脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103324614

感想・レビュー・書評

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  • 副題「グローバル経済が蝕む暮らし」~Ⅰ身近にあるグローバル化の被害1服と綿花とアラル海2原発の輸出と重工業界の支配3ゴミの輸出と交わせる戦略(反抗のコラム1デモ~普遍的な不満の表現手段~)4コーヒーと南北問題の歴史5スポーツ・ビジネスと搾取工場6ジーンズと西洋の文化的侵略(反コ2サパティスタ民族解放軍~グローバリゼーションへの反乱~)Ⅱ経済に使える国・日本1アルミ缶とインドネシア2自動車を増やす陰謀3日本人はなぜパンを食べるのか?(反コ3世界社会フォーラムと自律スペース~「今とは別の世界」の実践~)4自動販売機はなぜ増えたのか?5アメリカが増やしたタバコの輸入6マクドナルドの何がよくないのか?(反コ4ラテンアメリカ革命~巨大な自律経済圏~)Ⅲ初心者のための“批判的”経済入門1誰にでもわかる資本主義の定義2GDPと自由貿易とカネへの依存3金融危機と自由主義経済の歴史4通貨危機とバブル経済の仕組み5「南」の債務問題と貧困の原因(反コ5宮下公園ナイキ化反対運動~自分たちの場所を作る~)Ⅳ自然界とのつながり1人間界の外側2大豆と消えゆく農業3水を買わせる仕組み4霊長類とビタミンC5自然界の循環と死と再生(反コ6新しい農業~増えてきた素人の農民~)~思い出したのはピースボートという船が動かなくなって抗議のためにデモをする年配の者を冷ややかに見ていた若者という構図を喋っていた古市という若手社会学者の話。何だか嫌な奴だと思ったが。今時の若者のように現状を肯定的に見るのも嫌だけど,文句ばかりの奴も嫌だ。じゃあ,どうするのってことで,どうしようもないし,反抗のコラムみたいにやると反日,在日?悪者扱いだ。権力に阿るネット右翼って立場として楽だろうなぁ…生理的に嫌な者は在日,反日家にしてこき下ろせば良いんで…バカみたいだけど

  • 中学生の頃、わたしにとっての「ヒーロー」は、本書の著者である鶴見済氏を置いてほかにいませんでした。書店でひさびさに著者の名前を見て、すぐに買って読んでみた次第です。

    タイトルにある通り、資本主義のあり方に疑問を投げかけ、例を挙げれば原発や「ナイキ公園」への反対を表明するという、ある意味で分かりやすい本です。

    もちろん最初は「鶴見さんも変わったなぁ」と思いました。近年のブログでは、以前の著者が持っていた独特の脱力感が失われ、妙にポジティブな主張を繰り返していましたし、本書もはっきり言ってしまえば、期待に応えてくれるおもしろい内容ではありません。世界から「降りる」ことを目指していた著者が、改めて世界に挑みかかろうとしている。残念ながらもはやついていけない。

    しかし、「おわりに」(P.211~)において、ようやくあの懐かしい感じが戻ってきます。"カネを使わないほうが楽に生きられる、とは言えない。むしろ一般的には、何でも買って済ませたほうが楽だとされている。けれどもこうしたほうが、何と言うか、生きることに興味が湧いてくる"(P.213)

    わたしはこの「生きることに興味が湧いてくる」というフレーズから、なんともいえないもやもやっとした、でもとても温かなポジティブ感を頂くことができました。わが教祖は健在です。

    本書を手に取られる方がどのような方なのか、わたしはよくイメージができません。ただ、もしも以前「鶴見信者」だったという方がいらっしゃれば、ぜひとも「おわりに」から先に読んで、改めて本編を読み直していただくことをおすすめします。本書の凡庸な主張も、きっと見え方が変わってくると思います。

    (2014/3/24)

  • 先進国に住む我々にとっては、経済流通の中の大量販売・大量消費の部分しかおおよそのところみえてこない。しかしながら、その前行程、後行程を支えている途上国を抜きには、経済の一連の流れというものを正確につかむことはできない。

    本書においては、そこに関するいくつかをピックアップし展開している。加えて、目次をみて関心あるところから読み進めていける手軽さも持ち合わせている。

    テーマを見て、一見すると過激な内容のものかと疑う場面も想定されるが、筆者の見解はあとがきで述べているように、「とりあえず理想とする方向に向かってみて、その先のことはその都度考えればいいという立場だ。なぜなら、どういう社会にすべきかは、それぞれの場所によって違う答があるはずだから。」という部分に集約されていると言える。

    本を読むに当たっては、本の中身が大事なことは間違いないのだが、こと本書に限って言えば、あとがきを読むだけで筆者の言わんとしていることがしっかりと伝わるものになっている。

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