乙女の家

著者 :
  • 新潮社
3.32
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本棚登録 : 203
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103323426

感想・レビュー・書評

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  • 自分探し中のJKの物語。
    何かと「言葉」で定義したがる難しい性格なんだけど、周りの人たちの協力もあって、うまいこと回ってる。
    脱線物語が長く、もうちょっと短縮すれば読みやすく、もっと面白いのにと思った。

  • 内縁、未婚、別居
    それぞれの理由でシングルマザーとなった曾祖母、祖母、母。
    毎日夕飯だけ食べにやってくる父。多感な弟。
    そして自分のキャラを確立させようと模索する若菜。
    モヤモヤしつつもどこか俯瞰で眺めていたり
    かと思えばやたら近目だったり
    まさに乙女な中高生時代を思い起こさせる。

    【図書館・初読・4/6読了】

  • (2014/4/14読了)
    星5個と迷ったんだけど、出だしの第1章が間延びした感じだったので、ひとつ減らしました。
    高橋さんとの自分キャラ探しより、バイトが慣れた頃からの身内とのくだりの話が面白かった。
    登場人物達は皆かなりキャラ立っている。すぐに思考にふけってしまう若菜だって、かなり面白いと思う。一番普通なのは弟の誉かな。
    素の自分は出会う人の数だけ自分の中にある。。。そういう考えがある事を、若菜の年頃に気が付いていたらと思いました。

    (内容)
    内縁関係を貫いた曾祖母(78)、族のヘッドの子どもを高校生で産んだシングルマザーの祖母(58)、普通の家庭を夢見たのに別居中の母(42)、そして自分のキャラを探して迷走中の娘の若菜(17)。強烈な祖母らに煽られつつも、友の恋をアシスト、祖父母の仲も取り持ち大活躍の若菜と、それを見守る家族、それぞれに、幸せはやって来るのか。楽しき家族のてんやわんやの物語。

    (目次)
    第1章 家出してみよう
    第2章 多忙になってみよう
    第3章 病弱になってみよう
    第4章 告白してみよう
    第5章 遠くをながめてみよう

  • なっ長い…
    けど面白かったです。

  • 終盤、ラストは想像つくのだけどその課程が大事で青春だなーと心地よく読めた。
    和子さんカッコいい。
    成長物語なんだけど、青臭くなく家族愛も描かれていてとてもよかった。
    「親ならこう」「家族はこう」という形に気づかない内にとらわれているものなんだなーと思った。

著者プロフィール

1960 年生まれ。北海道出身。04 年「肝、焼ける」で第72 回小説現代新人賞、09 年「田村はまだか」で第30 回吉川英治文学新人賞、19 年「平場の月」で第35 回山本周五郎賞受賞。

「2021年 『ぼくは朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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