脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 210
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103324614

作品紹介・あらすじ

豊かな国の浪費が、貧しき国を苦しめる!経済成長至上主義、過剰消費、食料、貧困、環境破壊-。今この世界の"本当の問題"が見えてくる、21世紀必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 「完全自殺マニュアル」でも有名な鶴見氏による評論本。

    資本主義というより新自由主義への歪みが目立つ昨今、この本が指摘するように現代社会は矛盾が多い。

    そうした中で個人が思考することの大切さを説いた本。

    個人的には、南北問題にずっと興味があったので、細かい点で新たな知見が得られたのは収穫だった。

  • 中学生の頃、わたしにとっての「ヒーロー」は、本書の著者である鶴見済氏を置いてほかにいませんでした。書店でひさびさに著者の名前を見て、すぐに買って読んでみた次第です。

    タイトルにある通り、資本主義のあり方に疑問を投げかけ、例を挙げれば原発や「ナイキ公園」への反対を表明するという、ある意味で分かりやすい本です。

    もちろん最初は「鶴見さんも変わったなぁ」と思いました。近年のブログでは、以前の著者が持っていた独特の脱力感が失われ、妙にポジティブな主張を繰り返していましたし、本書もはっきり言ってしまえば、期待に応えてくれるおもしろい内容ではありません。世界から「降りる」ことを目指していた著者が、改めて世界に挑みかかろうとしている。残念ながらもはやついていけない。

    しかし、「おわりに」(P.211~)において、ようやくあの懐かしい感じが戻ってきます。"カネを使わないほうが楽に生きられる、とは言えない。むしろ一般的には、何でも買って済ませたほうが楽だとされている。けれどもこうしたほうが、何と言うか、生きることに興味が湧いてくる"(P.213)

    わたしはこの「生きることに興味が湧いてくる」というフレーズから、なんともいえないもやもやっとした、でもとても温かなポジティブ感を頂くことができました。わが教祖は健在です。

    本書を手に取られる方がどのような方なのか、わたしはよくイメージができません。ただ、もしも以前「鶴見信者」だったという方がいらっしゃれば、ぜひとも「おわりに」から先に読んで、改めて本編を読み直していただくことをおすすめします。本書の凡庸な主張も、きっと見え方が変わってくると思います。

    (2014/3/24)

  • 完全自殺マニュアルの著者( @wtsurumi )による経済実例書。

    わざわざ地球のどこかを犠牲にしながら、むだに浪費している。この仕組みを作ることにより、どっかの誰かが得してる。地球も犠牲にしながら。そんな暮らし方を考えて、改めませか?って本。

    まずは知ることから。

  • 引っ越しの時に業者に頼まずに友人に謝礼を払って手伝ってもらう、外食せずに好きな食材で弁当を作る、遊園地で遊ぶのをやめて公園で自然を感じて遊ぶ、CDを買わずに友人から借りる、というようなことを辞めて逆を目指すとGDP(=豊かさの数値)が増える。ってこれってどうよ? 人とのつながりを楽しむほどにGDPが減り、日本が貧しくなって行く? 経済成長を優先してできあがった今の貧しい先進国が、手を差し伸べるふりをして、新興国を巻き込み、経済的に貧しい人を陥れている現状を見直そう、ということが詳細なデータとともに書かれている。

  •  私たちの日常生活、及び企業活動が知らず知らずに自国(北)本位の資本主義活動に流されていることを改めて気づかされた。
     特に製造業の理念は「お客様満足」と謳われるが、もう一段視座を上げ、地球レベルで考えると何の目的で企業活動に取り組んでいるのかを考えさせられる。
     もう少し資本主義の意義づけ、意味づけについて掘り下げて学んでみたい。

  • 理論もデータもなく、資本主義は嫌いって言っているだけの本

    言っていることは勇ましいが、やっていることは、家庭菜園で多少の野菜を作り、使用済みのペットボトルに水道水を入れて持ち歩いている程度。

  •  震災直後の空気を感じさせる時評的な内容でもあったため、読書習慣を失っていた時の発売で読むのが遅くなったのはもったいなかった。お金や産業に振り回されているのは感じても抗おうなどと思いもしなかったのだが、地道な家庭菜園などもその延長であると提示されていた。だったらオレが好きな釣りはどうなのだろうか。高い釣具やルアーや車での移動は資本主義活動に組しているとしか思えない。高級魚が安く釣れたらいいな。

     80年代に中学生だった自分は学校で先生に「日本は成功した社会主義だ」というような事を言われ、そうなんだ~みたいに思っていた。それがすっかり新自由主義のでせいでおかしくなったのかな。富がもっと平等に分配されたらどんな世界になるんだろう。みんな不自由しなくて済むのかな。80年代みたいになるのかな。80年代はそんなによかったのかな。

     鶴見済さんの文章と考えが好きなのでもっといろいろ書いて欲しい。

  • ■アマゾンより引用
    豊かな国の浪費が、貧しき国を苦しめる!経済成長至上主義、過剰消費、食料、貧困、環境破壊―。今この世界の“本当の問題”が見えてくる、21世紀必読の書。

  • 資本主義というのは儲けることが優先なので、自然環境や未来を担保に一部の人間が富を独占することになってしまっている。このシステムを多くの国が採用したことで今、環境や人々の周りで起こっている問題をあぶり出した内容。

    この手の本はいくつか読みましたが、それでも始めて知った問題もいくつかありました。こうした問題がなぜ起こったのかという過程については詳しいのですが、だからどうすればいいのか?というところまではあまり深く踏み込んでおらず、著者が個人的に取り組んでいることを述べた程度。

    同じような資本主義に対する疑問を呈した本ならば平川克美の『グローバリズムという病』『消費をやめる』などの方が面白いかも。

  • 副題「グローバル経済が蝕む暮らし」~Ⅰ身近にあるグローバル化の被害1服と綿花とアラル海2原発の輸出と重工業界の支配3ゴミの輸出と交わせる戦略(反抗のコラム1デモ~普遍的な不満の表現手段~)4コーヒーと南北問題の歴史5スポーツ・ビジネスと搾取工場6ジーンズと西洋の文化的侵略(反コ2サパティスタ民族解放軍~グローバリゼーションへの反乱~)Ⅱ経済に使える国・日本1アルミ缶とインドネシア2自動車を増やす陰謀3日本人はなぜパンを食べるのか?(反コ3世界社会フォーラムと自律スペース~「今とは別の世界」の実践~)4自動販売機はなぜ増えたのか?5アメリカが増やしたタバコの輸入6マクドナルドの何がよくないのか?(反コ4ラテンアメリカ革命~巨大な自律経済圏~)Ⅲ初心者のための“批判的”経済入門1誰にでもわかる資本主義の定義2GDPと自由貿易とカネへの依存3金融危機と自由主義経済の歴史4通貨危機とバブル経済の仕組み5「南」の債務問題と貧困の原因(反コ5宮下公園ナイキ化反対運動~自分たちの場所を作る~)Ⅳ自然界とのつながり1人間界の外側2大豆と消えゆく農業3水を買わせる仕組み4霊長類とビタミンC5自然界の循環と死と再生(反コ6新しい農業~増えてきた素人の農民~)~思い出したのはピースボートという船が動かなくなって抗議のためにデモをする年配の者を冷ややかに見ていた若者という構図を喋っていた古市という若手社会学者の話。何だか嫌な奴だと思ったが。今時の若者のように現状を肯定的に見るのも嫌だけど,文句ばかりの奴も嫌だ。じゃあ,どうするのってことで,どうしようもないし,反抗のコラムみたいにやると反日,在日?悪者扱いだ。権力に阿るネット右翼って立場として楽だろうなぁ…生理的に嫌な者は在日,反日家にしてこき下ろせば良いんで…バカみたいだけど

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