とうへんぼくで、ばかったれ

著者 :
  • 新潮社
3.27
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本棚登録 : 280
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103323419

作品紹介・あらすじ

吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。ストーカー?いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。問題は、男が吉田を知らない、ということ――。
愛嬌と軽やかさに満ちた、著者一年半ぶりの新作。

感想・レビュー・書評

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  • さわやかで良い人そうだが、今一つ食指が動かないタイプの男性をほんとうまく描いているわ。
    この温度のなさ感!私なんかいてもいなくてもあまり変わらないんじゃ?と気づかせてしまう、どうしようもなさ。
    エノモトでもイノマタでもない「エノマタ」さんならしようがないか。

    その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。

    • kuroayameさん
      「その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。 」とのレビューを拝見させていただき、...
      「その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。 」とのレビューを拝見させていただき、「私の周りにもいたりして」なんて思うと面白そうで♪。
      レビューを拝見させていただきありがとうございます★。
      図書館で見つけたら是非手にとってみたいと思います♪。
      2012/12/04
  • 一目惚れの恋の行方にまつわる小さな"あるある"と大きい"わかるわかる"がぎっしり詰まってる…だけでなく、適齢期を過ぎてまだひとりでいる"とうへんぼくでばかったれ"ぶりも詰まっていて、なんか俺、耳いたい。

  • 著者の作品は初めて。引用で残したくなる、好きな表現が多かった。読み始めは、外れかなと思ったけど、「寝よだれ」あたりから一気に引きこまれて読んだ。
    エノマタさんは最後まで片仮名の「エノマタ」さん。そんな距離感というか、なんというか…読後感は個人的にはどんよりした気分になってしまったような。
    主人公と前田との掛け合いはとっても好き。絶妙なバランスが爽快。
    50代の著者が20代の女の子を書くと、こんな感じなのかー、と新鮮だった。他の作品もぜひ読んでみたい。

  • 吉田と前田のなんでもない会話にいっぱい笑わせられた。
    こういう脱力系の文章も読んでて楽しい。
    犬の名前「前田浅丘」には爆笑!

  • 一目惚れは生産性が低い。ってことがわかりました。サブキャラがどいつもこいつもいい感じにステキ。

  • あぁ、そうよそうよ、朝倉さんのこういう小説が読みたかったのよ、と思いながら読んだ。

    ちょっと、というかかなり不器用な女の子の、ちょっと、というかかなりいびつだけどまっすぐな恋のお話で。
    描き方によってはものすごく痛いお話になるところを朝倉さんの軽やかな筆のおかげでくすくすのちしおしおというとても味わいの深い読み応え。

    登場人物すべてが「生きること」に関して淡白なんですよね。執着がないというか。その淡白さがエキセントリックな内容を中和している、といおうか。

    なにはともあれ、私は前田が好きだ。吉田と前田の距離感が心地よくて。思わず「仲間にいれてくれ」と言いたくなる。

    白アサクラでも黒アサクラでもない、ネズミアサクラな世界を堪能。

  • うーむ、私にはちょっと合わなかったなぁ。ストーリーはおもしろかったんだけど、乾きすぎてるというか、登場人物に魅力を感じなかった。
    ほとんど一目惚れの人をストーカー紛いの行為をして追いかけ、付き合うとこまでいったけど…。そんなお話。

  • 初めて深い仲になった若い彼女の必死さと現状がそこそこ楽しい中年男子の恋愛テンポの違い、文化のすれ違いからの小さな棘がリアルに描かれている。最初と最後のみ中年男子目線なのも種明し的でまとまりと後味がいい。
    こういうものなのかもなーと、じんわり来る。
    心を開かない人の目をインコの目と例える所がツボ。

  • 札幌育ち、見てくれ良好、二十三歳、生娘の、吉田が恋に落ちた模様です。
    吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。
    待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。
    ストーカー? いえ、違います。
    「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。
    問題は、男が吉田を知らない、ということ――。
    (アマゾンより引用)

    目次見たとき短編なのかと思ったけど違くて、まぁまぁ面白かった。
    男の人の気持ちが最後までつかめなかったけど、どうだったんだろう??

  • 札幌の仕事関係でエノマタさんに一目惚れした吉田は
    彼を追うために上京して、恋に生きた2年間。

    彼の生活圏内をうろついて徹底調査のすえ
    喫茶店のバイトから偶然を装って、運良くエノマタさんに接近することが出来た。

    40代独身のエノマタさんは、優しいけれど、男友達との付き合い優先だし、会うときはいつも彼の都合のいい日で場所は家ばかり
    お金があまりない状況が見え見えで、家には昔の女の影なのか、ロココ調とキティちゃんグッズで溢れている。

    だけど吉田にとってエノマタさんは最愛の人で
    大好きな人だった。

    親戚のおばさんみたいな前田。
    つねに誰かに依存していないとならないりえぽん。
    友人たちと一緒に成長していった20代。

    エノマタさんは独身生活に慣れすぎて、
    誰かとの将来を想像したり優先することなんて眼中にないぼんやり男なんだけど
    20代の免疫力のない若い吉田だからこそ、年上の彼のぼんやりが優しさに見えて、惚れたのかもしれない。

    だけど、切なかった。
    別れはどんな別れでもつらい。
    著者の話は年を重ねるごとに面白く感じるー。
    吉田がんばれ)^o^(

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