吾妹子哀し

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103323099

作品紹介・あらすじ

杏子に銃口を向けるものがあれば、お前はそれを遮って立てるかと、その折々に杉は自分自身に問いかけたものだった。今また杉は銃口の前に立っている。銃にこめられた弾丸はアルツハイマー型痴呆症だ。-下駄箱に並んだ化粧品、食品棚に詰めこまれた靴やスリッパ、床に落ちた排泄物、徘徊…。哀しくもときにユーモラスな介護生活に、若き日の熱烈な恋愛の記憶が輝きをもって立ち現れる。「究極の恋愛のかたち」と、選考委員各氏の絶賛をあびた川端賞受賞作と続編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 『認知症とは何か』から、次に読む本⇒『吾妹子哀し』川端康成賞受賞作
    妻の杏子がアルツハイマー型認知症と診断された作家の追憶の愛の記録。
    文体が古めで合わなかった。

    「吾妹子哀し」と「無限回廊」の二編。
    うちの義祖母も認知症だったけど、アルツハイマー型認知症の経過とそっくりで読んで驚いた。もしかしたらアルツハイマー型だったのかもしれない…とか思ってしまった。
    孤独を感じて「寂しくてたまらない」と言いながら徘徊する妻・杏子の気持ちはわからなくもない。義祖母も同じような不定愁訴をずっと訴えていたから。いまにして思えば…と思ってしまう。

  • 杉圭介と杏子(旧姓名田)の出会いと老夫婦となった二人の話が淡々と語られるが,表題作も「無限回廊」も登場人物はほぼ同一.杏子はアルツハイマー型認知症で奇妙な行動をとるが,圭介はそれにあらがうことなく,淡々と対応している.このような状況になったら,圭介のようにできるかなと思った.圭介の学生時代にハプニングで,北川牧子の話は面白かった.最後の場面で墓参りで会った彩子の配慮,靴,が素晴らしかった.

  • 杏子に銃口を向けるものがあれば、お前はそれを遮って立てるかと、その折々に杉は自分自身に問いかけたものだった。
    今また杉は銃口の前に立っている。
    銃にこめられた弾丸はアルツハイマー型痴呆症だ。
    ―下駄箱に並んだ化粧品、食品棚に詰めこまれた靴やスリッパ、床に落ちた排泄物、徘徊…。
    哀しくもときにユーモラスな介護生活に、若き日の熱烈な恋愛の記憶が輝きをもって立ち現れる。
    (アマゾンより引用)

    認知症になった妻の介護をしている80歳半ばの男性の話。

    中盤は奥さんと結婚したいきさつなどの回想。

    物語自体はスイスイ読めたけど、内容は重い。
    …ていうか、重く感じる。

    テーマがテーマだけに…


    文章表現がちょっと古かったり、感じの使い方が昔風だったりで若干読みにくい感もあり(゜Д゜;)

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