とうへんぼくで、ばかったれ

  • 新潮社 (2012年5月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784103323419

感想・レビュー・書評

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  • 一目惚れの恋の行方にまつわる小さな"あるある"と大きい"わかるわかる"がぎっしり詰まってる…だけでなく、適齢期を過ぎてまだひとりでいる"とうへんぼくでばかったれ"ぶりも詰まっていて、なんか俺、耳いたい。

  • さわやかで良い人そうだが、今一つ食指が動かないタイプの男性をほんとうまく描いているわ。
    この温度のなさ感!私なんかいてもいなくてもあまり変わらないんじゃ?と気づかせてしまう、どうしようもなさ。
    エノモトでもイノマタでもない「エノマタ」さんならしようがないか。

    その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。

    • kuroayameさん
      「その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。 」とのレビューを拝見させていただき、...
      「その辺に転がっている困った話をこんなに上手に文字にしてくれたーというすっきり感で読後さわやかでした。 」とのレビューを拝見させていただき、「私の周りにもいたりして」なんて思うと面白そうで♪。
      レビューを拝見させていただきありがとうございます★。
      図書館で見つけたら是非手にとってみたいと思います♪。
      2012/12/04
  • 私が吉田の友達なら、その男とは合わないからやめとけと言いたい。でもその、しっくりこない感じから騙し騙しやってく感じもわかる。
    エノマタさんも別に悪くないけど、大人同士の恋愛といえないような若い子相手にするなら、せめて始まりは言葉にしなさいよと思った。

  • 吉田と前田のなんでもない会話にいっぱい笑わせられた。
    こういう脱力系の文章も読んでて楽しい。
    犬の名前「前田浅丘」には爆笑!

  • 一目惚れは生産性が低い。ってことがわかりました。サブキャラがどいつもこいつもいい感じにステキ。

  • あぁ、そうよそうよ、朝倉さんのこういう小説が読みたかったのよ、と思いながら読んだ。

    ちょっと、というかかなり不器用な女の子の、ちょっと、というかかなりいびつだけどまっすぐな恋のお話で。
    描き方によってはものすごく痛いお話になるところを朝倉さんの軽やかな筆のおかげでくすくすのちしおしおというとても味わいの深い読み応え。

    登場人物すべてが「生きること」に関して淡白なんですよね。執着がないというか。その淡白さがエキセントリックな内容を中和している、といおうか。

    なにはともあれ、私は前田が好きだ。吉田と前田の距離感が心地よくて。思わず「仲間にいれてくれ」と言いたくなる。

    白アサクラでも黒アサクラでもない、ネズミアサクラな世界を堪能。

  • 不思議なお話
    タイトルは強烈なのに・・・
    初め男の子なのか、女の子なのか分からず
    それでも一目惚れを追いかけると言う行為
    やっぱり不思議なお話でした

  • ふむ

  • 「あがり」という言葉が浮かんだ。
    すごろくなら、さいのろの出た目によっては駒が戻る場合がある。出目次第では振り出しに戻りもする。だが、それは盤上でのこと。実際、振り出しに戻るなんて無理だ。振り出しと同じ心持ちには、たぶん、なれない。

  • 北海道からストーカーまがいの執念で片思いの中年男を追って東京へ出てきた吉田のほぼ2年間のアタック生活.恋は盲目というけれど,本当に冴えない中年でどちらかというと嫌なタイプかも.でもそのほかの吉田の周りにいる人たちは北海道の親友前田を始めとしていい感じだ.

  • 吉田と前田の友関係が、よかったな。

    朝倉作品は「月」がつきもののようですね。
    きっと「梨」の匂いだと思いますよ、エノマタさん。

  • 札幌育ち、見てくれ良好、二十三歳、生娘の、吉田が恋に落ちた模様です。吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。ストーカー? いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。問題は、男が吉田を知らない、ということ――。愛嬌と軽やかさに満ちた、著者一年半ぶりの新作。

  • うーむ、私にはちょっと合わなかったなぁ。ストーリーはおもしろかったんだけど、乾きすぎてるというか、登場人物に魅力を感じなかった。
    ほとんど一目惚れの人をストーカー紛いの行為をして追いかけ、付き合うとこまでいったけど…。そんなお話。

  • 初めて深い仲になった若い彼女の必死さと現状がそこそこ楽しい中年男子の恋愛テンポの違い、文化のすれ違いからの小さな棘がリアルに描かれている。最初と最後のみ中年男子目線なのも種明し的でまとまりと後味がいい。
    こういうものなのかもなーと、じんわり来る。
    心を開かない人の目をインコの目と例える所がツボ。

  • 札幌育ち、見てくれ良好、二十三歳、生娘の、吉田が恋に落ちた模様です。
    吉田は独身の冴えない四十男に、ひとめぼれしました。
    待ち伏せ、尾行で情報収集後、男を追いかけ上京します。
    ストーカー? いえ、違います。
    「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、ただ「好き」なだけなのです。
    問題は、男が吉田を知らない、ということ――。
    (アマゾンより引用)

    目次見たとき短編なのかと思ったけど違くて、まぁまぁ面白かった。
    男の人の気持ちが最後までつかめなかったけど、どうだったんだろう??

  • 札幌の仕事関係でエノマタさんに一目惚れした吉田は
    彼を追うために上京して、恋に生きた2年間。

    彼の生活圏内をうろついて徹底調査のすえ
    喫茶店のバイトから偶然を装って、運良くエノマタさんに接近することが出来た。

    40代独身のエノマタさんは、優しいけれど、男友達との付き合い優先だし、会うときはいつも彼の都合のいい日で場所は家ばかり
    お金があまりない状況が見え見えで、家には昔の女の影なのか、ロココ調とキティちゃんグッズで溢れている。

    だけど吉田にとってエノマタさんは最愛の人で
    大好きな人だった。

    親戚のおばさんみたいな前田。
    つねに誰かに依存していないとならないりえぽん。
    友人たちと一緒に成長していった20代。

    エノマタさんは独身生活に慣れすぎて、
    誰かとの将来を想像したり優先することなんて眼中にないぼんやり男なんだけど
    20代の免疫力のない若い吉田だからこそ、年上の彼のぼんやりが優しさに見えて、惚れたのかもしれない。

    だけど、切なかった。
    別れはどんな別れでもつらい。
    著者の話は年を重ねるごとに面白く感じるー。
    吉田がんばれ)^o^(

  •  少し大袈裟に言うと一冊を通して自分の恋愛の一部始終を見ているような、「吉田さん=自分」と錯覚するような、そんな感覚がずっとあって、かなり共感度の高い小説だった。恋愛中のものの考え方が似すぎていて胸が痛い。思い込みの激しさと盲目っぷり、一途とストーカーの境界線をふらふらさ迷いながら発揮する行動力。相手のことはもちろん好きなのだけど、結局は恋に恋する部分が多かったり、相手の像を自分の中で確立させすぎたりしてるんだろうなぁと吉田さんを見れば分かるのに、吉田さんと全く同じ道を辿ってしまうのはなぜだろう。

  • 吉田と前田のやりとりがおおしろくてにやにやしながら読んでしまった
    吉田の気持ちはわかる

  • 20代前半の女性《吉田》が、
    男性《エノマタさん》に一目惚れして
    その男性を追っかけて北海道から東京に上京してくるというお話。

    エノマタさんの職場の近くの喫茶店でアルバイトをし、住んでるマンションの近くに【お勤め】と称してたたずみ、遠くからエノマタさんをみるという、ストーカー行為をおこなう吉田。

    ストーカー行為だし、何ひとつとっても怖いのに。なんともおかしくて笑える。行動にうつすかは別にして、好きな人のことを知りたい会いたいと思う気持ちはわからなくはない。笑

    吉田の短大時代の親友、前田。
    前田のキャラもいい!
    バイト先で知りあったりえぽん。


    とにかく、出てくるキャラが濃いw


    思わず笑ってしまうシーンたくさんあります。
    オススメです。

  • 登場人物に妙な違和感を感じて、
    物語の出だしでつっかえてしまったのですが、
    最後まで読むとその違和感の正体もわかります。
    ちょっと読みにくいかなと感じたのは最初の一章だけで、
    加速度的にページをめくる手が止められなくなりました。
    そう、確かに恋ってこんなんだったよなぁ・・・
    (もう忘れちゃったけどね・・・(-_-;)フッ)

    登場するのは、あらゆる知恵と勇気を絞りだして
    恋を成就させようとする女子と
    努力や貪欲と言う言葉から、最も遠い位置にいるような
    いわゆる草食系男子。
    (男子と言ってももう40過ぎなのだが。。。)
    なんだか、やるせないくらい噛みあわない二人の恋愛の行方、
    ぜひ読んでみて下さい。

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著者プロフィール

1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞。他の著書に、『ロコモーション』『静かにしなさい、でないと』『満潮』『にぎやかな落日』など多数。最新刊『よむよむかたる』が第172回直木賞の候補作に。

「2025年 『棺桶も花もいらない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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