サーカスの夜に

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 789
レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103311928

感想・レビュー・書評

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  • 子供向け絵本を小説に書き下ろしたような印象。
    特に感動も期待もなくさらっと読んでおしまい、な作品。
    むしろコックとの話をメインテーマにすべきw

  • 可愛いファンタジーの外国映画を見ているみたいで引き込まれた。食堂かたつむりの時程じゃないけれど、ちらほらと生き物を頂いたり解体とかの単語が出て来るところは著者の拘りなのかなあと思った。

  • 普段あまり気にしないのに、
    時代や国やらの、物語の背景部分がみえなくて、
    読むときに手間取ったというか。
    想像が曖昧にしかできず、物語に入り込めなかった。

    いろいろな出来事が起こる意図が分からず、
    私にとっては苦手な一冊となってしまった……

  • 身体が大きくならないハンデとコンプレックスを持った少年が、育った小さくて狭い世界から自分の意思で世界に飛び出す。サーカスに恋して、サーカス団の中で自分の居場所と役割を見つけながら、成長していく。
    おとぎ話のような異世界感も漂いつつも、現実の地方公演巡業しているサーカス団もこんな感じなのかな?と知らない世界を物語を通じて想像するのも、読んでいて楽しかった。様々な過去を持つ団員たちと出会いと別れてを通じて、また少年が成長する姿は、小中学生に読んで貰いたいなと感じた。
    面白かった。久しぶりに若返った気持ちで物語に入れた。

  • 小川さんの作品は蝶々喃々からしばらく読んでいなかったから、どんな作風なのかわからずに読みましたが、興味を持ってどんどん読み進められました。話は海外のサーカスが舞台とあって、幻想的なイメージでしたが、人の温かさが、料理のあったかさにあいまって、とてもあたたかい作品に仕上がっていると思います。

  • 病気の為に10歳で身体的成長が止まった少年が、憧れのサーカスの世界に飛び込み、周りに助けられながらトイレ掃除の下積みから次第に綱渡りの技を磨き。。。
    侏儒とサーカスと言えば、どうしても大好きなスタージョンの「夢みる宝石」を思い出してしまいます。日本ならいしいしんじさんの世界でしょうか。いずれにせよどんよりと昏く重い物語。でも、その中に僅かに明るい日差しが差し込んで・・・。というイメージです。
    しかし、小川さんが書くとちょっと違います。時代も国もはっきりしない場末のサーカス団と言うのは予想通りなのですが、余り昏さやミステリアスな感じはしない。まあ明るくも無いのですが。。。
    そのせいでしょうか、基本的には少年の成長物語なのですが、何かコントラストが弱い感じなのです。
    例によって、食べ物は美味しそうなのですが。

  • 夫々に悲しみを持ちながら生きる、サーカスの人たちの優しさに、触れながら、自分の生きる道を見つけた少年。
    根底にある悲しみが、心に響く。

  • いしいしんじの世界の様な、どこかの異国で時代も背景も分からない様な、そんな雰囲気のお話でした。少し、小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」を思い出しながら不思議なサーカスの世界に埋もれながら読んでいました。
    一言で言うと「貧乏なサーカス団を舞台にした、少年の成長の物語」だと思う。だけど、それだけじゃ全然しっくりこない世界観がある。登場人物の色とりどりの破片が散りばめられて、サーカスという不思議な迷路に迷い込んで、ずっとその空気の中で、一人の異国の旅人になった心地でした。

    ―僕は、未来を見つめたまま、歩き続けた。未来の先に、自分の背中が見える。つまり未来とは、僕自身のこと?―

  • どこの国の話ともつかない、サーカスに志願して独り立ちする少年。
    自由で独特の世界が広がっているのだけど、温かくってほのぼのとした空気がずっと流れていて。
    予想だにしない唐突な展開にも、違和感なく溶け込めてしまうのがとっても不思議。
    前回読んだ食堂かたつむりと同様に
    動物を食べるシーンが随所に出てくるけれど
    シチュエーションが違えばこんなにも自然に描写できるものかと
    しきり。
    やはり小川糸さんの比喩はとても素敵。

  • 少年の心がとっても綺麗でステキな話。
    虹が見えた。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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