君が眠りにつくまえに

  • 新潮社 (2025年4月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784103317739

作品紹介・あらすじ

救いのない日々。でも、何気ない行動が、誰かの人生を救うことだって――ある。事故で妻を亡くした会社員、友人も彼女も才能もない大学生、母の看病で全てを失った女性――コンビニですれ違っただけの3人の男女。人気最下位の競走馬「マジメガイチバン」がレースで一発逆転した夜、彼らの人生をひっくり返す大事件が起こる。懸命に生きているのに報われない人たちの、運命の72時間を描く感動作。 

みんなの感想まとめ

人生は思い通りにはいかないが、時には偶然の出会いや出来事が人の運命を変えることがある。事故で妻を亡くした会社員、才能のない大学生、母の看病で全てを失った女性という、異なる背景を持つ三人の男女が、コンビ...

感想・レビュー・書評

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  • 人生って思い通りにはいかないもの…
    だけど生きていれば悪くないかもと思わせてくれる何かがある。

    コンビニですれ違っただけの男女。
    誰も関心を向けないが、彼らはどんな思いでそこで買い物をしているのだろうか…と。

    事故で最愛の妻を亡くした会社員の川西。
    友人も彼女も才能もない大学生の柿谷。
    母の看病で全てを失いデリヘルです働く神田。

    死ぬ計画を立てたのに邪魔が入り、じゃあ次の日にと考えているのに結局、人助けをしている川西。
    純粋すぎるが故に騙されたことも気づかずに悪い道へと進みかける柿谷。
    惰性で流れるように生きている自分に信用できる人などいないと思っている神田。

    何故だか偶然が奇跡を生み出して、生きていればいいことあると思わせてくれるドラマ。

    誰も自分に関心など無いと思っていても、ちょっとの偶然で明日の行動が変わるっていうのも面白い。

    生きることは面倒だけど、きちんと死ぬことの面倒さと比べても、いい勝負だと思えるなら先のことはわからないけど人生楽しんだほうがいい。





  • うーむ。なんだかイヤな場面が続く苦しい小説だった。最後の最後、明るい方向に向かったのは良かったが。

  • 生き辛さを抱えている3人の
    3日間の物語
    それぞれのメインパートに他の2人が
    さりげなく登場しているのがおもしろい

    3日目には3人とも
    人生の次のステージに立っている
    そのきっかけは
    見知らぬ他人同士として
    微妙な距離感でお互いに影響し合った事

    自分の生き方に良くも悪くも
    影響を与えてくれる無数の名もなき人達

    現実でもそうかもしれない

    世の中っていろいろ繋がっていて
    自分も誰かの人生に関わっている?
    なんて大それた幻想を抱いてしまった

  • 偶然コンビニに居たまったく知り合いでもなんでもない3人の男女これから3人の群像劇が始まるのかと思いきや3人の生活、希望、不運などのストーリー展開をしていきます。物語の中でつながりが出てきたり命の危機や人助けなど想像できないほどの展開にのめりこんでいきました。なんとすごいあっと驚く物語、よみ始めは単純なストーリー展開かと思いきや読み終わって感動すら覚えました。あなたもぜひ読んで涙して下さい。震えて下さい。

  • 2018年に刊行された『あの日、あの時、あの場所から』がとても良かった水沢秋生さんの最新作。

    コンビニですれ違っただけの3人の男女の濃密な3日間が描かれる。

    事故で最愛の妻を亡くし、死ぬ事だけを考えて生きている会社員。
    母の介護の為にデリヘルで働く女性。
    双子の弟との格差に葛藤する大学生。

    人生を諦め、暗闇で藻掻いている彼等だったが、偶然の連鎖で運命が変わっていく。

    何気なく取った行動が、見ず知らずの他人の救いとなり、光が見えて来る展開がいい。

    ほんの数分で変わる事柄が人生には溢れている。

    小さな奇跡を信じたくなる一冊。

  • ただ漫然と繰り返される日常の中で、実は起こっているかもしれない偶然や奇跡を信じてみたいと思わせる物語だった。
    どうしようもない事情を抱えていたり、この世界にたった1人というような孤独を感じている人にも、もしかしたら、こんな偶然が起きるかもしれない。
    私がこの本と出会ったように。

  • 新聞の書評欄から気になって、読んでからもうずいぶんと時間が経ってしまったのだけど、ドキドキおもしろく読んだ記憶が。

    みんなそれぞれ心がちくちく痛んでいて、でも自暴自棄にはなり切れず、それぞれのやり方で前を向いて、、という感じがした、と思う。


    元々簡潔に感想を書けない、考察できない、単純、なのにすぐに感想を記録しないものだから、ほんとよくない、お年頃なのもあってどんどん記憶が薄れていくー
    そしてふと思いたって思い出して書こうとするものだからもうねぇ。
    2026年の目標は、箇条書きでもいいから読んだらすぐ感想!
    がんばれわたし!

  • 『世間は狭い』という言葉が壮大な物語となっている1冊
    今日何気なくすれ違った人が、もしかすると自分の人生に大きな影響を与えるかもしれないと思えた
    まさに
    作中にある
    『とるに足らない偶然。そこから何かが生まれることはない。本当に?』通りである

    ままならないことは、ままならないまま描かれ
    不気味さや残酷さもあり、けれどどこか救いがあっていい作品

    個人的に
    柿谷達彦くんには、あ〜。そうじゃない!目を覚ませ、柿谷達彦くん!と母のような視点で読んで楽しかった(笑)

    装画イラストもステキ

  • ある日、たまたま同じコンビニに居合わせた3人。何のつながりもなく、何の関係もない、一瞬のすれ違いで終わるはずの3人の、それぞれの人生。
    事故で妻を喪い、絶望の中みずからも死を選ぼうとしている会社員、双子の弟との差に人生をあきらめている大学生、母の看病のためにデリヘルでお金を稼いでいた女性、3人にとっての明日は永遠に続く夜のままのようで。
    そんな3人の運命が大きく動いたのが、レースで最低人気の馬「マジメガイチバン」が一等を取った日。
    そことそこがそこでつながるっ!?の連続技。

  • なぜ生きていくのか、傷ついた日々…様々な人の絡み合った糸が織りなす布が、いつか誰かを温めうるかもしれない。
    中島みゆきさんの「糸」のように

  • 袖振り合うも多生の縁を彷彿させる、コンビニ居合わせた人の数奇なる運命が交差するようでしないような話。
    偶然ではなく、何かを感じさせるラストだけど、事実は小説よりも奇なりで、現実でもびっくりするようなことが起こる。
    その度に、この世はあるべくしてあるような形に彩られるているのかもしれないと思ったり。

  • 様々な人たちが救いがない日々、その中でちょっとしたことから縁がつながり、少し希望が持てるお話。

  • こういう連作短編集みたいなの好きだけど、あまりにも繋がりが分かりやすすぎて伏線回収感がなかった

  • 川西敦郎は亡くなった妻の麻由への喪失感から自殺を考えていたが、友人の日高と香川やアクシデントで自殺が出来なかった。
    友達を欲しがった柿谷達彦は、友人のパーティーで出会った小川知里という女性から言い寄られる。
    神田里子はデリヘルの客の森から賭けを持ちかけられる。

    この3人にはお互いに繋がりはないのだが、物語は3人の行動がバタフライエフェクトのようにお互いへ影響してゆく。
    3人以外の達彦の双子の弟の克彦、競馬場での老夫婦、そして窃盗犯の黒田など、脇役も物語を多層的に興味深くしていた。
    人間が前を向いていく小説は好みだ。

  • 伏線回収というか、物語の1つずつが繋がっていくのが好きな自分にとっては面白いと思える本でした。

  • 意図していることは理解できるが
    ごちゃごちゃさせすぎ

  • たった3日間という、短い時間。
    でもその3日間のなかで人は自分が思うより濃い時間を過ごしているのではないか、そう思いました。
    わずかな時間で人は変わる。
    良いようにも悪いようにも変わる。
    自分の運命を決めるのは何なのだろうか?

    普段関わりないと思っている人が、
    実はどこかで自分の人生と重なっている瞬間がある。その重なったとき、何が起こるのか。
    そう考えるとこれからの人生がすこし楽しみです。

  • ある3人の人物の3日間72時間を追う短編集。初めはバラバラだった3人の話がだんだんと近づきあってくる。人はなぜ生きるのか、なぜ死んではいけないのか、死者がもし死ななかったらその次の日はどのような生活を送っていたのか、そのような生死に付きまとう普遍の問いについて深く考える作品である。一気に読んでしまうほど、続きが気になる展開でワクワクが止まらなかった。こんなにもほっこりしたり、切なくなったり、納得させられたり、考えさせられる作品はなかなかない!面白すぎてなかなか眠りにつかなかった!

  • 2026.03.29 読了

  • 男女3人の3日間の物語。
    それぞれに抱えているものがあって
    死のうとしていたり、今いる場所からの抜け出し方が
    分からなかったりで、それぞれもがいているけれど
    最後は少し希望を持てるようになってよかった。
    けれど、リアリティがなかったし
    それほど感情移入もできず
    微妙な感じでした。

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著者プロフィール

著者:水沢秋生(みずさわ あきお) 1974年、兵庫県神戸市生まれ。
出版社勤務などを経てフリーライターに。
2012年、第7回新潮エンターテインメント大賞を受賞した『ゴールデンラッキービートルの伝説』でデビュー。
青春の残酷さと美しさを描いた傑作『プラットホームの彼女』が話題となる。
主な著作は『運び屋』『わたしたちの、小さな家』『俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない』など。

「2018年 『あの日、あの時、あの場所から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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