずみずしく、面白く読ませてもらっていたが、今回はさすがにムリ。
    知人の話として、死んだはずの女の子から頻繁に電話がかかってくるという話を延々とつづっており、途中、劇的なドラマがあるわけでもなく、最後に何かオチがあるのかと思いきや、何もなし。びっくりした。
    この本を一冊の本としてこの価格で売る感性がわからない。残念、それだけ。

  • 著者の知り合いが体験した実話。「死んだ女性が兄を使い電話をしてくる」話だけど、兄の正体もわからず、電話が真実かどうかの証拠もなく信じがたい話だった。実際、著者もそのように書いている。電話があった時、なぜ録音しておかなかったんだろう?何十回も電話がかかってきてるんだから録音があれば真実かどうかわかったのに。知り合いも「私がおかしいんだろうか」と悩まずにすんだのにね。

  • 不思議な世界の報告だった。が、一蹴する気は、もちろんない。実際、見えてない世界の方がはるかに多いと思っている。謙虚に世の中のさまざまな事象を見ていきたいと思っている。

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著者プロフィール

佐藤愛子

1923年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。69年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、79年『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。17年旭日小綬章を受章。エッセイの名手としても知られ、近著に『九十歳。何がめでたい』『冥界からの電話』など。

「2019年 『気がつけば、終着駅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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